かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:喫茶店

そして4階綿子さんのところへ。

綿子さんは典さんが来ることは知らなかったのでびっくりして固まってしまった(笑)
そして次に泣くよね。
これはお約束!

綿「典夫、来てくれたんか~。いつ来たんや」」

「さっき着いたところ」

綿「いつまでおるん?」

絶対聞くよね。

「明後日や」

綿「ほうか。ほな今日は私も一緒に帰るわ」

無茶言わないでください。
やはりお昼にランチを食べに連れ出すことにして良かった。
そうじゃなきゃどうなっていた事か。
ちょっと顔を出してさようならでは納得しなかったんじゃないかなと思う。

さあ、出発しよう。
車いすを押して近所の喫茶店へ。
もちろん先日の気持ちのいい対応をしてくれた喫茶店だ。
今日もお気遣いいただいて「どうぞこちらを使って」と2テーブル分を使わせてくれた。
ありがたい。
席に座り、ようやく落ち着いて話しができる。

「ここの2階で同窓会の2次会したことがあったわ」

「そうや、昔2階にカラオケがあったのぉ」

兄弟で会話が弾む。
綿子さんはやはりあまり聞こえていない様だ。
けれど周りが楽しそうに話しているだけで嬉しそうだ。
で、相変わらずボリューム満点のランチが運ばれてきた。
わたしがご飯半分をかつおさんに食べてもらおうとしていると、綿子さんも半分典さんに。
そしておかずの4分の1をかつおさんに。
さすがに綿子さんには多すぎだものね。
で、食後にコーヒーも飲んで大満足!
良かったね綿子さん。
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10時過ぎ、車で駅まで典さんを迎えに行った。
駅から出てきた典さんは相変わらずスラッとして若々しい。
リュックを背負い、手には横浜土産の定番ハーバーの手提げ袋を。
やっぱり思った通り!
かつおさんときっとハーバーか何か買ってくると思うわと話していた通りだ(笑)
これを茂造さんの今日のおやつにしようと当てにしてたのよ。

そしてもう片方の手には何やら黒くて長い筒のような物を持っていた。
「それは何?」と尋ねると、電子サックスだそうだ。
典さんは1年ほど前からサックスを習っていて、二人に聞かせようと持って来たそうだ。
おお~!
これは楽しみだ。

典さんを乗せ、そのままいぶきの森に向かった。

「せっかくやったらお昼綿子さん連れてこの間の喫茶店行ってランチ食べん?」

かつおさんはイマイチ乗り気ではない。
けどせっかく典さんが来てくれたのに今からちょっとだけ面会するだけではねぇ。
11時半から昼食が始まるのでゆっくりとは出来ないじゃん。
ランチを食べながらなら一緒に結構な時間過ごせるじゃないか。
「ほなそうしようか」かつおさんは渋々承知した。

という事でまずは2階茂造さんのところへ。
中に入る前に詰め所でかつおさんが「アニキが来たんでばあさんを連れてお昼を食べに行きたいんですが」と伝えた。
昼食をストップすることは出来ないので料金は発生するが仕方ない。
承知の上だ。
スタッフさん達は「どうぞどうぞ連れて行ってあげてください。綿子さん喜ぶわ~」と自分の事のように喜んでくれた。
畑田マネージャーだけは「えっ?茂造さんは?」と戸惑っていた。
申し訳ないけど茂造さんは外食には連れて行けません。

かつおさんが外出届を書いているとスタッフさん達が寄って来てかつおさんと典さんを見て「似てないなぁ」と素直な感想を漏らす。
典さんは綿子さん似、かつおさんは茂造さん似。
二人並んでいても誰も兄弟だとは思わないだろう。
親二人を知っているスタッフさん達から見ても驚くほど似てないのだ。
かつおさんが冗談で「僕は母親が違うんです」と言うとみんな本気にしてしまう(笑)

そうこうしていると畑田さんが「茂造さんが喜ぶわ~。さあどうぞ」と典さんを茂造さんのもとへ連れて行ってしまった。
わたしは急いで追いかけた。
茂造さんはデイルームもいつもの席に座っていた。

畑「茂造さん、茂造さんに会いに来てくれた人がおるよ。誰か分かる?」

「ええっ?」

畑「誰かな?」

「さあ」

畑「息子さんやがな」

「息子?秀夫か?」

畑「違う、違う。典夫さんやん」

「典夫?おお!典ちゃんか!」

なんとか記憶の中から引っ張り出せたようだ。

「大きんなったのお~」

思わず吹き出した。
みんなも大爆笑!
おいおい。
いつと比べてんの?
そしてわたしに向かって

「誰かな?あっ梅ちゃんか!」

「違う、違う」

「ゆきちゃんか」

やっぱりわたしの事は分からない茂造さんなのでした。

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会話はあまり続かない。
とにかく耳が悪くなったようで、わたしとかつおさんが喋っていても聞こえていないようだ。
しっかり目を見て話しかけてようやく通じる感じだ。
店内に演歌が流れていたんだけど「この曲知っとる?なんて曲?」と尋ねてもポカンとしている。
「演歌が流れとるけど聞こえとる?」と聞くと「聞こえん」
やっぱり相当悪くなってるようだ。
これじゃ痴呆もどんどん進むかも。
けどどうしようもない。

綿子さんに聞くと、施設ではコーヒーが出ることは無いしパンも出ないそうだ。
家に居るときは毎朝パンとコーヒー(+果物)だった人なので今日はとっても嬉しかったようだ。
コーヒーを飲みながら感激して何度か泣いた。

サンドイッチの残りが少なくなると綿子さんの手が止まった。

「綿子さん、もうお腹いっぱいで食べられんの?もう欲しくないん?」

綿「いや、食べよう思ったら食べられるけど、皆食べんの?」

「ええで、遠慮せんと食べてよ。わたしらはいつでも食べられるから」

綿「かまんの」

と言って残り全部食べたのだった。
やっぱり遠慮してたのね。
やっぱ茂造さんとは違うよね。
まだまだ周りに気が遣える。
そう言うところを見るとちょっとホッとする。

そうそうかつおさんはコーヒーを飲んだあとレモンスカッシュも注文した。

「こういういかにも『ザ・昭和』って喫茶店に来たらレスカが飲みたくなるやん!」

だそうだ。
このレスカも手作り。
搾りたてのレモンに炭酸、好みでシロップを入れる。

「美味い!」

それは良かった。
しっかり自分も堪能してますやん。

帰りにレジでお店の人に「ありがとうございました。美味しかったです」と伝えていると、綿子さんも「ありがとう」と言っていた。
お店の方も「いいえ、こちらこそ。またどうぞ。お大事になさってね」と言ってくれた。
本当に気持ちよく過ごせる店だ。
こんないい店が近くにあって良かった。
また綿子さんと行こうと思う。

ところでコーヒー3杯、ミッスクサンド、レスカの合計金額はちょうど2000円。
やっぱ安い!
ほんといいお店です。
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そして4階、綿子さんのところへ。
実は今日は先日の喫茶店に綿子さんを連れて行こうと計画していた。
スタッフさんに「しばらく外へ散歩に行ってもいいですか?」と聞くとOK。
これが「外出」と言うと外出届を提出しなければならず面倒なのだ。
車いすを押して散歩する程度なら大丈夫。

かつおさんが綿子さんをデイルームから連れ出している間にわたしは着替えをタンスにしまった。
枕元にピンクのマスクが落ちていた。
やはり気に入ってるようね。
ちょっと嬉しい。

エレベーター前で落ち合い一緒に1階へ。
1階に着いたところでエレベーター前のバリケードをもとに戻すのを忘れていたことに気づいた。
4階はエレベーターを降りるとすぐ居室スペースなのでエレベータの前にはベルトのバリケードが置いてある。

↓こういうの
セーフラン安全用品 ステンレススタンドバリケード ベルト2m 黒 2台セット 1セット(2台入) C0002-2BK【大型商品の為代引不可】
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車いすが通る時にベルトを外したんだけど元に戻すのを忘れていたのだ。
わたしが4階に戻り直すことに。
二人には先に喫茶店に向かってもらった。

4階に戻り、ササッとベルトを戻し、急いで二人の後を追いかけた。
が、二人はすでに喫茶店に入っていた。
早っ!
やっぱ近いよね。

時間は2時過ぎ。
お客さんは他にいなかった。

「何飲む?コーヒーもあるし、ミックスジュースとかクリームソーダとかもあるよ」

綿「コーヒーがええな」

「そしたらみんなコーヒーでええな」

コーヒーを3つ注文。
あとなにかおやつ的なものはないかな?
甘いものはアイスクリームとパフェがあった。
が、写真がないので量が分からない。
どうしよう。
サンドイッチがあった。
これなら量がわからなくてもみんなでシェア出来るからいいのでは?
で、ミックスサンドを注文した。

「できれば小さめにカットしてほしいんですけど」

店の人「いいですよ」

快く引き受けてくれた。
さすが!

しばらくするとお皿一杯のサンドイッチが運ばれてきた。
卵サンドとハムサンド。
パンは6枚切りの食パンの厚さだ。
1枚を9つにカットしてくれている。
なので18個の小さいサンドイッチが並んでいるのだ。
食パン4枚分。
かなりのボリュームだ。
これで500円。
やっぱり安い!
食べると卵がまだ温かい。
美味し~!

綿子さんはとても喜んだ。
で、また泣いた(笑)
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二人の面会を終えた後、かつおさんと喫茶店へ行った。

先日、視察に行った喫茶店がイマイチどころかイマサンだったことをかつおさんが職場でボヤいたそうだ。
すると同僚がそれならもう一軒あるやんといぶきの森から歩いて行ける喫茶店を教えたくれたそうだ。

 ※視察に行った時の話はこちら
 

そういえばなんか喫茶店あったよね。
でも営業してるの?
かなり古くからある喫茶店で閉まっていると思っていた。
が、今でも営業しているそうだ。
それで今日はそこに視察に行ってみることにしたのだった。

やはりぱっと見、閉まっているようにしか見えない。
看板の上に回転灯があるが回っていない。
しかしよく見ると店の入り口に手書きで【営業中】と書かれたボードがあった。
営業してるのね。

なかなか年季が入った店だ。
入るのにちょっと勇気がいる。
この店ちょっと高い位置に入り口がある。
その入り口までは階段ではなくスロープになっている。
車いすでも大丈夫だ。
中に入ると通路はかなり広めだ。
いいじゃん、いいじゃん!
しかし昔ながらの喫茶店と言った感じでちょっとタバコ臭い。
お店の方が「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」と迎えてくれた。
70代かなといった感じの女性だ。
土曜日でもタイムランチがあるそうで、今日はアジフライ定食orコロッケ定食だそうだ。
なんとお値段600円!!
安い!!
かつおさんがアジフライ定食をわたしはコロッケ定食を頼んだ。
しばらく待つと運ばれてきた定食にびっくり。
どちらもボリュームがあり、副菜もどれも手作りで美味しかった。
これで600円で儲けあるの?と心配になるくらいだ。
ここいいじゃん!
すっかりファンになってしまった。

食事を終え、支払いをする時に「車いすの人を連れてきてもいいですか?」と尋ねてみた。
すると「いいですよ。以前にも車いすの方、来てました」と。

「母がそこのいぶきの森に入所してまして車いすなんです。たまには外に連れて行ってあげたいなと思って」

店の人「以前もあそこから来ていた人いました。娘さんがお母さんがコーヒーが好きだからって連れて来られてたんですよ」

「うちの母もコーヒー好きなんですけど、施設ではコーヒーは出ないんですよ」

店の人「うちは大丈夫ですからぜひ」

「ありがとうございます。近いうちにまた来ます」

いや~いいところが見つかって良かった。
愛想もいいし、味もいいし、値段も安い。
三拍子揃っている。
この間のところとは雲泥の差だ。
ここを教えてくれたかつおさんの同僚に感謝だ。
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