かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:外出許可

昨日の続き

「じゃあ今から散歩に行く?」

綿「行きたいなぁ」

「おう!それええのぉ」

「散歩に行ってもいいかスタッフさんに聞いてきてよ」

「よっしや」

やはり施設の外に連れ出すには一応許可を取らないと。
で、すんなりOKが出たので三人で散歩に出かけることにした。

綿子さんは嬉しそうにどんどん歩いた。
やはりかなり速い。
これじゃあ他のお年寄りはついて行けないだろう。
去年も腰の骨を折ったというのに本当に凄い。
90歳になってもこうも見事に復活するとは。
たいていの人は骨折したら寝たきりになるというのに。
恐るべし綿子さん。

30分くらい施設の周りを散歩した。
佐藤病院には自動車か自転車で来ていたので徒歩で巡ると初めて見る景色のようだ。
キョロキョロと辺りを見回している。

綿「上からしか見たことなかったから~。こんなかったんやのぉ」

今度上から眺めるときには違って見えるかもね。

綿子さんは元気そのもの、まだまだ歩けそうだ。
が、いきなりたくさん歩くのもどうかと思い切り上げた。
暑くなるまではこうして面会時に散歩に行くのもいいかも。
こうやって外に出たら無理に話題を探さなくてもいいし、綿子さんも嬉しそうだしWin-Winだ。
また行こうね。
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昨日の続き

あいかわらず嬉しくて泣いている綿子さんに

「また外出がOKになったら赤ちゃんにも会えるからな」

そう言っていると、そばにいたスタッフさんが「もう外出も外泊もOKになってますよ」と言った。

えっ⁉なんだって!
そんな事聞いてないで!
昨日、ゴールデンウイークの面会予約の件で電話した時もそんなこと一言も言ってなかったのに。
もうずいぶん前から時々「まだ外出許可は下りませんか?」と尋ねていた。
その度に「まだなんです。許可が下りたらこちらからお伝えしますから」と言われていたので、こちらから何度も聞くのも躊躇われ、聞かないようにしていたのだ。
OKになったのなら早く言ってよ!!

そして面会時に外へ散歩に連れ出すのもOKになっていた。
それだって前もって聞いていたら、今日だっておやつを持って来たのに。
仕方がないので散歩をしながら自動販売機がある所まで行き、桃のジュースを買った。
綿子さんは「うわ~~嬉しい~!」と目を輝かせた。
いぶきの森ではこういった甘いものはほとんど口に出来ないのだ。
シルバーカーを椅子代わりにして腰掛け、ジュースを飲んでもらった。
「美味しいわ~~」
本当に嬉しそうだ。

そしてまたハルちゃんや赤ちゃんの話題となった。

「ハルちゃんは妊娠初期からつわりが酷くてな、10㎏以上も痩せたんや。それで入院したりもしたんや。そんなかったから赤ちゃんもどうなるか分からんで、なかなか言えんかったんや。ゴメンな」

すると綿子さんは

綿「お前の時もそうやったんや」

かつおさんを見ながらそう言った。

綿「わたしもかつおの時も典夫の時もつわりが酷うてなぁ。ず~っと吐いとったんや」

「そうやったんか」

綿「ハルちゃんもしんどかったやろなぁ」

しみじみと言った。

綿「ところでかつお、私いつ家に帰ろうかの?」

「えっ?家に帰っても一人やったら怖いんやろが。それにわしらもしばらくは忙しいからのぉ」

綿「ほうか」

「さぁそろそろ戻らんと。面会時間とっくに過ぎとるわ」

まあまあ上手くかわせた気がする。

いぶきの森に戻っていると

綿「私の年金からハルちゃんにお祝いを渡しといてくれるんな」

「いくら渡したらええ?」

綿「好子さんが決めてくれたらええから」

「そしたらわしに10万で、よっちゃんに10万で、ハルちゃんに・・・・」

綿「5万渡しといてくれ」

被せるように言った。
かつおさんが要らんでええ事を言うから5万に決定したのだった。

続く
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4月8日 月曜日

もうすっかり体調は戻った。
熱もない。
なので仕事帰りにいぶきの森へ寄った。
茂造さんの洗濯物と綿子さんの洗濯物を回収した。
二人分だから大量だよねと思っていたのだがそうでもない。
このところ暖かかったからか上着一枚分少ない。
なので5㎏の洗濯機でも一度に洗えた。
ラッキー!
春っていいな。

暖かくなってきたし、インフルエンザやコロナも落ち着いてきてるようだし、そろそろいぶきの森も外出許可が出るといいな。

そうそう今年もツバメが納屋にやってくるようになりました!
今年は扉を閉めて嫌がらせをする人もいないのでゆっくり子育て出来るんじゃないかな(笑)
IMG_5270
   ※昨年のツバメと納屋の扉をめぐる攻防についてはこちら
 
 
 
 

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結局、草野さんとの面談は約1時間もかかった。

初めの説明は端折ったのにそんなに時間がかかった訳は、途中で中断することが度々あったからだ。
中断の理由は他の人に話しかけられたためだ。

まずは茂造さんのマネジャーの畑田さんだ。
個室ではなくロビーにあるテーブルで話していたため、横をスタッフが通る。
畑田さんはわたし達に気づくとと寄ってきた。
「綿子さんもこちらに入所されるそうですね。米さんが喜ぶと思います」から始まり、茂造さんの様子などを話してくれた。
そして「まだ外出の許可が下りないのですみません。外出できるようになったらお伝えしますので茂造さんをまたお家に連れて帰ってあげてくださいね」と言った。
実はお正月を過ぎてから何度か「もう外出は可能ですか?」と尋ねていた。
しかし「まだダメなんです」と断られ続けていた。
そんなやりとりをしていたから気にかけてくれていたのだろう。
それにしてもやっぱりいぶきの森はもの凄く慎重なんだなと実感する。
茂造さんが家のことを忘れないうちに連れて帰りたいのだが、まだ先になりそうだ。

畑田さんが去って、草野さんと話を再開していると今度はケアマネージャーの川上さんが通りかかった。
川上さんは「綿子さん、入所が決まったんですね。良かったですね。ちょうどよかった。ちょっといいですか?」と話を始めた。

「今、お家で使っていた手すり等のレンタル品を回収に行かないといけないんです。あれは居宅の方しか介護保険が適用されませんので、入所したら返さないといけないんです」

「はぁ、そうなんですか。そりゃそうですよね」

「業者が回収に伺うことになりますので日時が決まったら連絡させてもらいます」

好「あの~、リビングの上り口のポール型の手すりは茂造さんが帰宅した時に使うのでなくなると困ると思うんです。あれだけ買い取ることってできますか?」

「いや~あれは買い取ることも出来なくはないと思うんですが、たぶん10万円くらいすると思いますよ。工務店とかに頼んで何か設置してもらった方が安く済むんじゃないかなぁ。以前、工事した業者さんに頼んでみてはいかがですか?」

「えっ⁉10万!それならわしが何か作るわ」

「そうやな。10万は高いな。かつおさん頑張って作って」

まさかの値段に驚いた。
やっぱり介護用品とか手すりって高いよね。
けれど月に1回使うかどうかのために10万はもったいない。
他の方法を考えよう。

その後、また草野さんと話をしていると今度はさくら苑のスタッフさんが通りかかった。
かつおさんに気付くと挨拶してくれた。
そして「綿子さん、とうとう入所されるんですね」と言った。
「そうなんです。今までお世話になりました」

こんな感じで何度も草野さんとの話が中断してしまったのだ。
そのため長くなってしまった。
けれどみんな綿子さんのことやわたし達のことを気遣ってくれてありがたかった。
ケアマネの川上さんとさくら苑のスタッフさん達とは一応縁が切れるが、綿子さんを見かけるときっと声をかけてくれるだろう。
こうやっていぶきの森に来ることもあるようだから。
たくさんの人に支えられているなと思う。
だから入所してもきっと大丈夫だろう。
なんだか安心だ。
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