かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:外泊

12月20日 金曜日

かつおさんが出張から戻って来た。
といってもまた日曜日の夕方から出張先に戻るのだが。

色々報告や相談をしなくてはならないことがある。
とにかく急ぐのが茂&綿をお正月にどうするのかだ。
いぶきの森からは何度もお正月の予定が決まったら教えてくださいと言われていた。

何時連れて帰るのか?
何回連れて帰るのか?
外泊させるのか?

「正月いつ連れて帰るん?はよ決めて施設に言わないかんやん」

「おう。それが電話がかかってきまくって困ったんや!」

いつまで経っても返事をしないから催促の電話がかかってきたのだろう。

「マネージャーが「いつ連れて帰られますか?それに宿泊はいかがですか?」って言うんや」

「えっ?泊り?」

「そうなんや。向こうはやたら泊りをプッシュしてくるんや。いや~それはムリですって必死で断ったんや」

「ところで典さんは?帰ってくるん?」

か「アニキは帰って来ん」

「連絡あったんや」

「いや、直接会うて聞いたんや」

そうか出張の前半は関東だったっけ。

「アニキが帰ってくるんやったら泊りも考えたけど、帰って来んのに無理や!」

「そら、無理やな。でもマネージャーは何べんも泊りを勧めてきたんやろ。家に帰らせて一人にしても大丈夫やと思っとるってことやろ。マジ⁈」

「いや、泊りをと言われたんは1回だけや」

「えっ?さっき何べんも電話がかかってきてプッシュされて困ったって言うとったやん」

「いや~それくらい困ったってことでちょっとオーバーに言うてしもたんや~」

はぁ?
大事なところでウソを混ぜるな!!
何回も言われたのと1回だけ言われたのでは大違いじゃないか!
正しい情報を伝えろ!!
そのウソのせいで綿子さんの担当マネージャーがポンコツかと勘違いしたじゃないか。
草野さん失礼しました。
ポンコツなのはかつおさんでした。

で結局1月1日に二人を連れて帰ることに決めた。
この日は綿子さんの誕生日だからやはり1日がいいだろう。
で、二人を別々の日に連れて帰るのはなし、泊りもなしという結論に至った。
ちょっとはゆっくり休ませてください。
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10月14日 土曜日

わたしはいつものように午前中は実家の買い物へ、かつおさんはさくら苑といぶきの森へ9月分の利用料を支払いに行った。
いぶきの森には午後から衣替えに行くからその時に支払えればいいのだが、土曜日は午前中しか事務員さんがいらっしゃらないので昼までに行かなければならない。
振込対応もしていないので二度手間だが仕方ない。

で、いぶきの森で支払いをしていた時のこと。
スタッフさんから「今日、衣替えにいらっしゃるんですよね。そのときに、茂造さんを外に散歩に連れて行ってあげてください」と頼まれたそうだ。
『家に帰りたい病』もずい分良くなっているので、家族との交流も大事なのだそうだ。

「それ、わたしも行って大丈夫?」

「大丈夫やろ」

「また、綿子さんと間違って騒いだりせんやろか?」

「さあ?なんとかなるやろ。一緒に来てよ」

不安を抱えながらいぶきの森へ向かった。

1時半の約束で、5分前に着いたのだが、すでにロビーにタンスが運ばれてきていた。
さあ、早速取り掛かろうと思っていたら、階段から茂造さんが降りてくるのが見えた。
両脇にスタッフさんが付いている。
えっ?どういうこと?
茂造さんは散歩に行く気マンマンで現れた。
てっきり衣替えを終わらせてから散歩に行くのだとばかり思っていたのだが違っていたのだ。
そこでかつおさんが茂造さんと散歩に、わたしが衣替えをする事にした。

せっせと夏物を取り出し、棚を拭いているとスタッフさんに話しかけられた。

ス「ありがとうございます。ところで茂造さんをたまには家に連れて帰ってあげて欲しいんですが、どうでしょうか?一泊とか」

「えっ?外泊ですか?いや~それはちょっと難しいと思います。おしっこも出なくてバッグを下げているようですし、なにかトラブルがあっても対処できないんで。それに綿子さんが嫌がると思うんです」

ス「綿子さんねぇ」

いぶきの森も綿子さんがデイサービスにで通うさくら苑も佐藤病院が経営していて隣接している。
いぶきの森スタッフさんもさくら苑の利用者の事もある程度は分かるようだ。
それに綿子さんはこのいぶきの森でショートステイをしたこともあるので知っているようだ。

「綿子さんは茂造さんが入所してせいせいしているようなんです。一人の生活を満喫してイキイキしてまして。ここ3カ月で3キロも太りましたし。今まで茂造さんのことが嫌で仕方なかったみたいで、今日も一緒に行く?って声をかけたんですが「いや、ええ」ってキッパリ断られたんです」

ス「あら~」

「そんな感じなので家に連れて帰っても面倒は見ないと思うんです。でもわたしとしては以前から連れて帰ってあげたいなとは思ってたんです。なので、泊りではなく外出じゃダメですかね?午前中に連れて帰ってお昼を食べて、夕方こちらに送ってくるぐらいなら何とかなるかなと思うんですが」

ス「ぜひそれでお願いします」

「でも一度家に連れて帰ったら、また『家に帰りたい病』がぶりかえして、こちらにご迷惑をおかけするんじゃないかと思って。それも気になってたんです」

ス「それは大丈夫です。多少、不安定になるかも知れませんが任せてください。その辺はご心配頂かなくても大丈夫ですから。それよりぜひお家へ連れて帰ってあげてください」

「分かりました。主人と相談して日程を決めますね。ほんとにねぇ、夫婦の仲が良かったら連れて帰るのも、もうちょっとスムーズに運ぶんでしょうけど。とにかく綿子さんの拒否が強いもので。なかなか難しくって」

ス「そうなんですね。仕方ないですね。では、外出だけでもご検討ください」

「分かりました。今後もどうぞよろしくお願いします」

スタッフさんは2階のフロアへ戻って行った。
すっかり話し込んでしまったので、衣替えが全く進んでいない。
早く入替えなくっちゃと思っていたら茂造さんたちが散歩から戻って来た。
衣替えが終わったらスタッフさんを呼び出すことになっていたがまだ終わっていない。
茂造さんをロビーのソファーに座らせ、急いで整理したのだが「もうベッドで寝たいが~」と言い出してしまった。
とりあえずスタッフさんを呼んだ。
急ピッチでタンスの整理をし、スタッフさんが2階から降りてくる前になんとか終わらせた。
ふぅ~~~。

忙しすぎてなんだか頭の中がグルグルする。
また一つ難問が降ってきた。
茂造さんを家に連れて帰るとして、いつ、何時から何時まで?
家に滞在中、どこでどう過ごしてもらう?
それに綿子さんにいつ、どう伝える?
実はかつおさんは茂造さんを連れて帰るのには後ろ向きだ。
きっと大変だという事が目に見えているからだろう。
けど、スタッフさんからお願いされたし、やはり少しでも自分の家で過ごさせてあげたいじゃないか。
かつおさんのお尻を叩いてしっかり決めていかないと。
それにしても忙しい....。
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7月6日 木曜日

いぶきの森へ茂造さんの洗濯物を取りに行くついでに、昨日届いた介護保険証を持って行った。
なんでも保険証にいぶきの森の印を押さなくてはならないそうだ。

駐車場に着き、車から降りたところで、バッタリ畑田さんと出くわせた。

畑「茂造さんの保険証をお持ちくださったんですよね。ありがとうございます」

「いえいえ、こちらこそお世話になります」

畑田さんは同僚の方とどこかへ向かっている途中だったようだが、わたしと一緒に施設に戻って対応してくれた。

畑「ケアマネの川上から聞きました。要介護④がついたそうですね」

「そうなんです。びっくりしました」

畑「でもこれで選択肢が広がったので、これからのことをまた相談させてください」

「よろしくお願いします」

そんな会話をした後、茂造さんの最近の様子を話してくれた。

今も『家に帰りたい病』は治っていないそうだ。
でも以前よりは少しだけ落ち着いてきたそうだ。

畑「ところでお母様の方はいかがですか?」

「だいぶ元気になりまして、またゴゾゴゾするようになりました」

畑「それは良かったですね」

「茂造さんがいなくなって喜んでいるようです。主人が「じいさんが居らんから寂しくないか?」って聞いても「居らん方がええわ」って言ってますから」

畑「茂造さんも根は悪い人じゃないんですけどね。男の人ってなんだか可哀そうというか寂しいですね」

「茂造さんも義母には甘えがあって、女中の様に使ったりしていたので仕方ないですね。とにかく茂造さんがいなくてやっと一人でゆっくりのびのび過ごせるようになったといった感じですね」

畑「そうなんですね」

「あ、でもこの間、一度義母が「お盆には仏さん参りに・・・」と言いかけたんです。そしたら主人が「そんなん無理や!そうでなくても家に帰りたいって言うてみんな困っとるのに、いっぺん連れて帰ったら、二度と施設に戻らんようになるわ!」って怒ったんです」

畑「仏さん参りですか。今、施設では外出や外泊も許可が出たらできるような方向で進めてはいるんですが、茂造さんはちょっと難しいかもしれないですね。なぜここに居ないといけないかが理解できる人ならいいんですが。茂造さんは分かっていないようなので」

「ですよね。それが分かってくれたら、半日ぐらいなら家に連れて戻ったりしてあげたいんですけどね。丸一日とか泊りは義母の協力が見込めないので無理だと思うんですが、半日程度ならね。
けど、今の状態では無理でしょうね。下手に家に戻ったらまたここに連れてくるのに一苦労しそうだし、ここに戻った後もまた迷惑をかけまくるでしょうから。
先日、ここに主人と説得に来た時も帰りながら「逆効果だったんじゃないか」と話してたんです。

畑「そうですね。確かに。茂造さんには可哀そうなことになってしまって。やはり外出は難しいでしょうね。理解出来たらいいんですけどね。あっ、でも少しずつですけど理解はしてきているところも見られるんですよ」

「えっ?そうなんですか?」

畑「先日、他の利用者さんが「家に帰らせてくれ!」って大声で騒いでいた時のことなんですけどね、まぁそういう方は数名いらっしゃるので。そしたら茂造さんが「ああやって言うたって帰らせてやくれへんのにのぉ」とぼそっと言ったんです。あら?分かっとんやって、みんなちょっと驚いたんですよ。けど次の日には「家に帰らせてくれ!」って騒いでたんですけどね(笑)」

茂造さんらしいと言えば茂造さんらしい。
けど本当に自分の状態を理解して、施設で暮らさなければならないことを理解してくれたら、もっと面会に行けるし、たまには家に戻ったりできるのになぁと思う。
けど難しいだろうな。
要介護④になるくらいだものな。
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引き続き4月27日のこと

ところで今日、いぶきの森へ行くと、入り口に貼り紙があった。
『5月8日から新型コロナ感染症の位置づけが5類に変更になるが、医療・福祉の現場では今後も感染対策を続けていくことが求められる。そのため面会や外出は地域の感染状況に合わせて段階的に緩和していく予定だ』ということが書いてあった。

なるほど5類になったからといってすぐ面会が出来るようにはならないという事か。
仕方ないよね。
今日の日はさようなら

そして中に入り、洗濯物部屋の前にも貼り紙があった。
そこには『5月10日より入所者が入浴のため1階に降りてきている間に決められた場所での面会が可能となります。蜜を避けるため一回の面会は5分いないとさせて頂きます』と書いてあった。

という事は月曜か木曜なら茂造さんに会う事が出来るようになる。
けれど入浴時間は午後3時頃だったはず。
しかも5分以内とはかなり限定的だ。
会社勤めの人間にはかなりハードルが高い。
そうでなくても有給を使いまくっているのに、たった5分のために休みを取るのは厳しい。
けれど少しづつだが緩和されていくようで良かった。

そういえば光三さんが入所している施設でも8日以降15分程度の面会が可能になるらしい。
この間ミカンを持って行った時にそこにも貼り紙があった。
どちらも同じ佐藤病院が経営している施設だが、面会時間が違うのは入所者の状態の違いからくるのだろう。
茂造さんの方がはるかに介護度は高いもんな。

けれどやっと前に向いて進み始めるようで良かった。
やはり今みたいに入所したら基本会えないし、外出も出来ないのでは、入所させるのも躊躇われる。
いつでも気軽に会いに行けて、時々外出や外泊が出来るなら、介護する方としても、入所の決断がしやすくなるだろう。
ま、茂造さんは外泊するのは無理だけど。

このままコロナがぶり返さないことを祈ろう。


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4月11日火曜日

かつおさんは夕方、仕事の帰りにみどり整形へ入院代を支払いに行った。
なので今日はわたしの方が早く帰宅した。

洗濯物を取りこんでいると、帰って来たかつおさんから相談された。

「今日、みどり整形に入院代を払いに行ったら、看護師さんに言われたんやけど、どうしようか?」

「なにが?」

かつおさんの会話には主語が無い。
筋道を立てて喋るのが苦手なのだ。

「看護師さんが「綿子さんは大分痛みもとれて、動けるようになってきたので、一度、一泊二日で家に帰ってみて、問題なく過ごせるか試してほしいんです。いつがいいですか?」やって」

「ハァ⁈何それ!何を試すん?」

一度、外泊してみようってことのようだ。
けど、動けるなら試してみることなんて特に無いと思うんだけど。
今までだってそんなこと、したこと無かったのに。

綿子さんちは、普段生活するスペースは、ほぼ段差をなくしたし、手すりも付けてある。
一体、何を試せというのか?
病院でスムーズに動き回れるなら家でも同じだと思う。
勝手に動き回って、痛みが増す点についてはコントロール不可能だし。
試す必要なんかないじゃないか。

けれど様子を見ろってことは一人にしておけない。

「そしたらかつおさんが泊まり込むん?」

「ええっ!勘弁してくれ!」

「けど、一人で問題ないか心配やから試してみるんやろ。一人で放っとけんのと違う?」

「マジで勘弁してくれ!」
DAYONE

「それに大丈夫となったら、すぐ退院ってことになるかも知れんやん。そうなったら月末に出張があるのに困るやん。急にショートステイも見つからんやろうし。せめて4月いっぱいは入院しといてもらわな。それにゴールデンウイーク前に帰って来たら、ゴールデンウイークがつぶれてしまうやん」

「そやな。ゴールデンウイーク明けがええな」

「そやろ。それに一時帰宅したら茂造さんが入所したことも分かってしまうし、そしたら何を言いだすか分からんし。万全の体制がとれるゴールデンウイーク明けが一番と違う?」

「わしもそう思うわ。看護師さんに5月でもええか聞いてみるわ。まだ入院して3カ月経ってないしな。出張前に退院することになったら困るわ」

「とにかく4月いっぱいはゆっくりさせてよ」

「ほんまや」

お試し帰宅なんかせんでええやん!!
マジで勘弁してほしい。


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