かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:大きな声

そして2階へ。
茂造さんは食事を終えていたが、なぜか今日はまだ席についていた。
そして大きな声で独り言を言っていた。

「わしの名前は〇〇茂造!〇〇県〇〇市〇〇町大字〇〇、〇〇番地!昭和7年7月27日生まれ!父親の名は〇〇為五郎!」

凄いじゃん!
全部合ってる!
さすがにこういうことは忘れないのね。
こうやってしょっちゅう口に出して確認してるおかげなのかな?
けど個人情報駄々もれなんですけど(笑)
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5月2日 木曜日

今日はいよいよ茂造さんとの面会だ。
昨年の12月依頼だから5か月ぶりだ。
痴呆は進んでないだろうか?
以前とあまり変わりないといいのだが。
わたしのことは分からくてもいいのだが、かつおさんのことは覚えているといいのだが。

面会は11時の約束になっていた。
10時半過ぎ、翔ちゃんがやって来た。
一緒に茂造さんに会いに行くためだ。
けれどまずは甥っ子との初対面だ。

「どう?可愛いやろ?」

「なんかスゴ!」

「抱いてみる?」

「ええわ、ええわ!」

初めて見る新生児に腰が引けていた。
ニャンズと一緒じゃないか(笑)

しかしゆっくりしてはいられない。
早く茂造さんのところに向かわなくては。

今回、茂造さんにおやつを差し入れるのは止めた。
茂造さんの状態がよく分からないからだ。
おやつを食べたことをみんなに内緒に出来るかしら?
それが分からないので今回は持参しないことにした。

いぶきの森に着き、面会の受付をしていると茂造さんの声が響いてきた。
茂造さんは耳が遠いので声がとても大きい。
ホールからでもよく聞こえる。

「ええ?誰か来たんか?そっち行ったらええんか?」

ス「こっちやで」

スタッフさんに手を引かれ、ホールの隅に向かっている。

「すいません!できれは外へ散歩に行きたいんですが」

ス「散歩ですか?ちょっと確認します。お待ちください」

茂造さんは歩けなくはないがあまり長くは歩けない。
シルバーカーは綿子さん専用になっているので無い。
転んだら危ないという事で先生かマネージャーに確認をとっているようだった。

しばらく待つとOKが出た。
そしたらこちらへと茂造さんをロビーの方へ連れてきてくれた。

ス「息子さん達が会いに来てくれたで」

「えっ?何?」

ス「息子さん達が来てくれたんやで!!」

茂造さんはかつおさんを見て「誰かのぉ?」と言った。

「かつおや。じいさんの息子や」

「ほうか。こっちは誰や?」

「翔平やが。孫や」

「ほうか。お前は秀夫か?」

出た!!
また『秀夫』だ。
茂造さんの頭の中は『秀夫』しか無いのか?と思うくらいいつも『秀夫』が出てくる。
ちなみに秀夫とは茂造さんの弟の名前だ。

「かつおやが!」

またまた名前の確認作業が始まった。
5か月前とちっとも変わらない。
まったく一緒やん!
これっていい事なの?
よく分からない。
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続く

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