かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:大好物

昨日の続き

その後、持って来た柿を出した。
柿は綿子さんの大好物だ。
1個を剥いて茂造さんと半分こだ。
タッパーには4切入っていた。
綿子さんは柿を見ると「うわ~柿か~私大好きなんや~」と喜んだ。
1切食べると「うわ~美味しいわ~」と感激している。
そして

綿「あとはみんなと食べるわ。いやな、隣の部屋の人に世話になっとるんや」

また始まった。

「だから!他の人に食べ物は絶対にあげたらいかんのやって!綿子さんも貰ったことないやろ」

綿「ほうな」

とても残念そうな顔をする。
困ったもんだ。

「もう食べんの?」

綿「そしたらもう一つ食べようか」

そして残りは2切。

綿「これ置いといて明日食べるわ」

「いや、それは」

綿「今、全部食べてしまうのはもったいないわ。明日の楽しみに置いとくんや。ここはこんなん全然出んから」

結局今回も2切の柿を置いて帰った。
隣の部屋の仲良しさんにあげたりしないだろうか?
一抹の不安が残ったが仕方ない。
今度からもっと少ない量にしよう。

「ところで綿子さん、手押し車出てきたんやな」

綿「えっ?」

「ほら、これ綿子さんのやつやろ」

綿「ああこれな。どこにあったんか知らんけど出てきたんや」

「良かったな」

綿子さんはシルバーカーが出てきて喜んでいるというより、なかなか見つからなかったことが不服な様子だった。
ま、何はともあれ元通りになったんだからしばらく無かったことは忘れて欲しい。
スタッフに対する不信感も忘れて欲しい。
けどこういうことは忘れないのよねぇ。
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7月15日 月曜日 海の日で祝日

今日もいぶきの森へ。
祝日のため入浴は無いので洗濯物は無いが、せっかくなので今日も面会しておやつを食べさせてあげよう。
今日はかつおさんと二人で訪問した。
毎回、ゆうくんを連れて行くとクセになる。
ありがたみが減ったら困る(笑)

いぶきの森では午前10時と午後3時頃にちょっとしたおやつが出るものだと思っていたのだが、その時間はお茶が出るだけでおやつは全く出ないそうだ。
食時の時に果物もほぼ出ることは無いそうだ。
なので茂造さんも綿子さんも甘いものに飢えている。
行けるときはおやつを届けてあげよう。

今日のおやつは桃にした。
二人とも果物は大好きだ。
桃は特に大好物だ。
なので半個分をペロッと食べてしまった。
ちょうど入れ歯を外していたのだが(二人とも総入れ歯)、歯がなくても食べられるのでちょうどよかった。

綿子さんは今日も「ありがとなぁ~」と言って泣き、茂造さんは「来てくれてありがとうございます」と丁寧にお礼を言ってくれた。
相変わらずかつおさんに向かって「秀夫やろ」と言っていたが(笑)
また差入れを持って会いに行こう!
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10月15日 日曜日

今日もお祭りだ。
綿子家は喪中なので参加は出来ないが、一応祭りの雰囲気を味わおうとお寿司を買いに行った。
やはり祭りと言えばバラ寿司だ。

かつおさんとちょっと遠くの産直へ向かった。
ここのバラ寿司が最高なのだ。
上品なお寿司でなく、ちょっと甘めの田舎のおばちゃんの味なのだ。
ついでに綿子さんの大好きな柿といもパンも買った。
そう、以前綿子さんと茂造さんがはまっていた、あのいもパンだ。
このパンは家の近くの店では売っていない。
昨日大量に菓子パンを届けたし、カステラも買ってあるし、どうしようか迷ったが、めったに買えないので思い切って買うことにした。

家に帰ると早速綿子さんに届けに行った。

綿「うわ~嬉しい~。これ好きなんや~」

どれも綿子さんの大好物だ。
とても嬉しそうに顔をほころばせた。

綿「そしたらこれお昼に食べようや」

と、お寿司を握って言っていた。

「ばあさん、いっぺんに食べるんやないぞ。パンも冷凍しとけよ」

綿「分かっとるわ」

「そう言いながら全部食べるやろが。ほんまブクブク太ってから。そろばんの玉みたいやないか。温泉でおかんの腹見てびっくりしたわ。食べすぎよるんやが」

綿「食べすぎてないわ」

「そんなことあるか!食べすぎとるから太るんやないか」

綿「そんなに食べて無いんやけどのぉ」

本気で言っているように見えた。
まるで自覚がないようだ。
そのことにビックリだ。

やはりこんなに買ってくるんじゃなかった。
最近の綿子さんは好きなものはどんどん食べてしまう。
一時の茂造さんのようだ。
我慢ができなくなっている。
今日のように大好物を届けると、あっという間にたいらげるだろう。
昨日のカステラのように。
体に良くないから買うのを控えようかとも思うが、もうあの歳なんだから好きなものをたくさん食べさせてやりたいとも思う。
本当に悩ましい。
とりあえず今日はお祭りだから特別ということにしておこう。

夕方、綿子さんがやって来た。

綿「今日はありがとうなぁ。これ取っといて」

と言って5000円を渡された。
とても嬉しかったのだろう。

「おかん、わしにはくれんのか?」

綿子さんはスルーした。
本当にかつおさんは気の毒だ。

それにしてもこの5000円はどこから?
へそくりが出てきたのかな?
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7月22日 土曜日

今日はいつもより少し早めに家を出て、実家の両親と産直に買い物に行った。
スイカを買うためだ。
早く行かないといい物はなくなる。

産直は大勢のお客さんで賑わっていた。
早速、スイカを物色する。
そして2玉買った。
スイカは両親も綿子さんもハルちゃん達も大好きなので、2分の1ずつに分けた。

ハルちゃんに「スイカ買ってきたで」と連絡すると、午後から取りに来た。
そして一緒に綿子さんちにスイカを届けに行った。

綿子さんは今日も薄暗いリビングで電気もつけずにソファに寝転がっていた。
扇風機だけついている。
暑い部屋で閉め切っているので今日も加齢臭が酷い。
訪問する者にとってはかなりヘビーだ。
ハルちゃんは慣れてないのでなおさらだろう。
思わず鼻をつまんでいた。
口で吸う


「綿子さん、スイカ買うてきたんや。冷蔵庫に入れとくからまた食べて」

綿「うわ~嬉しいわ~。わたしスイカ好きなんや~。食べたいなぁと思っとったんや」

と大喜びだ。
そしてハルちゃんに気付き

綿「ハルちゃんも来てくれたんか~!うわ~良かった~!顔が見れて嬉しいわ~」

とこれまた大喜び。
いそいそと自分の部屋に行ったかと思ったら1万円札を持ち戻ってきた。

綿「これ、取っといてくれ」

と言いながらハルちゃんに渡した。
そしてスイカを見て「もう食べようか」と言い出す。

「まだ冷えてないで」

綿「そしたら夕方食べるわ」

スイカぐらいでこんなに喜んでくれるとこちらも嬉しい。
が、エアコンつけろよ!
台所に1分も居ると、汗が滝のように流れる。
孫にお金を渡すより、とにかくエアコンをつけて体調に気をつけて欲しい。
けどいくら言っても変わらないんだろうな。
そう言えば今朝、かつおさんが綿子さんちに行った時のこと

「今日も暑いのぉ」

朝なのでいく分涼しいが、世間話程度にそう話しかけると

綿「クーラーはいれんからの!」

といきなり言われたそうだ。
頑なにエアコンを拒否するのはなぜなんだ?



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7月11日 火曜日

夕方、見守りカメラを見ると綿子さんちの台所のテーブルの上に桃の箱があった。
えっ?どういう事?
先日、花さんとはお中元のやりとりはやめることにしたし、宅配が届くことはまずないはずだ。
しかもデイサービスから戻ってすぐのタイミングで届くとも思えない。
ひょっとすると麦さんが昼間に来たのかな?そう思った。

帰宅したかつおさんに伝えるとやっぱり思った通りだった。
麦さんが昼間綿子さんに会いに来たが留守だったので、かつおさんに電話をかけてきたそうだ。
そして「桃を持ってきたので納屋に置いておくわ」と言ったそうだ。
かつおさんは麦さんに、綿子さんが火曜日もデイに通うようになったことを伝えていなかったそうだ。
今、綿子さんを訪ねてきてくれるのは麦さんくらいなのにちゃんと連絡しとけよと思う。
どうもすみません、麦さん。

6時過ぎ、綿子さんが桃を片手にやって来た。

綿「これ、帰って来たら納屋に置いてあったんや。誰が持って来たんやろかと思うてな。で、たぶん麦さんやろうと思うて電話したら、やっぱり麦さんやったんや。それでこれ、かつおと食べて」

と桃を2個くれた。

「こんな立派な桃、もらってもかまんの?」

綿「箱にようけ入っとったんや。数えたら8個あったんや。それで仏さんに3個あげたんや」

そこで綿子さんは、ん?と思ったようだ。
8個も貰ったのに2個しか持って来なかったことをまずいと思ったのか

綿「いや、でもまだちょっと硬いからしばらく置いておいた方がええと思うわ。だから仏さんに3個あげてな。いや、きれいに箱に入っとったんでないから、数はよく分からんのやけどな。たしか7個やったんや・・・」

初めに言ったことと違う事を言い出し、なんだか最後はしどろもどろになっていた。
一応、計算はできるようだ。
7個あったが3個仏さんにあげて残り4個のうちの半分の2個を持って来たと言いたいようだ。

そんなに取り繕わなくても大丈夫ですよ。
桃は綿子さんの大好物だもの。
うちは2個で十分ですよ。
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