かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:大福

9月7日 日曜日

午前10時半前、かつおさんと茂&綿の面会へ向かった。
今日は午後から予定があってやむなくこの時間になった。
11時半頃から昼食の時間になるだろうから1時間ほどしかない。
おやつも控えめにしなくては。
けど茂造さんは先週、面会をパスしておやつをあげられなかったので、今日こそはたくさん食べさせてあげたい。
なので今日は茂造さんから面会することにした。
用意したのは抹茶クリーム大福とシャインマスカットだ。
このシャインマスカットは典さんが送ってくれたものだ。

茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。

「こんにちは。元気になった?」

茂造さんはポカンとしている。
元気になった?と聞かれても体調が悪かったことなんて忘れてるよね。

「美味しいもの持って来たから部屋に行こう」

「へえ」

茂造さんを部屋に誘導しベッドに腰かけさせた。
そして急いで詰め所へ行って入れ歯を受け取ってきた。
今日は時間が無いからサッサと行動しなくては。

先ず大福を渡した。
特に美味いとも何とも言わずに黙って食べた。
あれ?
お気に召さなかったのかな?
次にシャインマスカットを渡した。

「これ、皮も食べられるやつやから」

そう言ったところで聞いちゃあいない。
ペッ、ペッと皮を吐き出しながら食べた。

「美味いのぉ~!」

良かった。
こっちは気に入ったようだ。
マスカットを食べ終わると牛乳を。
これ今日のノルマの分だ。
さっきスタッフさんからおやつの時に飲ませてと預かったのだ。

ストローをさして牛乳パックを渡すとチュ~と飲んだが、3分の1くらい飲むと「腹いっぱいや~」と止めてしまった。
あらら。
ま、でも3歩歩いたら「腹減ったー!」と言い出す茂造さんだからちょっと間をおけば、また飲むでしょ。
そう思っていたんだけど、焦っているかつおさんはすぐスタッフさんのところへ「牛乳半分以上残っているのに欲しくないって言うんですが」と相談しに行ってしまった。
スタッフさんは「あら、珍しい、茂造さんが残すなんて。ま、昼食の時にまた飲ませます」と言ってくれたそうだ。
ほっとして戻ってきたかつおさん。
けど、かつおさんが部屋を出たすぐ後、茂造さんは全部飲み干したのだった。
ほらね、やっぱり。

「えっ?飲んでしもたん?」

「そやで」

あいかわらず分かってないよね~。

ところでこの牛乳だが、ちゃんと冷えていた。
以前、スタッフさんから「便秘対策で牛乳を飲ませたいので持って来て欲しい」と依頼され「冷蔵庫が無いから毎回来るたびに持って来て」と言われたのだった。
平日の仕事帰りに牛乳を買いにスーパーに寄るのは面倒くさい。
それで常温保存できる紙パックの牛乳を1週間分まとめて届けるようにしたのだった。
なので常温の牛乳を飲ませているんだとばかり思っていたのに、ちゃんと冷えていたので驚いた。
どうも詰め所に小さい冷蔵庫はあるようだ。
そこに何本かだけ入れておいて、冷えたものを飲めるようにしてくれているようだ。
ありがたい。
基本、茂造さんは喜んで飲んでいるらしい。
良かったね、茂造さん。

さ、おやつも食べ終わったし、牛乳も飲み終えたのでお暇しないと。
綿子さんのところへ行かなくては。
さっさと行かないと昼食の時間にかぶってしまう。

「ほな、帰るわ」

「まだええやないか」

「急ぐんや、すまんのぉ」

「ほうか~」

ごめんね茂造さん。
次回はもう少しゆっくりできるようにするからね。

森永牛乳(200ml×24本)[牛乳 紙パック 常温保存 成分無調整 カルシウム]
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土曜日の午前中、いつものように私は実家の買い物サポートへ、かつおさんは茂&綿の買い物サポートへと出かけていた。

今回、母が家計簿を買いたいので本屋にも寄って欲しいと言うのでいつも行くスーパーでなく別のスーパーへ行った。
ここはスーパーや本屋のほかにホームセンターや飲食店などもあるちょっとしたモールのようなところだ。
食料品を買う前にまずホームセンターに行った。
するとばったりかつおさんに出くわした。

「かつおさんもここに来とるんやな」

「おう、ばあさんはスーパーに行っとるわ。わしはちょっとここを見に来たんや」

「そうな。ところで茂造さんは?」

「一緒に連れて来ようとしたらばあさんが嫌がったから置いてきたんや」

「えっ?何それ?」

「じいさんにはまた連れて行ってやるからのって言うたんや」

「またっていつ?今から帰ってもう一度じいさん連れてスーパーに行くん?」

「いや、またや」

「どうせ行かんと終わるんやろ」

「いや~。ほんまにめんどくさいのぉ。ばあさんのせいや!」

「ばあさんのいう事や聞かんと二人一緒に連れてきたらよかったのに。どうせスーパーに着いたら別行動やのに」

「そやな。次からは二人一緒に連れて行くわ」

やれやれだ。

結局かつおさんはその後、買い物を終えた綿子さんを連れて家に戻り、そのまま茂造さんを連れて近くの公園へ行ったそうだ。
茂造さんはとても喜んで車に乗り込んできたそうだが、着いた場所を見てガッカリしたそうだ。
車でもっと遠いところにドライブに連れて行ってくれると思っていたそうだ。

「ここで何するんや?」

「歩くんやが」

ちゃんとシルバーカーを積んできていた。
しかし茂造さんのテンションは上がらない。
ほんの少し歩いただけで

「腹が減ったが~」

と言い出した。
かつおさんがおやつにと持ってきていた大福を渡すとシルバーカーに腰かけて食べたそうだ。
ちょっと機嫌が直った。
けれど結局ほとんど歩かずに帰ることになったそうだ。
考えが甘い

何をしとんや、かつおさん!
だから言うたやん。
歩くことだけが目的では無理やって。
大きめのスーパーに行って店内を見ながら歩く方が絶対よく歩くと思うで。
来週はちゃんとしいや。


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