かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:嫌な予感

12月4日 木曜日

午後2時過ぎ、携帯に電話がかかってきた。
仕事中にかかってくる電話はろくなことがない。
誰?画面を見ると『いぶきの森』と表示が。
ゲッ!

かつおさんはこのところずっと出張続きで、基本、土日しかいない。
で、出張中は日中は電話に出る事ができない。
かつおさんに連絡が取れないとわたしにかかってくることになっている。
ということでわたしにかけてくるという事は緊急の用件ということだ。
うわ~何の用だろう?
おそるおそる電話に出た。

で、用件は綿子さんの事だった。

い「綿子さんが廊下で転んでしまいまして、足を骨折しているようなんです。一応、佐藤病院でレントゲンを撮って先生に診てもらったんですが、ご存じのように佐藤病院のレントゲンは内科用のものでして、折れているかハッキリ分からないんです。しかし本人がかなり痛がっていますし、多分折れてるだろうとの見立てなんです。それで大きい病院に行って診てもらった方がいいんじゃないかと先生がおっしゃってるんですがどうされますか?」

マジか!!また転んだって!!
それにしてもどうされますか?って言われても困るんですけど!

好「どうされますか?とは?」

い「いえ、ご家族様がここで様子を見て欲しいとおっしゃるならそうしますが」

好「けど佐藤先生は大きい病院を勧められてるんですよね?」

い「はい、その方がいいんじゃないかとおっしゃってます」

足でしょ、ならしばらく様子見でもいいかもとは思ったが、もし後でやっぱり折れてて早く大きな病院で診てもらってればという事になったら嫌だし。

好「でしたらそうしてください」

い「では、付き添いをお願いすることになりますが大丈夫ですか?今、お仕事中ですよね?」

分かってますよ。その覚悟をして返事しましたから。

好「はい、仕方ないのでどうにかします」

綿子さんは快世病院に運ばれることになった。
そこはわたしの勤務先よりも遠方にある。
なのでわたしは直接、快世病院に行くことになった。
綿子さんは救急車で向かうそうだ。
救急車だって⁉
という事は歩けないの?
なんかヤバそう…。
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昨日の続き

しばらく4人で過ごし、

好「じゃあ、そろそろ帰るわ」

茂「ほうか、そしたらわしも一緒に行くわ」

好「そうな。そしたら一緒に行こう」

みんなでぞろぞろとデイルームに向かって歩いた。
茂造さんの席まで来たので椅子を引いて座らせてあげようとしたら

茂「そこまで一緒に行くわ」

ん?
ひょっとして一緒に帰ろうとしてる?
ちょっと用心しながらガラス扉を出た。
やはり一緒に出ようとする!

好「茂造さんはここまでやで。外には出られんで」

茂「なんでや!ええやないか!」

無理矢理出ようとする。
スタッフさんが飛んできた。

ス「ここからは出たらダメよ」

茂「ほうか」

好「ほなまたね」

意外とあっさり引き下がった。
良かったーーー!!
そしてゆうくんに向かって「バイバ~イ」と手を振ってくれた。
ほっ。
やはり別れ際は要注意だね。
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また座敷へ戻り片付けをしながら

ハ「いや~やっぱりやったな!やると思っとったわ」

好「なんかな、嫌な予感がしたんや」

ハ「それにしてもお母さん凄いな!ガサガサで気が付くとは。それに引き換えお父さんは!なんで袋ごと渡したんや!間違いの元やん!」

かつおさんは小さくなっていた。
でも寸でのところで回避できたから良かった。

そう思っていたのだがこれで終わりではなかった。
翔ちゃんからハルちゃんの携帯にLINEが届いた
『なんと哀れなり』
翔ちゃんは寝たふりをしていただけでちゃんと見ていたのだ。
『おれはもう片方のポケットにも飴が隠されていることを見ている』
ええっ!!マジか⁈
かつおさんの出番だ。
翔ちゃんから届いたLINEを見せ、上手に回収するようにミッションを与えた。

か「ばあさん!まだ持っとるやろが!」

全然上手じゃない…。

綿子さんは「持ってないわ」と言い張ったが「そしたら見せてみ」とかつおさんに言い寄られ「ちょっとくらいええやないか!」と逆切れしながら飴をテーブルに叩きつけた。

か「ええこと無いわ。ばあさんが施設に飴を持って帰って人にあげて、その人が死んだらどうするんや!」

綿「これは私が一人で食べるからええやろが!」

か「そんなん無理やろが!イカンって言うたらイカンのや!そんなことしてバレたら追い出されるぞ!」

綿「バレんようにするわ」

ああ言えばこう言う。
困ったもんだ。
けれど翔ちゃんのおかげで阻止出来てよかった。

ホッとしていたらまたも翔ちゃんからLINEが
『反対のポケットにまだ入っとるで』
さっきは全てを回収されないために片方だけ早めに手放しただけだったのだ。
詐欺師のやり口である。
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またまたかつおさんの出番だ。
今度は上手くやれよ!
帰り際に立ち上がったタイミングで冗談めかして「もう持ってないやろのぉ」と言いながら綿子さんのベストのポケットを叩く→「あれ?なんか入っとるぞ」→ポケットから飴を取り「なんやこれは!」と回収する。
細かに指示を出した。

ここまで台本を用意したらさすがのかつおさんでも上手くやれた。
スムーズに飴を見つけた。

綿「ちょっとくらいええやないか!」

か「ええこと無い!」

ふぅ~。
なかなかのバトルだった。
最後の最後にこんなことになるなんて。
それもこれも考えなしのかつおさんのせいだ。
ほんとしっかりしてください!


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