かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:嬉しそう

2階に着くと目の前に畑田さんがいた。
綿子さんを見て

畑「今日も茂造さんに会いにきてくれたん?茂造さん喜ぶわ~」

いやいや、誰か分からんのに。
けど、誰か分からなくても会いに来てくれる人がいるってだけで喜ぶのかな?

畑田さんは嬉しそうにガラス扉を開けてくれた。
本当に茂造さんのことを思ってくれているのが伝わってこちらも嬉しい。

茂造さんはデイルームにいたので部屋に誘導する。
で、やっぱり綿子さんのことは誰か分からず。
しゃあないな。

今日のおやつはとうもろこしだ。
先々週、二人ともとても喜んで食べてた。
綿子さんなんか特に名残惜しそうにしてて、また持って来るからと約束してたからね。
今日のとうもろこしもさっき買って茹でたばかりのものだ。
1本を8等分に切って、一人4切ずつをタッパーに入れて持って来た。
ちなみに8等分したのはかつおさん。
そんなに小さくせんでええやんと思ったが切ってしまった後なのでしょうがない。

二人に「はい、どうぞ」とタッパーを渡したら

「歯がないが~」

あちゃ~、忘れてた。

「ごめん、ごめんすぐもらってくるわ」

急いで詰め所へ。
入れ歯をもらって部屋に戻ると早速かじりついた。
けれど綿子さんは食べない。
茂造さんを待っていたのかと思っていたのだが、茂造さんが食べ始めたのに食べない。
???
すると綿子さんが

綿「私も歯がないんや」

えっ?
綿子さんはいつも入れ歯を入れっぱなしなのでそんな事とは思いもよらなかった。
さっき寝てたからか?
それにしてももっと早く言えよ!

急いで4階まで入れ歯を受け取りに行った。
入れ歯を受け取り戻ってくると茂造さんはもうすでに半分以上食べ終えていた。
ま、これが茂造さんだよね。
相手に合わすって考えは一切ないよね。

綿子さんに入れ歯を渡し、ようやく綿子さんも食べる事ができたのだった。
やっぱり歯がないって不便だよね。
二人を見ると歳をとっても自分の歯で食べられるようにしっかり歯磨きしようと思うのだった。
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そして4階綿子さんのところへ。

綿子さんは典さんが来ることは知らなかったのでびっくりして固まってしまった(笑)
そして次に泣くよね。
これはお約束!

綿「典夫、来てくれたんか~。いつ来たんや」」

「さっき着いたところ」

綿「いつまでおるん?」

絶対聞くよね。

「明後日や」

綿「ほうか。ほな今日は私も一緒に帰るわ」

無茶言わないでください。
やはりお昼にランチを食べに連れ出すことにして良かった。
そうじゃなきゃどうなっていた事か。
ちょっと顔を出してさようならでは納得しなかったんじゃないかなと思う。

さあ、出発しよう。
車いすを押して近所の喫茶店へ。
もちろん先日の気持ちのいい対応をしてくれた喫茶店だ。
今日もお気遣いいただいて「どうぞこちらを使って」と2テーブル分を使わせてくれた。
ありがたい。
席に座り、ようやく落ち着いて話しができる。

「ここの2階で同窓会の2次会したことがあったわ」

「そうや、昔2階にカラオケがあったのぉ」

兄弟で会話が弾む。
綿子さんはやはりあまり聞こえていない様だ。
けれど周りが楽しそうに話しているだけで嬉しそうだ。
で、相変わらずボリューム満点のランチが運ばれてきた。
わたしがご飯半分をかつおさんに食べてもらおうとしていると、綿子さんも半分典さんに。
そしておかずの4分の1をかつおさんに。
さすがに綿子さんには多すぎだものね。
で、食後にコーヒーも飲んで大満足!
良かったね綿子さん。
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4月5日  日曜日

10時半頃、かつおさんと二人で茂&綿の面会に行った。
まずは綿子さんのところへ。

かつおさんがデイルームに綿子さんを迎えに行き、わたしは部屋へ着替えを片付けにと二手に分かれた。
綿子さんはデイルームで車いすに座ったままウトウトしていたそうだ。
声をかけ起こしていつものように日向ぼっこスペースへ。
車いすにロックをかけていると「あら、かつおやったんか」と初めてかつおさんに気付いたそうだ。
そこへわたしも合流した。
あとでかつおさんが言っていたが、わたしが来ると綿子さんが嬉しそうな顔をしたそうだ。
だって二人きりじゃ会話が弾まないものね。

綿子さんは「いや~かつおやったとは。気付かんかったわ~」と何度も言っていた。
てっきりスタッフさんが押していると思っていたそうだ。
で、今日は私が一番に連れて行ってもらえるんだとちょっと嬉しかったそうだ。
残念でしたね。
けどそんな些細なことが嬉しかったりするのね。
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昨日の続き

あと今日は洗濯物の袋が2つあった。
その内の一つには『便汚染』と書いてあった。
うわ~マジか~。
久々だー。

おしっこと便のダブルパンチを受け意気消沈。
とぼとぼと帰っていたら詰め所にいた黒田さんが寄ってきて「ごめんなさいね。写真のこと聞きました?」と話しかけてきた。

「はい。さっき聞きました。しょうがないですね」

黒「このところまた嬉しそうに写真を持ち歩いて、見ていたのよ。けどまさかあんな事になるとは…」

痴呆老人のため写真の存在自体を忘れていることもある。
まったく写真を見ない時期もあるのだが、ここ最近はよく見ていたようだ。

「写真見てたんなら、また持って来た方がよさそうですね」

黒「そうね、楽しみにしてたから。けどもうあんなにたくさんは持って来なくてもいいんじゃない。あの量だと結構お金かかるでしょ」

「そうですね。全部焼き直すのは勘弁してほしいですね」

黒「数枚をラミネート加工して持ってきたらいいかも」

なるほど。
そしたら今回みたいなことが起きても洗えるものね。

「それいいですね」

それよりこんなに話ししてちゃダメじゃん。
衝撃が大き過ぎてうっかりしてしまった。
ヤバい、ヤバい。

「また持ってきます。では」

急いで引き上げた。
早く10日経ってほしい。
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ようやく二人が施設に戻る時間になった。
やっとやー!

かつおさんは茂造さんの手を引いて車へ向かった。
わたしも綿子さんを車まで連れて行こうとしたのだが、綿子さんは履いてきた靴を指さして「これ傷んどるんや」と言い出した。
実はこの靴、月1の洗濯時、かつおさんがズック洗いのブラシでこすって甲の部分が毛羽立ってしまっていた。
布製の靴をたわしのようなブラシでこすったら、こうなる事は予想できると思うのだが、なにせ嫌々やってるもんだから思考がストップしていたのだろう。
かつおさんはヤバいと思って毛羽立っているところをハサミで摘んで目立たなくしたんだけど、綿子さんはこれが気になってしょうがないようだ。
息子のチョンボなんだし、歩くのには全く支障がないんだから我慢しろよ。
買い替えるったって高いんだから。
もうちょっとくたびれるまではそれを履いてくださいな。
そう思うがこの毛羽立ちが嫌で仕方ないのね。
だからさっきもあんなボロの靴を引っ張り出してきてたのか。
ま、でもさっきの靴よりこっちの方が断然マシだと思うんだけどな。

けれど綿子さんはずっと「この靴みっともないが」などとよもよも言い続けた。
仕方ない。
奥の部屋にしまってあった米さんのお古の靴を取ってきた。
これもかっちゃんが米さんが亡くなった後で持って来てくれたものだ。
綿子さんと同じあゆみシューズで、ほとんど使ってなかったようで新品のようにきれいな物だった。
米さんは骨折後、歩けなくなって車いすに乗っていたから、靴は一応履くだけで歩くこともないのでキレイなままだったのだろうと思う。
が、この靴、綿子さんのより1㎝大きかった。
1㎝大きいと歩きづらいだろうし、危ないかもと思って使わずにしまっていたのだが、こうなったら仕方ない。
綿子さんは嬉しそうに米さんの靴を履いた。
甲にマジックテープのベルトがあるので

「この靴、こっちのより1㎝大きいからな。しっかりベルト締めて履きなよ」

綿「分かった」

綿子さんはとても嬉しそうだ。
けどちゃんと締めて履いてくれるだろうか?
ま、転んだら自業自得と言う事でお願いします。
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