かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:安心

5月22日 木曜日

今日も洗濯物の回収にいぶきの森へ。
まずは4階へ。
エレベーターに乗ると後から4階担当のスタッフさんが乗り込んできた。
あら珍しい。
ここのスタッフさんは基本、エレベーターを使わずに階段で移動する。

ス「すいません、ご一緒させてもらってもいいですか?ちょっとつかれちゃって」

「どうぞ、どうぞ」

エレベーターは広いので十分スペースはある。

「お疲れなんですね。このところ急に暑くなりましたものね」

ス「そうなんです。体がついていかなくって」

「分かります~。今日も暑かったですねぇ」

ス「はい」

「なのにうちの綿子さん、まだダウンベストを手放してくれなくって」

ス「そうそう。ずっと着てますよね。さすがに昨日は「暑いやろ、薄いのに替えような」って着替えてもらいました」

「そうなんですか。ありがとうございます。良かった~」

スタッフさん達が気付いて着替えを促してくれるなら安心だ。
綿子さんは「朝、寒いから」と言うのだが、それなら朝だけ羽織って気温が上がってきたら脱げばいいのにと思うがそれが出来ないようだから。
それにダウンのベストは全然洗濯に出してくれないので胸元がドロドロだ。
本人は気付いてないようだが。
なのでわたしとしては早く回収したい。
今日こそ回収できればいいのだが。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村





2月6日 木曜日

今日はかつおさんが出張中なのでわたしが洗濯物の回収に行った。
まずは4階、綿子さんのところから。

4階はちょうど晩御飯の最中だった。
ラッキー!
はや足で部屋へ行き着替えをタンスに仕舞っていると綿子さんが追いかけていた。
ガックリだ。
ほんとコロナの時期が恋しい。
なんて楽だったんだろう。

そして2階の茂造さんのところへ。
茂造さんはちょうど食べ終わったところでベッドに戻り「あ~美味しかった~」と言いながら布団をかぶっていた。
綿子さんはいつも「ここのごはんはあんまり美味しくないんや」と言う。
けど茂造さんは「美味しかった~」と本気で言っている。
こんなところが茂造さんがスタッフさんから愛されるところなんだろうと思う。

今週は急な冷え込みでかなり寒くなった。
今日は雪がちらついていた。
けどいぶきの森は快適だ。
これが家なら寒くて凍えそうでも綿子さんはエアコンをつけず布団をかぶって過ごしていることだろう。
反対に茂造さんはエアコンも電気毛布も電気ストーブも全て最強でつけていることだろう。
電気代もさることながら火事も気になるところだ。
本当、入所してて良かった。
安心、安心。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



1月25日 土曜日

今日はいよいよ綿子さんが外出して家に戻ってくる。
ついでに茂造さんも連れて帰ろうかとチラッと考えたが、今、茂造さんは『家に帰りたい病』が酷いので下手に連れて帰って悪化したら困ると思いやめた。
それに綿子さんも茂造さんがいない方が喜ぶだろう。

10時前、かつおさんがいぶきの森へ迎えに行き、そのままかっちゃんちへ米さんの仏壇のお参りに連れて行った。
わたしはいつもより早めに実家へ行き、両親を買い物に連れて行き、10時半ごろ戻って来た。
かつおさん達が戻る前にお昼ご飯の用意をしておかないと。

結局、今日のメニューのメインはウナギにした。
綿子さんの大好物だし、やはりごちそう感が出る。
他にごちそう感があるものとして思いつくのはお刺身やお寿司だが、生ものは施設の方からNGが出ているので出せない。
なのでやはりウナギにしようということになったのだ。
他にもかつおさんが得意料理のエビとアボカドのマヨネーズ和えとザク切りキャベツの豚肉巻きを作っていた。
わたしは粕汁を作った。
それと綿子さんの大好きな柿を使ってカブと干し柿の甘酢和えも作った。
あと一応白米も用意した。
うな丼とかうな重にして食べたいなら白米がいるから。

これらをどんどん綿子さんちに運び、小皿に取り分け食卓に並べた。
そうこうしているうちにかつおさんが綿子さんを連れて戻って来た。

「綿子さん、おかえり」

綿「あ~好子さん、ありがとなぁ~」

「食事の用意はまだできてないからリビングでゆっくりしとって」

ちょうどそこへハルちゃんがゆうくんを連れてやって来た。
ナイスタイミング!
綿子さんの相手はハルちゃんとゆうくんに任せ、わたしとかつおさんは台所へ。
せっせと準備をしているとリビングの方が賑やかになった。
麦さんが到着したようだ。
麦さんは出来立てほやほやの栗おこわを持って来てくれた。
この栗おこわ本当に美味しいのよ。
大きくて立派な栗がこれでもかってくらい入っている。

「いつもありがとうございます」

「いやいや、これしか出来んのや~。アホの一つ覚えでな~」

よく言うわ。
麦さんの料理はとても美味しい。
それに麦さんはかなり潔癖症なので安心して食べることができる。
昔は綿子さんの手料理もとても美味しくてお裾分けをもらったら喜んで食べていたのだけれど、だんだん恐ろしくて食べられなくなってしまった。
まな板はカビて黒ずんでいるし、雑巾のような台ふきんを使っているし、お皿や調理器具を洗う時に洗剤を使わないのを見ると気持ち悪くて食べられなくなってしまった。
麦さんもわたし達に「綿ちゃんには言えんけど、ここで出されたもんは食べとうないんや」と言っていた。
ハルちゃんと翔ちゃんも「ばあちゃんの作った唐揚げとポテトサラダは絶品やったよなぁ。もう二度と食べられんのか~」と嘆いている。
ほんとあの頃のポテトサラダがもう一度食べたいなぁ。

続く
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村




という事で今日は朝から〇〇病院で造影CTを撮り、結果を受け取り、その足でクリニックへ。
ドキドキの結果は『血管腫』だった。
『血管腫』とは肝臓内にある毛細血管が増殖して絡み合って塊になっているそうだ。
良性の腫瘍でまず悪性になることはないので心配は要らないそうだ。
そういえば月曜日に先生がCTを撮る段取りをしてくれた後、「腫瘤と言っても悪いものとは限らないからね。血管腫とか悪いもので無いものもあるからね」と言ってくれたっけ。
その血管腫だったのだ。
CTを撮ってもらった〇〇病院の放射線科の先生も血管腫だと思うと返事に書いてあったそうだ。
良かったーーー!!
ほんとに良かったーーー!!

もしこれが悪性のものだったらどうなっていただろう?
仕事は続けられるだろうか?
収入が激減するではないか。
それに茂&綿の事だってかつおさん一人でこなすのは大変だろう。
その上わたしの事までとなるとパンクしてしまうだろう。
実家の両親のことも心配だ。
ハルちゃんだってまだ小さいゆうくんがいるからサポートが必要だろう。
そう考えるとまだまだ死ねないし、病気をしている場合じゃない。
本当に悪いものでなくて良かった。

が、先生は「まず血管腫で間違いないと思うんだけど僕は肝臓の専門じゃないから一度肝臓の専門医に診てもらいましょう。✕✕病院に肝臓の専門の先生がいるから」と言った。
えっ?
マジ?

結局100%の安心はお預けとなったのだった…。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



結局、草野さんとの面談は約1時間もかかった。

初めの説明は端折ったのにそんなに時間がかかった訳は、途中で中断することが度々あったからだ。
中断の理由は他の人に話しかけられたためだ。

まずは茂造さんのマネジャーの畑田さんだ。
個室ではなくロビーにあるテーブルで話していたため、横をスタッフが通る。
畑田さんはわたし達に気づくとと寄ってきた。
「綿子さんもこちらに入所されるそうですね。米さんが喜ぶと思います」から始まり、茂造さんの様子などを話してくれた。
そして「まだ外出の許可が下りないのですみません。外出できるようになったらお伝えしますので茂造さんをまたお家に連れて帰ってあげてくださいね」と言った。
実はお正月を過ぎてから何度か「もう外出は可能ですか?」と尋ねていた。
しかし「まだダメなんです」と断られ続けていた。
そんなやりとりをしていたから気にかけてくれていたのだろう。
それにしてもやっぱりいぶきの森はもの凄く慎重なんだなと実感する。
茂造さんが家のことを忘れないうちに連れて帰りたいのだが、まだ先になりそうだ。

畑田さんが去って、草野さんと話を再開していると今度はケアマネージャーの川上さんが通りかかった。
川上さんは「綿子さん、入所が決まったんですね。良かったですね。ちょうどよかった。ちょっといいですか?」と話を始めた。

「今、お家で使っていた手すり等のレンタル品を回収に行かないといけないんです。あれは居宅の方しか介護保険が適用されませんので、入所したら返さないといけないんです」

「はぁ、そうなんですか。そりゃそうですよね」

「業者が回収に伺うことになりますので日時が決まったら連絡させてもらいます」

好「あの~、リビングの上り口のポール型の手すりは茂造さんが帰宅した時に使うのでなくなると困ると思うんです。あれだけ買い取ることってできますか?」

「いや~あれは買い取ることも出来なくはないと思うんですが、たぶん10万円くらいすると思いますよ。工務店とかに頼んで何か設置してもらった方が安く済むんじゃないかなぁ。以前、工事した業者さんに頼んでみてはいかがですか?」

「えっ⁉10万!それならわしが何か作るわ」

「そうやな。10万は高いな。かつおさん頑張って作って」

まさかの値段に驚いた。
やっぱり介護用品とか手すりって高いよね。
けれど月に1回使うかどうかのために10万はもったいない。
他の方法を考えよう。

その後、また草野さんと話をしていると今度はさくら苑のスタッフさんが通りかかった。
かつおさんに気付くと挨拶してくれた。
そして「綿子さん、とうとう入所されるんですね」と言った。
「そうなんです。今までお世話になりました」

こんな感じで何度も草野さんとの話が中断してしまったのだ。
そのため長くなってしまった。
けれどみんな綿子さんのことやわたし達のことを気遣ってくれてありがたかった。
ケアマネの川上さんとさくら苑のスタッフさん達とは一応縁が切れるが、綿子さんを見かけるときっと声をかけてくれるだろう。
こうやっていぶきの森に来ることもあるようだから。
たくさんの人に支えられているなと思う。
だから入所してもきっと大丈夫だろう。
なんだか安心だ。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村







↑このページのトップヘ