かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:家に帰る

昨日の続き

ホント長い時間かけてようやくパンを食べ終わった。
ふ~、疲れたー。

パンを食べ終わると綿子さんはまたも

綿「一度家に帰りたいんや。仏壇にまいりたいんや」

とかつおさんに訴えた。

か「おう。またの。盆くらいにの。けど泊るんは無理やぞ」

綿「・・・」

それにしても仏壇を参りたいってその理由は無理があるでしょ。
仏壇の中には綿子さんの嫌いな人しかいないのに。
絶対、仏壇の事なんかどうでもいいくせに。

か「仏壇や、おかんの嫌いな人しか入ってないのに参らんでええやないか」

綿「・・・」

またも無言になる綿子さんだった(笑)

ところで茂造さんの様子はどうだった?とかつおさんに尋ねると、割と元気だったそうで豆パンも爆速で食べたし、いつものように「家に帰る!」を連発していたそうだ。
けど声がガラガラ声になっていたそう。
かつおさんも自分に移ると嫌なのでさっさと引き上げてきたそうだ。
ま、そんなにダメージはないようで良かった。
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昨日の続き

茂造さんはようやく綿子さんを自分の奥さんだと認識し、納得したら今度はいつものように家に帰ると言い出した。

か「今日は無理や、また今度な」

茂「歩いてでも帰るんや!」

無茶を言うなよ。
10メートル歩くのもやっとのくせに。
しかし、帰りたくて仕方ないのだろう、言い出したら聞かない。
さんざん「帰る、帰る」とわめいているのをなんとかなだめすかして2階を後にし、4階へ綿子さんを送って行った。
やれやれ。
家に帰っても綿子さんは居らんのやって言うとるのに。
一人でなんも出来んやろ。

エレベーターで4階に着くと、綿子さんが「じいさん、家に帰る帰るって言うとったなぁ」と言い出した。

か「そうや、いつもあんなこと言うて困るんや!無理に決まっとるやないか」

綿「私も一日帰って泊りたいんやけど」

おいおい!
綿子さんまでそんな事言い出すとは!
歩けもしないのに無理に決まっとるやろ。
ホント勘弁してよ。
『家に帰りたい病』は伝染するから厄介だ。
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昨日の続き

茂造さんは今日もよく喋った。
なのでとうもろこしがなかなか減らない。
すると「もうええ」と突き返してきた。
マジ?
珍しいこともあるもんだ。
そして「飲みもんくれ」と言う。
さっきの飲みかけの牛乳を渡した。
ちょっとだけ飲んで「もう要らん!」

か「そう言わんと、もう少し飲めや」

茂「もうええ!」

好「そしたらこれは?」

もう一度とうもろこしを差し出した。
すると

茂「おお~これやったら食べる!」

結局、とうもろこしは完食。
さっきの「もうええ」はなんだったんだ?
ま、ええけど。

食べ終わると

茂「食べたから家に帰れるんやろが」

は?

茂「そう言うたが!」

スタッフさんが適当にあしらって言っているのだろう。
なんてったってご飯につられる男だから(笑)

茂「お前、車で来たんやろが」

か「いや、歩いて来たんや」

茂「嘘言え」

か「電車で来て、駅から歩いて来たんや」

茂「いや~~、知っとるんぞ。車やろが~」

騙されない。
こんな時はしっかりしてるのってなんで?

さあ、そろそろ昼食がデイルームに届いたようだ。
美味しそうな匂いが漂ってきた。

好「お昼ご飯食べに行こう」

デイルームに連れ出し、席に座らせた。
スタッフさんが機転を利かせて素早くお膳を持って来てくれた。
ナイス!!
茂造さんは目の前にお膳がくると

茂「美味そうや~」

と食べ物に釘付けに(笑)
家に帰ることは忘れたようですぐさま食べ始めた。
わたしとかつおさんはその隙にそそくさと帰ったのだった。
後ろで「美味い!」と声がした。
振り返ってみると茂造さんは食事に夢中でこっちのことなど全然見ていなかった。
ホッ。
ほんと食べ物につられる男で良かった(笑)
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か「じゃあそろそろ戻ろうか」

かつおさんは綿子さんの下の事が気になってしょうがない。
ま、先日地獄をみてるものね。

で、いぶきの森へ送って行くとまたも綿子さんは「わたしも今晩家に帰って泊るわ」と言い出した。
うわ!出た!

か「それはムリや」

綿「そんなことないわ」

か「車いすでどうやって移動するんや。トイレにも行けんやろが」

綿「そんなん言わんと連れて帰ってくれ!」

か「ムリや」

綿「頼むわ」

ひたすら押し問答が続く。

好「歩けるようになったら帰れるわ。今は無理やがな」

助け舟を出したつもりだったのだが

綿「頼むわ~」

ダメだこりゃ。
とにかく帰りたい一心で帰ったらどうなるかを想像できないのね。
この後も「連れて帰ってくれ」と10回以上は言った。
けどどうにもできない。
無理と言い続けているとこっちも辛くなる。
「また明日来るからな」と半ば逃げるように引き上げたのだった。
むっちゃ後味の悪いこと。

綿子さんと別れた後、かつおさんは「ほんまにムチャ言うわ!」と怒り心頭。

か「勘弁してくれよ!じいさんはあっさりしとったのに。あれやから行きとう無くなるんや!せっかく一泊させてやろうとしとったのに自分が転ぶからイカンのやろが!」

グチが止まらない。
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ようやく茂造さんのところへ

今日はいつもの牛乳にプラスしてカルピスも持って行った。
そろそろ無くなってる頃じゃなかなと思って。
で、やはり無くなっていた。
この頃はカルピスを嫌がらず飲んでいるようでちょっと安心。

デイルームに茂造さんの姿はなかった。
部屋に行くと寝ていた。
そのままにしておいて、まずは着替えをタンスにしまい、かつおさんが詰め所に入れ歯を受け取りに行った。
準備が整ってから起こした。
茂造さんは起き抜け真っ先に「家に帰るんか?」と言った。
どれだけ帰りたんやねん。
けど違います。
家には帰れません!
どうもこのところ帰宅願望が強いようだ。
困ったなぁ。

ひとまずおやつのモンブランを食べさせると落ち着いてきた。
桃のジュースを渡すと少し飲んだだけで「もういらん!」と突き返してきた。
先週は喜んで飲んでいたのに…。
モンブランの後に大福も渡した。
「これは美味い!美味いのぉ~」
やはりあんこ系が一番好きみたいだ。
モンブランと大福では食いつき方が違う(笑)
もう一度桃のジュースを渡すと少し飲んでまたも「もういらん!」
半分以上残ってる。
けどもう飲みそうにない。
仕方なく残りは捨てた。
もったいない。

で、おやつを食べ終わるとまた「家に帰る!」と始まった。
「先生が帰ってええって言うたらな」と言い聞かせる。

茂「いかん言うても息子か弟に迎えに来てもろて帰るんや!」

おいおい。
息子、目の前にいますやん。
息子のことも分かってないくせに、家に帰って一人でどうするつもり?

か「もうすぐお昼ご飯や。あっち行こう」

デイルームに連れて行った。
食べ物につられたのか大人しくデイルームの自分の席に座った。
ほっ。
落ち着いたのでその隙に素早く帰ろう。

好「じゃあ、またね」

と手を振った途端、

茂「待て!!わしも一緒に帰るんや!」

と大声で喚いた。

ひえ~~。
急いでガラス扉の外に出た。
茂造さんはスタッフさんがなだめてくれたようだ。
申し訳ありません。
手なんか振らずにしれっと帰ればよかった。
失敗、失敗。
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