かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:川上さん

昨日の続き

そして診察が終わり綿子さんを車に乗せて待たせておき、処方箋薬局に薬をもらいに行った。
すると薬局の前でケアマネの川上さんにばったり会った。

「いつもお世話になってます。実は綿子さんが先週転んで脇を打ったそうで痛くてたまらないから病院に連れて行って欲しいと言うのでさっき佐藤先生に診てもらってたんです。本人がみどり整形でなくてここに来たいと言うので」

「なんか転んで打ったって言ってましたねぇ。でもデイサービスでも元気そうですよ」

「やっぱり!そうでしょう~」

やはりデイでは痛そうになどしていないようだ。
何が痛うて動けんやねん。
オオカミ少年ならぬオオカミババァかよ。
ほんまに世話が焼ける事。

そして家に戻る途中ファミマの前を通った。
そう、この間綿子さんがシルバーカーを押して行って晩ごはん用にスイーツを買って来たあのコンビニだ。

すると綿子さんが

綿「ここや、ここ。私、ここで転んだんや。押し車のゴマ(車輪)があの高んなっとるところ(多分車道と歩道の間の縁石のことのよう)にあたってステーってこけてなぁ。ほんで脇を打ってしばらく動けんかったんや」

えっ?!なんだって!

こないだは畑でこけたって言うとったやん。
それにファミマに行ったのは先週の火曜日やん。
もう10日以上も経っとるで。
木曜日に病院に連れて行けって言うた時点で1週間以上経っとったって事やん。
そんなに時間が経ってから痛みが増すってことある?

ほんとに何が本当で何がウソがよく分からなくなってきた。
オオカミババァめ!
大事なものを食われますように


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今朝もかつおさんは茂造さんの様子を見に行った。

茂造さんはもう起きていて朝ごはんを食べていた。

「綿子がおらんが」

「昨日、入院したって言うたやろが」

「おー、そうやったわ。
  どこが悪いんや?またケガか?」

「あたまや」

「ほうかー。
  ほんだら綿子も長ないのぉ」

かつおさんは吹き出したそうだ。

茂造さん朝から笑いをありがとう!
(本人は笑わそうとして言っているわけではないが)

同じこと言われてああ(笑)

そして夕方わたしとかつおさんは揃ってケアマネの川上さんのいる老健施設へ出向いた。
川上さんに先日退院してからの綿子さんの様子を伝えてもう入所させた方がいいかどうか相談するためだ。

退院してからの綿子さんのエピソードを次々と話すと川上さんもかなり驚いていた。

「いやー、大分、痴呆がすすんでますね」

「そうなんです。なんかもう凄くて」

「でもね、今は多分、急性期だと思うんです。
  なのでもう少ししたら多少落ち着くんじゃないかとは思うんです。
  認知症が進むと意欲も落ちますしね。
  今はいわゆるまだらボケの段階じゃないですかね」

とおっしゃった。

「やはり痴呆症の専門医に見せた方がいいですかね?」

「その方がいいと思います。治療もしてもらえますし」

「それでもう施設に入れた方がいいですかね?」

「う~ん、難しいところですね。
  入所するとやっぱり出来ることがどんどん減っていきますからね。
  でも火は怖いですね」

「そうなんですよ。人の言う事全然聞かないんでね。
  ずーっと付いて回る訳にもいかないし」

「そうですよね。ところでみどり整形はいつまで入院する予定なんですか?」

「一応、3カ月は居てもいいそうです」

「そしたらとりあえず何ヵ所かの施設に入所の申込みだけでもされておいたらいかがですか?」

​か「そうですね」

そして川上さんは老健施設とグループホームの違いなどを詳しく教えてくれた。
どちらにせよ直ぐに空きがあって入所できるわけではない。
とりあえず3カ月の猶予があるので申込みだけはしておいて、ゆっくり考えましょうという事になった。

さすが川上さん。やっぱりプロだなぁ。
ここ最近の綿子さんの様子を身近な人に話すと皆、口を揃えて
「それはもう入れないかんで」と言うのだが、川上さんははっきりとは言わない。
今はいっぱいいっぱいで思い詰めているかつおさんを見て一旦、時間をとってゆっくり考えようと言ってくれたように思う。
でも申込みをするだけで少し安心できる。
さすがだ。


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あまりにも色々な事が起こるのですっかり書くのが遅くなってしまったが
退院の翌日、かつおさんは早速ケアマネの川上さんに連絡をした。

「綿子さん、昨日退院しました。
  で、早くデイに行かせたいのでお願いします」

ということで退院の翌々日の夕方、川上さんがやって来た。
川上さんとかつおさんと綿子さんで話し合いをしてケアプランを作成するのだ。
もちろんデイサービスに通うことをプランに入れてもらう。
昨日さんざんやり合ったのが響いたのか綿子さんは全く抵抗しなかったそうだ。
それどころか

綿「わたし、人と話するん好きなんや~」
腱鞘炎

えっ!

昨日言ってたことと真逆のことを言い始めたそうだ。
かつおさんはびっくりして開いた口が塞がらなかった。
昨日言いよったことと全然ちゃうやん!と突っ込みたかったがすっかり行く気になっているのに水を差すのもと思って言わなかったらしい。

ま、とにかく行く気になっている。
しかし最短で再来週かららしい。
それまでに心変わりしないかが心配だ。
なんてったってこっちの想像の上をいくんだから。
ま、今日は嬉しい誤算だったけど


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前回のお話はこちら


今日から工事が始まった。
とりあえず初日の今日はかつおさんが休みを取って立ち会った。

わたしは会社から戻るとワクワクしながら茂造さん家を見に行った。

うわー!すごーい!

床がキレイに切り取られ、壁にドア一枚分の穴が開いている。
よく見ると以前ここに扉があったんだろうなと思える柱とか敷居があった。

なんだか感慨深いものがある。

まだまだ工事は始まったばかりで完成まではほど遠いのだが
裏口から玄関までの通路ができて嬉しい。
IMG_7145


IMG_7167


しかし工事を始めてみたら問題も出てきた。

床をはぐったらフラットな土間が現れると思っていたのだが何やらくぼんでいる。
そこを見てかつおさんが
「あっ、昔ここに流しがあったんや」
と言った。
流しの形に土間にくぼみができている。
色々昔の名残が隠れていた。

それにリビングの上り口にコンクリを打っていて少し高くなっている。

そこでこの少し高くなったところに合わせて土間うちをしてフラットにすることになった。

これも介護保険が使えそうだということであらためて申請することになった。
今回も川上さんはすぐ駆け付けてくれて話がスムーズに運んだ。

川上さんのフットワークの軽さに脱帽です。
本当にありがとうございます。



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