かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:心配無用

ほんと180度変わった綿子さんにビックリしたのだが、そろそろ茂造さんのところへ行かなくては。
かなり長居してしまった。

好「ほな、そろそろ」

綿「ところでかつおは出張な?」

好「いやいや、さっき田植えに行っとるって言うたやん」

綿「ああ、そうやったな」

やはり短期記憶は弱っているなと感じたのだった。

綿「今からじいさんのとこに行くん?」

好「そうやで」

綿「じいさんは元気なん?」

あら?少しは気になるのか?

ハ「元気やで」

綿「私がここに居ることは知らんのやろ?」

好「知らんで」

綿「それなら良かった」

まだそんな心配してるんかい!
リハビリ室で会うても綿子さんやって気付かれんかったやろ。
若返らんと綿子さんとは認識されないと思うよ。
だから絶対大丈夫!
そんな心配は無用です!
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11月3日 日曜日

今日はハルちゃんとゆうくんも一緒に4人で茂&綿の面会に行った。
やはり綿子さんの様子が気がかりだ。
あまり気落ちしてないといいのだが。

まずは4階へ。
デイルームに綿子さんの姿はなかった。
スタッフさんが「綿子さんは多分トイレだと思います」と教えてくれた。
ついでにそのスタッフさんに綿子さんの様子を尋ねると「ケロッとしてますよ」との事だった。
えっ?そうなの?
けど、それなら良かった。
一安心だ。
「あれは夢やったんやろか?」と言ったりもしていたそうだ。
忘れることができるっていいなと思う。
いつまでも辛い感情を持たずに済む。
ほっとして綿子さんの部屋へ向かった。

トイレは綿子さんの部屋の斜め向かいだ。
部屋の前に着くとちょうどトイレから綿子さんが出てきた。
わたし達を見てびっくりしている。

綿「うわ~。来てくれたんか~」

いつも通りだ(笑)

部屋を覗くと隣の人はいなかった。
ちょうどいい、部屋で話が出来る。
綿子さんはいつものようにゆうくんを抱いて機嫌よく話をしている。
本当いつも通りだ。
とくに米さんの話は出ない。
やはり心配は要らないようだ。
良かった、良かった。
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昨日の続き

綿子さんにおやつを食べさせながらタンスを開けてダウンのベストや厚手のパジャマ等を持って帰ってもいいか確認しつつ回収した。
ついでにタンスの中を整理したのだがゆうくんのミニアルバムが見当たらない。
先週の土曜日に追加で持って来た写真はその時のまま封筒に入ったままシルバーカーのカゴの中にあった。

好「綿子さん、ゆうくんのアルバムは?」

綿「写真ならそこにあるやろ。これ、いつも見とるんや~」

好「いやいや、これより前に持って来たやつは?ゆうくんが生まれてすぐの写真とかが入っとったやつやで」

綿「そんなんあったかな?」

マジか⁉
どこかで落としたのか?
いやでも落ちてたらスタッフさんが拾って届けてくれるだろう。
それにしてもアルバムの存在自体を忘れるとは。

もう一度タンスの中を探したが見つからない。
まいったなぁ。
かつおさんがもう一度探してみると洗濯物を入れるためのナイロン袋の束のあいだからアルバムが出てきたのだった。
なんでこんなところに???
でも見つかって良かった。

か「ほら、ばあさん、これやが」

綿「おお~かわいいのぉ~」

話がかみ合っていない。
そんなんあったかな?と言っていたことはなかったことになっている。

か「どこにでも置いたら忘れるんやから、ここに置くようにせえ」

とタンスの棚に置いた。

綿「いや、そこに置いとったら盗られるかもしれんが」

か「こんなん盗る人おらんわ」

そうか!
盗られたらいけないと思ってあんなところに隠して、それで忘れてしまったという事か!
なるほど、そういう事ね。
やれやれ。
よそのひ孫の写真なんか盗る人いないと思うけどなぁ。

で、結局またシルバーカーに入れようとする。

綿「ここに入れといたらいつでも見れるからな。あそこでも見れるやろ」

あそこというのはデイルームのことのようだ。

綿「あそこで見よったら、私にも見せてっていう人がおってな、見せてあげたら可愛いなぁ~って言うてくれたんや」
ひ孫を見てくれ

きっとこれ見よがしにアルバムを見ているのだろう。
多分このゆうくんの写真が今の綿子さんにとって一番の"自慢"なんだろう。
そのためにシルバーカーに入れておくのだな。
今、綿子さんは移動するときは必ずシルバーカーを押しているそうだから。

好「そしたらまた来るわ」

綿「そしたらエレベーターの所まで一緒に行くわ」

三人でエレベーターに向かった。
廊下でさっきのスタッフさんに会った。

ス「綿子さん良かったなぁ。いっぱいお話できたんな?」

すると綿子さんは手で顔をおおい

綿「ほんまにありがたいわ~」

と泣き出した。
相変わらず感情の起伏が激しい。
ま、でも元気そうでなによりだ。
また来よう。


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