かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:手伝い

もう少しでおやつを食べ終わるころにスタッフさんが部屋にやってきた。

ス「そろそろ清拭をしましょうか?」

「はい。お願いします」

実は水曜日、CTを撮って佐藤病院で先生の診察を受けた後、いぶきの森まで送り届けに来たらスタッフさんからお願いされたそうだ。

ス「今週いっぱい入浴は中止なので清拭をします。その時はぜひ手伝ってください」

「えっ?でも週末しか来れませんが?」

ス「来られた時に清拭をしますので大丈夫です」

今まで清拭を手伝ってほしいと依頼されたことなどなかったので驚いた。
そんなに人手不足なんだろうか?
それとも家族にもっと介護に関わってもらおうということなのだろうか?

とにかくかつおさんは水曜に聞いていたので心の準備はできていた。

スタッフさんが準備を始めたのでわたしとハルちゃんとゆうくんは部屋の外に出た。
で、かつおさんとスタッフさんとで清拭をしたんだけど、このスタッフさん男性の方だった。
入浴時、男性と女性が一緒にお風呂に入ることは無いようだが、スタッフは異性でもお構いなしなのね。
ま、仕方ないのかな。

しばらくすると終わったようでスタッフさんとかつおさんが部屋から出てきた。

「わし、ほとんど役に立たんかったわ」

でしょうね。

そうそう、清拭の途中スタッフさんが部屋から出てきたことがあった。
スタッフルームに何かを取りに行ったようだ。
戻ってきたスタッフさんを捉まえて、さっき綿子さんがわき腹が痛いと言っていたことを伝えた。
本人に打ったり、転んだりしてないか尋ねたが、よく覚えていないようだという事も。
スタッフさんは首をひねって「えっ?お尻じゃないんですか?わき腹ですか?」と言う。
なのでついて行って「ここが痛いそうです」と綿子さんのわき腹を指しながら伝えた。

ス「綿子さん、どこが痛いん?」

綿「ここや。ここが痛うて、痛うて」

と指したのはお尻。
褥瘡のところ。

えっ?!
さっきと場所が違うやん!!

「さっき、ここが痛いって言うとったやん」

綿「いや、ここが痛いんや」

とお尻を指すではないか!

なんやねん!!
お尻が痛いんやったら服めくらんでええやん!
ズボン下ろすでしょ!
さっき確かに服めくってわき腹を見てくれって言うたやん!!
意味分からん!

ス「また皮が剥けたようですね。あとでワセリン塗っときます」

「お願いします」

もう今度から綿子さんの訴えは聞き流すことにしますから!
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昨日の続き

重い空気に耐えかねてこっそり時計を見た。
既に10分経っている。
えっ?
どういう事?
なんでタイマー鳴らないんだ?
もしかしてスタートボタンを押せてないんじゃ?
どうしようと考えあぐねていたら草野マネージャーがやって来た。
助かったー。
草野マネージャーもなかなかタイマーが鳴らないので気になって見に来たそうだ。
そして確認するとやはりタイマーは動いてなかった。

「あらすいません、これちょっと調子が悪いんです」

面会したくてたまらない人にはちょうどいいのだろうが今日のわたし達には最悪だ。

「綿子さん、息子さんとしっかり話できたんな?」

綿「まあな。こうやって会いに来てくれてありがたいと思っとるんや」

「そしたら席に戻ろうな。もうお昼やから、いつもみたいにみんなにおしぼり配ってくれる?」

綿「はい」

「いつも綿子さんに手伝ってもらって助かってるんです」

「さっき本人もおしぼりを畳んだり手伝いをしよんやって言ってましたね」

「そうなんです。こうやって手伝いを頼める人はあまりいなくって。綿子さんには手伝ってもらえるからありがたいんです」

「へえ~」

「さぁ綿子さん、お昼ご飯食べて、昼からプリントでもしような」

綿「はい」

えっ?
さっき塗り絵とかしてないん?って聞いたらしてないって言うとったやん。
やっぱり適当なことを言ってたのね。
手伝いばっかりしていると強調したかったのかな?

綿子さんは草野さんに連れられ、ホールへ戻って行った。
やっと終わったとホッとした。
結局、面会は20分くらいだったのだがわたし達には1時間くらいに感じたのだった。
はぁ~疲れたー。

続く
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3月23日 土曜日

11時、かつおさんと綿子さんの面会に行った。
昨日電話で話をつけていたのでわたしたちが行くと草野マネージャーがすぐ綿子さんをパーテーションの外に連れてきてくれた。
前回同様、面会時間は10分間だ。
草野マネージャーがタイマーのスイッチを入れホールに戻って行った。

「ばあさん、どないや?慣れたか?」

綿「おう、まあの」

「じいさんには会うたんか?」

綿「いや、会うてない」

「ほうか」

綿「ここのごはんは少ないやろが、じいさんおかわりくれって言うんや。ふだんから2杯は食べよったから足りんのやろうけどの。ここは食べ物の量は決まっとるからくれへんわって言うたんや」

???
会うてないって言うたとこやん!
どうやって茂造さんに言うたんや?
それに茂造さんは一度にたくさんは食べれんやん!
茶碗に2杯食べとったのははるか昔のことやん!
ツッコミどころが多すぎて何て返せばいいのか分からない。

「ほうな」

「ところで昼間は何しよん?」

綿「昼はここの手伝いをしよんや。おしぼりを畳むんや。結構たくさんあるんやで」

「へ~。他には何をしよん?デイサービスの時みたいに塗り絵とかはしてないん?」

綿「塗り絵はせんなぁ」

「そうなんや。そしたら他には何をして過ごしとるん?」

綿「手伝いやなぁ」

そればっかりではないと思うが綿子さんからは『手伝い』しか出てこない。
手伝いが楽しいのだろうか?
そういえばデイサービスに行ってる頃も「私ばっかり手伝いを頼まれるんや」と嬉しそうに言ってたっけ。
やはり頼まれて人の役に立つと感じるのは嬉しいものなのだろう。
なかなか楽しく過ごしているようだ。
良かった良かった。

続く
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