かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:抱っこ

昨日の続き

綿子さんはゆうくんを見て嬉しそうに

綿「おお~来てくれたんか~。ほら来いよ」

と手を差し出した。
おいおい。
立ったまま抱くのは無謀ですって。
もう7㎏オーバーだし、じっと抱かれていない。
よく動くのに危ないじゃないか。

「待って!待って!綿子さんとりあえず座って!」

椅子に座った綿子さんにゆうくんを抱いてもらった。

綿「うわ~また重とうなったなぁ」

いやいや変わってません。
この頃運動量が増えたからか体重は伸び悩んでますから。

綿子さんはとにかくゆうくんを見るとご機嫌だ。
わたし達はほんとゆうくんに助けられている。
ゆうくんがいないと話のネタに困るもの。

今日のおやつはアイスクリームだ。
先日も持って来たミニスーパーカップ。
念には念を。
これなら取り置きできまい。
綿子さんがアイスを食べるその横でゆうくんにもベビー用のせんべいを持たせた。
先週、ゆうくんにおやつを食べる姿をじっと見られて食べずらそうだったので(笑)
綿子さんはゆうくんがおせんべいを食べているのを目を細めてみていた。
ゆうくんはつい最近おやつデビューしたばかりなので、まだまだ上手に食べられない。
無器用ながら一生懸命食べようとしている姿が何とも可愛くてくぎづけだ。
ゆうくんが気になってアイスをじっくり味わえなかったかも。

二人ともおやつを食べ終わると綿子さんがゆうくんのエプロンを丁寧に掃除してくれた。
おせんべいのクズが付いているのを一つづつまんで拾っている。

「ばあさん、よう見えるのぉ」

かつおさんは数年前から老眼が進んで細かいものが見えなくて困っている。
綿子さんも以前は新聞を読むときなどは老眼鏡をかけていたのだがいつのまにか裸眼で読めるようになっていた。
不思議なものだ。
目って悪くなる一方かと思っていたのによくなることもあるのね。
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9月30日 月曜日

今日はハルちゃんが茂造さんの洗濯物を回収しに行ってくれた。
月曜日は茂造さんのだけだし、茂造さんはハルちゃんのことも分からないのでサッと取ってくるだけで済む。
そのはずだったのだが、ゆうくんを車内に置いていくわけにもいかないので抱っこして連れて行ったらまたもスタッフさんに囲まれたそうだ。
すっかりアイドルじゃん!
またみんなに「かわいい~」と褒めてもらっていたら、若いスタッフさんが奥から走って来たそうだ。

ス「噂のゆうくんが来とるって!!」

普段、日勤&平日のみ勤務の方なのかな?
初めて見る方だったそうだ。

ス「うわ~やっと会えた~!!うわ~可愛い~!!茂造さんに全然似てないやん!!」

喜んでくれてなにより。
それにしてもみんなおんなじことを言う(笑)

そしてスタッフさんの一人が茂造さんに「ひ孫ちゃんが来てくれたよ~」と声をかけたそうだ。
あちゃ~。
今日は声をかけずにスルーしようと思ってたんだけどなぁ~
仕方ないので茂造さんの傍へ行ったそうだ。
すると茂造さんは「おう!来てくれたんか!ありがとう!」と言ってゆうくんの頭をなでなでしたそうだ。
それですっかり満足したようだ。

「気をつけて帰れよ」

超あっさり!
ホント茂造さんのあっさり具合は助かるわ(笑)
爽やかだなあ


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昨日の続き

おやつを食べ終わり一息つくと、綿子さんがまた無茶なことを言い出した。

綿「腰が治ったらゆうくんを抱いて、そこの廊下を歩こうと思っとんや。それを楽しみにしとんや」

だから!それはムリやって!!
椅子やベッドに腰かけている状態ならゆうくんを抱かせることも出来るが、立っている綿子さんに抱っこさせるのは恐ろしい。
しかも抱いたまま歩くなんて絶対にダメだ。

「抱っこして歩くのはまだ無理やなぁ。そしたらベビーカーを押してちょっとその辺歩いてみる?」

綿「そうしようか」

こうやって時間を稼いでゆうくんが重くて抱っこできなくなるか、歩き始めるのを待つしか無かろう。

ベビーカーにゆうくんを乗せてあげると綿子さんは意気揚々とべビーカーを押して歩き始めた。
部屋を出て右に行けばデイルームだ。
てっきりデイルームに見せびらかしに行くものだと思っていたら左へ進み始めた。
あれ?
そしてすぐ隣の部屋へ入って行った。
廊下から部屋を覗くと女性が二人いた。
一人はベッドに腰かけている。
そしてもう一人は車イスにのっていた。
二人で向かい合って座り、雑談をしているようだ。
二人は綿子さんを見て
「あら、キレイな服着とるやないの~」
「ええ色やな~。そのズボンによう合うとるわ~」
などと口々に褒めてくれていた。
そしてゆうくんを見て
「うわ~可愛いなぁ~。ひ孫な?」

綿「そうや。孫たちが連れてきてくれんや~」

この方たちが綿子さんがさっき言っていた『いつも世話になっている人たち』なんだろう。
綿子さんも楽しそうだ。
この方たちとは気が合うのだろう。
この人たちにゆうくんを見せたくて仕方なかったのね。

綿子さんはしばらく隣の部屋から戻ってこなかった。
きっと鼻高々になっていることだろう(笑)
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ひき続き7日のこと

エレベーターで2階へ降りる。
さあ、今日は大丈夫かな?
前回は睡魔に負けてしまってあまり喜んでもらえなかったが今日はどうだろう?

茂造さんは今日もデイルームのいつもの席に座っていた。
とりあえず声をかけた。

「茂造さん、こんにちは。ひ孫が来たで!」

「えっ⁉ゆうきか!」

今日は反応がいい!
大丈夫のようだ。

「ちゃんと名前覚えとるやん!凄いなぁ」

ス「茂造さんひ孫ちゃん抱くんやって楽しみにしとったやんな」

「いやいや、落としたらいかん」

そんな会話をしていたら向かいの席のおばあさんや周りの席にいた人たちも寄ってきた。
みんなゆうくんを見て口々に可愛いなぁ~と言ってくれる。
数くんが向かいの席のおばあさんの腕にそっとゆうくんを渡した。
スタッフさんが後ろからフォローしてくれている。
おばあさんは満面の笑みでゆうくんを抱いた。
やっぱり赤ちゃんは偉大だ!
時々アルバムも見てくれているらしい

「さあ、じいさん、部屋へ行こう」

またいつものように茂造さんを部屋に誘導した。
そして持参したスイカを渡すと

「おお!スイカか!美味そうや!」

夢中で食べ、あっという間になくなった。
タッパーに溜まっていたスイカの汁もキレイに飲みほした。

「美味かった!」

その後、ゆうくんを抱いたり手を握って振ってみたりしてちょっと触れ合ったら満足して席に戻った。

「今日は生まれたとこには帰れんのやろが」

「そうや」

これであっさり引き下がる。
やっぱり茂造さんの相手は世話ない。


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昨日の続き

次は2階の茂造さんのもとへ。
ガラスの扉を開け中に入ると今日も食堂にみんな揃って席についていた。
先週と同じだ。
茂造さんの横に立ち声をかけた。

「茂造さんこんにちは。ひ孫が会いに来たで!」

「ええっ⁉生まれたところに帰るんか?」

「違う、違う。茂造さんに会いに来ただけや。ほらひ孫も来たで」

「ええっ!」

ベビーカーを覗き込み

「おお!ゆうきか!おお~これは凄い!」

茂造さんの方が凄いじゃん!
ちゃんとゆうくんの名前を覚えてるじゃん!
毎日アルバムとスタッフさんが書いてくれたメモを見ているからかな?

「おお!これは凄い子や!凄いのぉ」

なにが凄いのかよく分からないが喜んでくれているようだ。

スタッフさんに声をかけ、先週同様、部屋へ連れて行った。
今日は興奮しているからか座布団は忘れている。
そして自分のベッドに腰かけた。

「茂造さんお久しぶり。はい、ひ孫ですよ」

とゆうくんを渡した。
茂造さんは初めてゆうくんを抱っこした。

「おお~ゆうきやの。大きくなったのぉ」

茂造さんも嬉しそうだ。
けれどやっぱり危なっかしいのでベッドに寝かせた。
茂造さんは嬉しそうに眺め、時々手を握ってみたり、つんつん突いてみたりしていた。

「じいさんによう似とるやろが(笑)」

「おう、わしに似とる!」

相変わらずだ(笑)

その後、茂造さんにもおやつを食べさせる。
おやつを見ても「おお~これは凄い!」
今日は凄いを連発している(笑)
そしてお茶を飲みに行こうと席に戻した。

「ほなまた来るの」

「へえ、ありがとう!」

茂造さんの面会はさっぱりしていて気持ちがいい。
また来よう。
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