かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:挨拶

昨日の続き

茂造さんの部屋を後にし、4階へ行こうとエレベーターに乗ったらちょうどスタッフさんと一緒になった。

ス「もう、落ち着きましたか?」

米さんのことを差しているようだ。
が、落ち着くも何も米さんは伯母さんだから葬儀に出席するくらいであとは特に用は無いのだが。

「まぁ~」

なんと答えたらいいのか分からない。

ス「そういえば米さんが亡くなった日、茂造さんが米さんの話をずっとしてたんですよ。米さんがどうのこうの~、光三さんがどうのこうの~って。米さん、最後に挨拶に来たんですかねぇ」

「へぇ~」

不思議なこともあるものだ。
茂造さんは今だに米さんが亡くなったことを知らない。
伝えてもすぐ忘れるだろう。
それに同じフロアで生活していたけどお互い認識できてなかったし。
けど最後に挨拶に来てくれたんだとしたら嬉しいな。
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昨日の続き

「先日、病室へお邪魔して綿子さんにお会いして話をしたんです」

「そうなんですね」

「来週から移るあちらの施設の担当の草野ですって挨拶したんですが、よく分かってらっしゃらなくて。この間息子さんが来てあちらに移るって話したでしょう?って言ったんですが、息子さんが来られたことも忘れていたようでして。そうやったっけ?っておっしゃってました。でもしばらくしたら息子の言う通りにするって言うたんやっておっしゃりましたよ」

「先日の話し合いの後も家に帰るって言い出したそうですね。この間さくら苑の方に聞きました」

「やっぱりどうしても気持ちに波があるんでしょうね」

「ご迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします」

「誰でも多少はありますから」

「茂造さんも初めは帰宅願望が凄くて皆さんを困らせていたようです。でもやっと落ち着いてきたんで、今は月に1回程度外出させて家に連れて帰ったりしてるんです。今は外出禁止なんでしばらく開いてますが。綿子さんも入所してすぐは無理でも、落ち着いたら月に1回くらいは連れて帰ろうと思ってるんです」

「そうですね。そうしてあげてください」

「ところで4階に入所という事は入浴日は水曜と土曜ですよね。入浴日の午後は面会が可能だとお聞きしてるんですが予約は必要ですか?」

「そうです。その時なら特に予約しなくても大丈夫です」

「そうなんですね。茂造さんは月、木なんで面会に来られないんですが、土曜なら来れるなと思いまして」

「3時過ぎくらいにいらしていただけるとちょうどいいかと思います」

予約なしで会えるのなら面会のハードルがかなり低いじゃないか。
4階で良かったかもしれない。

けれど入所してすぐから面会するのはどうだろう?
帰宅願望に火をつけてもいけないし。
けれど毎週面会した方がかえって落ち着くかもしれないし。
かつおさんとよく相談しなくては。

それにしても茂造さんの入浴日が月、木で、綿子さんが水、土。
週に4回も洗濯物を取りにいぶきの森に通わなくてはならなくなった。
はぁ~。
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土曜日、剪定を終えた後、わたしとハルちゃんとかつおさんとで光三さんちを訪ねた。
ひょっとするともう会えないかも知れない。
やはり入所する前に一度会っておきたい。

光三さんちはすぐ近所で、歩いて5分とかからない。
なので歩いて向かったら光三さんちの前には車が2台止まっていた。
1台は娘のかっちゃんの車のようだがもう1台は見慣れない車だった。
出直そうかとも思ったが、もう夕方だしあまり遅い時間に訪問するのも憚られるので門をくぐった。

思った通りかっちゃんとゆきちゃん(かっちゃんのお姉さん)が来ていた。
それにゆきちゃんの息子さん夫婦とその子供たちも来ていて賑やかだった。
あんまりしんみりしたくないので内心ほっとした。

光三さんはいつものように穏やかな笑顔で迎えてくれた。

「今日はさっきまで茂造家の庭の剪定をしよったんや。でも松は難しいから残っとるんや」

と話をしていたら光三さんが

光「松やってそんなに難しいことはないぞ」

とコツを教えてくれた。
光三さんちにも立派な庭があって松やらなにやら植えられている。
そして光三さんは趣味で盆栽もやっていて、かなり大きい物から小ぶりなものまで10鉢ぐらいの松の盆栽を持っている。
光三さんは庭に出てそれを見ながら剪定のコツを伝授してくれた。

そんな光三さんを眺めながらゆきちゃんが入所を決めた光三さんのことを受け入れた心境を話してくれた。
やはり簡単に「はいそうですか」と受け入れたわけではなく、大分悩んだそうだ。
でも一緒に住むわけにはいかないのに止めるわけにもいかないし、広い家で一人、話し相手も無く過ごすよりは大勢の人がいるところで過ごす方が本人にとってもいいんじゃないかと思ったそうだ。
それに光三さんは心臓に持病があるのでひょっと発作が起きた時の事を考えると入所した方がいいのかもと考えたそうだ。
それに今は施設でも面会はいつでも出来るそうだ。
それに嫌になったらいつでも帰ってくればいいしと気楽に考えることにしたそうだ。

コロナが収まりさえすれば外泊もできるようになるそうだ。
早くそんな日が来ればいいなぁと思う。
それまで元気に過ごしてくださいね。
またね、光三さん。
しばし


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実は先日、このブログのイラスト担当のハルちゃんが結婚しました。
コロナ禍ということもあり結婚式などは行わず、入籍のみで、後日、写真を撮る予定だそうです。
そこで新婚のハルちゃんと旦那様の数くんを連れて茂造さんちに紹介&挨拶に行きました。

綿子さんは泣いて喜び、数くんに
「どうかハルちゃんをよろしくお願いします」と言っていた。
ボケて無茶苦茶なことを言う事もあるがこういう時は本当にしっかりしている。
昔のやさしい綿子さんだ。

茂造さんはというと相変わらず寝ていた。
申し訳ないが起こして

「ハルちゃんが結婚したんや。今、旦那様と挨拶に来とるから悪いけど起きてくれる?」

「え~。食べるんか~」

「食べるんとちゃうで!ハルちゃんと旦那さんが来とんや!」

「食べるんとちゃうんか?」

「違う。違うけど台所に来てくれる?」

「よし分かった。食べるわー」

まったく会話が成り立たない。
あちゃ~と思ったがとりあえず起きてくれたから良しとしよう。

そして茂造さんにも数くんを紹介した。
しかし寝起きの茂造さんは全く理解が出来ない。
しばらくトンチンカンな会話が続いた。
しかし突然、数くんに向って

「博打はすなよ!」

と言い出した。
急に思考回路がつながったようだ。
だそうです

「パチンコや行ったら千円がなんぼでもなしんなる」

「ギャンブルはやりません」

「酒はちょっとやったら飲んでもええ」

それからなぜか酒好きの親戚の話が始まった。
そして

「煙草もやめとけよ」

何だかんだでハルちゃんのことを心配してくれているようだ。

数くんもハルちゃんから少しは話を聞いていたとは思うがいきなり強烈なじいさんの相手は戸惑っただろう。
こんな茂&綿ですが根はいい人たちなので仲良くしてあげてね。
よろしくお願いします。



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今日は大晦日
今年一年を締めくくる日にグチもどうかと思うので、
今日はブログをお休みしてご挨拶を。

今年10月からブログを始めまして思ったよりもたくさんの人に見ていただけてとても励みになりました。
本当にありがとうございました。
また来年もいろいろグチをこぼすかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を


好子



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