かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:新しい部屋

昨日の続き

穏やかに茂造さんと別れ、綿子さんのところへ。
と、その前に先に4階へ行って着替えをしまっておこう。
一旦4階へ向かった。

かつおさんは新しい部屋に来るのは初めてだ。
で、新しい部屋を見た第一声は

「これええのぉ!ばあさんに会わんで済むが!」

だった。

「そやろ~(笑)」

今度の部屋はエレベーターからデイルームのまでの間にある。
なので夕方洗濯物を回収しに来ても綿子さんに会わずにすむのだ。
本当にありがたい。
これで洗濯物の回収に来るのがどんなに楽になることか。

着替えをタンスにしまった後、ベッドの柵のカゴを確認した。
そう、先週、ここに飲みかけのお茶のペットボトルととヨーチを置いて帰ったのだ。
結果、ペットボトルは無かった。
が、ヨーチはそのまんま残っていた。
やはりヨーチのことなど忘れてしまったのだろう。
お茶を見ても思い出せなかったようだ。
大井さんが言っていたように10分前のことは忘れてしまうのだろう。
痴呆は確実に進んでいるのね。

もちろんヨーチは回収しました!
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昨日の続き

とりあえず403号室に行ってみた。
403号室はエレベーターとデイルームの間にある部屋だった。
えっ⁉
じゃあ今度から洗濯物を取りに来てもデイルームを抜けなくても済むじゃん!
綿子さんに気づかれずに済む。
ラッキー!!

で、この部屋、4人部屋だった。
今まで2人部屋ばかりだったので4人部屋は初めてだ。
ネームプレートを確認したら綿子さんは入り口を入って左側の手前側だった。
せっかく窓側になって景色がよく見えると喜んでいたのに、また廊下側に逆戻りか。
ま、仕方ないよね。

4人部屋だし、もうすぐ就寝時間だからか、仕切りのカーテンがキッチリ閉められていてどんな人がいるのか全く分からない。
綿子さんの様子も分からなかった。
幸いタンスはカーテンの外なので先に着替えをしまってから声をかけようと思い、パパっと手早くタンスにしまっていった。
さすがに薄いカーテン1枚越しなので気付くだろう。
カーテンの中ではガサゴソ音がしていた。
まだ起きているのは間違いなさそうだ。
いくらそっと動いても誰かがタンスを開けていることには気付くだろう。
けれど声をかけられたり、カーテンを開けられることもなく…。
あれ?
イヤホンしてるから気が付かないのかな?
とりあえず用が終わったのでそっとカーテンをめくってみた。
綿子さんはテレビを付けたまま眠っていた。
でもガサゴソ音は続いている。
なんだ?
どこから?
よく観察して見ると音は足元からだった。
横を向いて眠っていたのだが左足がずっと動いていた。
それで布団とこすれてガサゴソと音がなっていたのだった。
これには驚いた。
寝ていてもずっと足が動いているとは!
なんだか恐ろしい。
そっとカーテンを閉めた。

やっぱり一人暮らしは無理でしょ。
どうか要介護が付きますように!
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いぶきの森に着いたのは3時過ぎだった。
綿子さんはもう入浴を終えていた。
ちょうどいいじゃん。
スタッフさんに「先に4階に戻りますね」と声をかけ、部屋に向かった。
エレーベーターを降りると綿子さんが「私、部屋が変わったんや」と言った。

「そうやってな。こないだかつおさんから聞いたわ。どこの部屋になったん?」

綿「元の部屋の向かいや」

「そしたらまた一番奥なん?」

綿「そうや」

ということで廊下の一番奥の左手の部屋へ。
この部屋は東側なので前の部屋より涼しい。
で、この部屋も二人部屋だ。
そして綿子さんのベッドは奥の窓側だった。
窓側になったのはわたしの知る限り初めてだ。
窓の横に立つと見晴らしがいい。
さすが4階。

綿「ほら田んぼが見えるやろ。田植えしたばっかりみたいや。あれを見たら自分が田んぼしよった頃のことを思い出すんや」

と嬉しいそうに言う。
本当はまだまだやりたい様子。
根っからの農家の人間なのね。

「それこそ今日はかつおさん、田植えに行っとるで」

綿「ほうな。あの子も大変やなぁ」

とにかく田んぼがよく見えるこの部屋が気に入っているようでなにより。

「ところで隣の人とはどう?話したりするん?」

部屋のネームプレートを見たので分かったのだが、同室の人は前の前の部屋で一緒だった人だった。
以前も同じ質問をしたことがあるのだが、その時は

綿「ああ、隣な?こんなんや」

そう言って横幅が広いジェスチャーをして見せたっけ。
あまり好きじゃないのねと感じたのだった。
あの後、だんだん仲良くなっていたんだろうか?
それで今回も同じ質問をしてみたのだが

綿「話したことない」

えっ?
同室になって2日目だが言葉を交わしたことがないそうだ。
で、今日初めて知ったのだが、この人とはデイルームでも席が隣同士なんだそうだ。
それなのに話しないなんて。
やっぱり仲がいい人と同室になった訳じゃなかったのね。
ていうかやはり仲がいい人と同室になった事などないのだろう。
なんでスタッフはわざわざこの人と一緒にしたんだろう?
謎だ。
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5月8日 木曜日

かつおさんはゴールデンウイーク明けからまた出張へ。
なので今日も私が洗濯物の回収へ。

いぶきの森ではゴールデンウイーク中の4日から6日は入浴は中止だった。(あと10日も)
やはり入浴はスタッフが大勢必要な大仕事なのだろう。
世間がゴールデンウイークで連休を謳歌している時は施設のスタッフだって休みたいだろう。
なるべく多くのスタッフが休めるように入浴は中止になるのだと思う。
という事で月曜日の茂造さんの入浴は無かったので洗濯物の回収もなしだ。
けど一抹の不安が…。
このところ便汚染が続いているのに大丈夫だろうか?
そう思いつつも結局今日まで行くことは無かったのだった。
いぶきの森へ向かいながらどうか便汚染がありませんようにと祈った。

茂造さんの洗濯物が気になるがまずは4階からだ。
4階は食事は終わっていたが綿子さんはデイルームの指定席に座っていた。
軽く手をあげそそくさと部屋へ向かった。
たしか一番奥の右側に変わったって言ってたっけ。
間違えるといけないのでしっかりネームプレートを確認する。
綿子さんの名前が貼ってあった。
ここで間違いないようだ。
手前のベッドに見慣れた毛布があった。
ここが綿子さんの新しいテリトリーなのね。
ベッドやタンスの配置のせいか前より広く感じた。
なかなかいいじゃん!
それより早く用事を済ませて2階へ行かなくては。
ぱっぱとタンスに着替えをしまっていると綿子さんが追いかけてきた。

綿「いつも悪いなぁ」

「いえいえ、わざわざ言いに来んでええから」

綿「いや、もうご飯も済んだし」

「そうな、そしたらもう帰るから」

綿「その洗濯物ここに置いたらええわ」

そう言いながらシルバーカーを指さす。

綿「エレベーターのとこまで持って行くわ」

「いやええよ。もうゆっくりしとき」

綿「いや私もまた向こうに行くんや」

「そうな。けど洗濯物は運んでくれんでええよ。急ぐから先に行くで」

綿子さんの歩くのが速いと言ってもわたしの速足よりははるかに遅い。
一緒に歩くのは勘弁だ。
とにかくわたしは茂造さんの洗濯物が気がかりだ。
便汚染が無いことを祈っているがきっとあると思っている。
なので1秒でも早く回収して家に戻りたい。
どんなに洗濯に時間がかかることか。
綿子さんに付き合っている余裕はないのだ。

スタスタ歩きエレベーターのボタンを押してエレベーターが来るのを待っていると綿子さんが追い付いてきた。
もうええっちゅうに!
幸いエレベーターが来たのでさっさと乗り込み「ほなまた」と別れたのだった。
ここのエレベーター、ドアが閉まるがとても速い。
入所者が乗り込むのを防ぐためだろうと思っている。
わたし達にとってはとってもありがたい。
今日もサッサと閉まってくれて助かった。
ホントに素晴らしい。
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