かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:有馬温泉

家族旅行2日目
この日はまず温泉街を散策した。
太閤橋やねね橋を見物し、土産物店を覗いた。
有馬温泉名物の炭酸せんべいの実演を見ていたら焼きたてのせんべいを試食させてくれた。
焼きたてのせんべいはほんのり温かくて美味しかった。
綿子さんも「これ美味しいなぁ」と言うので

「お土産に買ったらわ」

綿「そうしようか」

とやっとお土産を買う気になってくれた。
実は昨日から「さくら苑と麦さんにお土産買ったら」と勧めていたのだが「ええわ」と言って買おうとしなかった。
さくら苑はもちろん麦さんにもこの旅行のことを伝えていたので買うように勧めたのだが、綿子さんは気乗りしないようだった。
けどやっと買う気になったようだ。

「これなら数があるし軽いから持って行くのにええやん」

綿「そやなぁ」

やっと一つ手に取った。

「麦さんにも買ったらわ。来週、綿子さんに会いに来るって言うとったで」

綿「麦さんはええわ」

結局一つしか買わなかった。
そこで麦さんには我が家からという事でもうひとつ買うことにした。

それから車で神戸の市内へ移動し、神戸文化ホールへ向かった。
ちょうどこの日、ここで『神戸花月』という吉本のお笑いライブがあったのだ。
新喜劇と漫才のライブだ。
これなら座って楽しめるので綿子さんに持ってこいだという事でチケットを取っていた。
そして新喜劇はもちろん漫才も楽しめたようだ。
当然ながらわたし達もとても楽しかった。
トリのやすともの漫才が最高だった。

その後、灘の酒蔵へ行き、今の時期ならではのひやおろしと阪神タイガース優勝記念ラベルのワンカップを買って帰宅の途についた。
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なかなか盛りだくさんのいい旅になったと思う。
綿子さんもけっこうしんどかっただろうが、楽しんでくれたと思う。

「ばあさん、ええ冥土の土産ができたやろが」

綿「おう。良かったわ~」

なかなか大変だったが綿子さんが喜んでくれたので良かった。
それもこれも典さんのおかげだ。
典さんが旅行に行こうと言い出さなかったら絶対に無かった旅だ。
おかげで親孝行ができ、楽しい時間を過ごすことができた。
それにあの旅館はとっても良かったし。
典さん本当にありがとうございました!


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旅館の夕食は部屋食だった。
なのでゆっくりくつろいで楽しみながらおいしい料理がいただけた。
約1カ月ぶりの再会なので話も弾んだ。
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綿子さんもほとんど残すことなく食べてしまった。

そして食事が終わりしばらくするとスタッフさんが布団を敷きに来てくれた。
部屋が広いので5組の布団を敷いてもゆったりしている。
綿子さんが「私、夜中に何べんもトイレに行くからトイレに近いところがええわ」というので、一番出入り口に近いところに寝てもらうことにした。
綿子さんは早速布団に寝転んだ。
今朝、6時頃に起きて以来、やっと横になったのだ。
いつもならしょっちゅうベッドで横になっているのだから、しんどかったことだろう。

そしてここで気付いたのだが、綿子さんにはベッドがある部屋を取ればよかった。
畳の上に敷いた布団から立ち上がるのは一苦労だった。
いつもはベッドなので足をおろして立つので、すっと立てるのだが、床からだと踏ん張らなくてはならないので辛そうだった。
あちゃ~。気が付かなかったなぁ。
次回(あるとすればだが)は和洋室にしよう。

綿子さんの寝る場所が決まると後は自然にみんなの寝場所が決まった。
疲れているのか10時半ごろにはみんな寝てしまった。
若い翔ちゃんだけは11時過ぎに起きて大浴場へ行っていたが。

翌朝、温泉好きのかつおさんは5時には起きて大浴場へ行った。
その後典さんも部屋を出て行った。
わたしは枕が変わるとあまり寝れないたちだ。
なのでこうやって周りが動くと目が覚めてしまう。
それにかつおさんはあまり周りに気づかいができないので、扉をそっと閉めたり、足音を立てずに歩いたりできない。
なので目が覚めてしまう。
けど、典さんはとても静かに部屋を出て行った。
兄弟なのに本当に性格が全く違う。

6時過ぎ典さんが先に戻ってきた。
綿子さんも目が覚めたようだ。
寝ころんだままで

綿「典夫か?」

「お風呂入ってきたんや」

綿「そうか」

「かつおさんは?」

「まだお風呂や」

と言っていると
綿子さんが「誰か居るんな?」と言った。

えっ?

「好子やで」

綿「えっ?好子さん?」

もそもそと起き上がりこちらを見てポカンとしている。
そしてわたしの横でまだ寝ている翔ちゃんを見て

綿「これはかつおな?」

「いや、翔ちゃんやで。かつおさんはお風呂に行っとるで」

綿「へっ?」

寝て起きたら昨日のことは忘れてしまったのか?
狐につままれたような顔をしている。
が、だんだん思い出したようだ。

「みんなで旅行に来たやん」

綿「そうやったわ」

せっかくみんな綿子さんを喜ばすために頑張ってるんだから忘れないでくれーー!!


続く

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今日の宿は『有馬温泉 銀水荘 兆楽』だ。
ここは典さんが予約してくれたのだが、とても高級感のあるいいお宿だった。
かなり奮発してくれたようだ。

今回、旅行をするにあたって温泉に泊まるのなら、貸切風呂がある宿にして欲しいと要望を出した。
よくふらつく綿子さんをわたし一人で大浴場や露天風呂に連れて行く自信が無い。
もし転んだりしたら大変だ。
けれどせっかく温泉に来て、部屋の内風呂にしか入れないのでは綿子さんが気の毒だ。
なので貸切風呂なら狭いだろうし、かつおさんにも一緒に介助してもらったら安心だと思ったからだ。

ここはチェックイン時に貸切風呂を申し込むシステムだった。
先着順だ。
夕食より前の時間がとれたのでよかった。
そして「何名様ご利用されますか?」と質問を受けた。
典さんも貸切風呂に興味があるようだったので「とりあえず4名です」と答えた。
さすがにわたしと典さんとは一緒に入れない。
途中で交代しよう。

そして部屋へ案内してもらった。
「予約していただいた部屋より広いお部屋にグレードアップしておきました」とフロントの方がおっしゃっていたとおり、とても広い部屋だった。
10畳以上はある和室とその横に4畳半くらいの一人掛けのソファが4つとテーブルがある部屋と、もうひとつ4畳半ほどの部屋があった。
そしてメインの和室にはテーブルと椅子を用意してくれていた。
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高齢者がいるからだろう。
とても気が利いている。
そして浴衣と一緒に作務衣が用意されていた。
どちらでもお好きな方をお使いくださいとの事だ。
そりゃあ作務衣一択だ。
浴衣だとトイレで困るだろうと綿子さんにはパジャマも持参していたのだが不要だった。
さすが高級旅館だ。

しばらく部屋からの眺めを楽しんだり、お茶を飲んでくつろいでいたら貸切風呂の予約時間が近づいて来た。
先に作務衣に着替えてお風呂に行こう。
作務衣を着てみて気付いたのだが、胸元の合わせのところにボタンが一つ付いていた。
このボタンを留めれば胸元がはだけなくていい。
細かい気づかいに感心した。
綿子さんにも「ここにボタンがあるから留めるとええよ」と教えてあげると「ほんま。これええなあ」と感心していた。

そして4人で貸切風呂に向かった。
典さんとは「わたしが先に入って、綿子さんの髪や体を洗ったらすぐ出るから、交代しよう」打ち合わせた。
貸切風呂は旅館を出て少し階段を登ったところにあった。
金泉と銀泉、二つの浴槽があり、半露天で景色もすてきな最高のお風呂だった。
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中をざっと見学したら典さんには部屋に戻っていてもらった。
さあ、さっさと入らないと貸切時間は40分間しかない。
しかし入ってから気付いたのだが、シャンプーもボディソープも何も無い。
あとで館内案内をよく見ると貸切風呂ではシャンプーや石鹸はお使いいただけませんとの事だった。
掛け湯して湯舟に浸かるだけしかできなかったのだ。
だから40分で十分なのね。

「綿子さん、ここシャンプーも石鹸も無いから洗えんみたいや。後で部屋のお風呂で洗ってあげるわな」

綿「いや、昨日洗っとるからええわ」

ということでゆっくり湯舟に浸かって温泉を楽しむこととなった。
これならわたしは特に用はない。
金泉に5分、銀泉に5分浸かるとさっさと出た。
典さんと交代だ。
早々に交代し、親子3人水入らずで貸切風呂を満喫してもらった。
綿子さんも息子二人と温泉に入るなんて思っても無かっただろう。
とても喜んでくれた。
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その後、わたしは大浴場へ行き、一人でしっかり温泉を満喫した。
かつおさんと典さんも大浴場へ行った。
そしてお風呂から戻って来た二人は作務衣の前をはだけていた。
すると綿子さんが
「典夫、ここにボタンがあるんやぞ」
と、さっきわたしが教えてあげたボタンの事を言い出した。
典さんは分かっているはずだ。
けど男の人ははだけてたって気にしないだろうし、今は風呂上がりで暑いからわざと留めてないのだと思う。
典さんがボタンを留めようとしないのを見て、綿子さんは典さんのそばへ行き、「ここやが」とボタンを留めてあげた。
いつまでたっても子ども扱いだ。
しかし、隣でもっとはだけているかつおさんには何も言わないし、ボタンを留めてやろうともしない。
この差は何なん?
やっぱり長男は可愛いのかな?
相変わらず憐れなかつおさんだった。
もっとも綿子さんがもしかつおさんのボタンを留めようとしたら
「やめてくれ!暑いから開けとんや!要らんでええ事するな!」と言っただろう。
綿子さんもそれが本能で分かっていたのかな?


続く

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昨日の続き

全員揃ったところでまず旅の目的地、宝塚大劇場へ向かった。
花の道を通り、門をくぐる。
かつおさんの話によると、実は綿子さんは昔、大のヅカファンだったそうだ。
母屋の屋根裏には多数の宝塚歌劇のパンフレットや関連本があったそうだ。
今も興味あるかどうかは不明だが、きっと喜ぶんじゃないかという事でここへ来ることにした。
チケットは取れなかったので『宝塚歌劇の殿堂』を見学した。
綿子さんは殿堂入りした人達のパネルを見て「うわ~懐かしい~」とか「私が見に来た時、この人が出とったんや」とか言っていた。
喜んでくれているようでホッとした。
そしてシャンシャン(写真の青いふわふわしたやつ)を持ってみんなで記念撮影を行った。
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コロナ前まではショーのフィナーレでスターたちが背負っている大きな羽根が展示されていて、それを背負って記念撮影ができていたそうだ。
しかしコロナが流行して以降、羽根は中止してシャンシャンに代わっているそうだ。
実はかつおさんはずっと以前、出張で神戸に来た時に、ここに来たことがあるそうだ。
その時、かつおさんも羽根を背負って記念撮影がしたかったのだが、男一人ではさすがに恥ずかしくて写真を撮る勇気が出なかったそうだ。
リベンジで今回こそ写真を撮ろうと張り切っていたのでとてもガッカリしていた。
羽根を背負ったかつおさんと綿子さんを見てみたかったなぁ。

そして次に『六甲高山植物園』へ向かった。
ここもNHKの朝ドラ『らんまん』の主人公のモデルとなった牧野博士のゆかりの地だ。
わたしもかつおさんも典さんも翔ちゃんも『らんまん』の大ファンなので訪れてみたかったのだ。
綿子さんは『らんまん』を見ていないので牧野博士のことは知らないが、花は好きなのでいいんじゃないかと選んだ場所だ。
『六甲高山植物園』は六甲山を急な坂道をくねくねと登っていった山頂付近にあった。
六甲はかなり涼しかった。
半袖では肌寒く感じるほどだ。
そしてこの植物園は狭かった。
夏に高知の牧野植物園を訪問したが、そこはとても広く立派だったので、ここは狭く少々物足りなさを感じたが、綿子さんが歩くにはちょうど良かった。
あまり高低差も無く、割と平坦なので歩きやすかったと思う。
こぢんまりしているが、『らんまん』にも出てきたジョウロホトトギスやキレンゲショウマなどの植物を見ることができ、なかなか良かった。
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その後、近くの六甲ガーデンテラスの展望台へ。
晴れていたので大阪平野や関西国際空港まで見ることができる絶景だった。
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夜には1000万ドルの夜景が見られるそうだ。
夜にも来てみたいが今回はちょっと無理だ。

そして今日の宿、有馬温泉へ向かった。
綿子さんは今日はかなり歩いた。
「しんどかったら休みなよ」と声をかけても「いや、大丈夫」と言って全部、ついて来た。
本人は「いつも歩いて鍛えとるから大丈夫や」と言っていたが、きっときつかっただろう。
けどみんなと一緒で嬉しかったからアドレナリンが出ていたのだろう。
さあ、宿でゆっくりしよう。

続く


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