かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:杖

茂&綿を乗せた車が庭に入ってきた。
わたしは急いで介助に向かった。
綿子さんはシルバーカーも杖も持っていない。
かつおさんに聞くと「あつ!忘れとったわ」
おいおい。
それこそ綿子さんの家では必須アイテムなのに。
仕方なく手を引いて家まで連れて行った。

かつおさんは茂造さんに付き添った。
茂造さんはしきりに周りを見回して「ここはわしの家か?」と言う。
いつも思い浮かべている景色と違っているのだろう。
なんてったって茂造さんは今、自身が若い頃にタイムスリップしているんだもの。
ガラスの温室があった頃に。
そりゃあ景色は全然違っているだろう。

「こんなかったかのぉ?」

ずっと疑っている。

「そうやが、ここがじいさんの家やないか」

「ほうかのぉ?」

とにかく家の中に入り、リビングまで連れて行き、ソファに座らせた。
かつおさんはお弁当を受け取りにでかけた。
わたしは台所へ行き、お茶を汲んだ。
リビングに戻ると茂造さんと綿子さんが向かい合わせに座っているが会話は無い。
綿子さんは茂造さんと目を合わせようとしない。
なんだか重い空気だ。

「一息ついたら仏壇参るんな?」

「おう!そうや、仏壇参らないかん」

お盆ですものね。
茂造さんは立ちあがったが綿子さんは座ったままだ。
仏壇を参る気は無いようだ。

茂造さんを仏壇の前に連れて行くと

「南無大師遍照金剛~、南無大師遍照金剛~、南無大師遍照金剛~」

大きな声で3回繰り返す。
念仏は忘れないのね。
感心する。

「コレには見覚えがあるのぉ。おっ、ちょっと思い出してきたぞ」

仏壇を見て何となく自分の家だと感じてきたようだ。

茂造さんをリビングに連れて戻り、綿子さんに「綿子さんもお参りせんの?」と声をかけた。
すると「ほなしよか」と渋々な感じで立ち上がった。
結局行くんやったら一緒に行けよ!
面倒くさい!
初っ端からこれかよ、今日一日どうなることやら…。
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6月15日 木曜日

今日は夕方、かつおさんとホームセンターへ行った。
先日、除草剤を散布するときに使う動噴という機械が故障してしまった。
これも農家には必需品だ。
壊れた動噴はかなり古いものだったし、エンジン式で重かったので充電式の軽いものに買い替えようかと見に行ったのだった。
2か所ほど見て回ったので家に戻ると7時前だった。
家に入ろうとすると、玄関前の宅配BOXの上にカゴが置いてあるのに気付いた。
なんだ?これ?
中には新聞が入っていて、その上にレンガで重しをしてある。
レンガと新聞を取り出すと下から青い箱が現れた。
その箱の中には袋に入った練り天が入っていた。
が、袋は開いていた。
半分取り出した後のようだ。
ということは綿子さんだろう。
誰かから宅配便で届いたのだろう。
お裾分けでうちに持ってきたが留守なので、こんな風にして置いていったのだと思う。

お礼を言いに家へ行くと綿子さんは居なかった。
えっ?こんな時間にどこへ?
かつおさんが近所を探しに行くと100mほど先の道で見つけたそうだ。
相変わらず手ぶらでサンダル履きだ。

「ばあさん、なにしよんや?」

綿「お前を探しとったんや」

用件はさっきの練り天だ。
そんなことでなんで探し回って伝えなければならないのか?
ひとつ気になると解消されるまで気になって気になって仕方ないのだろう。
「ありがとうな。今晩食べるわ」と言うとやっと落ち着いたようで家に帰って行った。

が、またすぐにやって来た。

綿「杖が無いんや。どこ探しても無いんや」

「そんなことないやろが」

「奥の土間の下駄箱の前にあったで」

「そうなん?」

「さっきお礼を言いに行った時、そこにあるの見たで」

かつおさんが綿子さんと見に行くと確かにそこにあったそうだ。
物陰でもない、すぐ目に入る場所に。
一体どこを探したんだろう?
けど杖が無くても全然大丈夫じゃないか。
さっきも杖なしで、しかもサンダルでスタスタ歩いていたじゃないか?

ところで練り天はしっかり洗って美味しくいただきました。
こうやって洗えるものだといいな。
焼いて生姜醤油


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3月8日水曜日

今日もかつおさんは半休をとった。
茂造さんを10時にいぶきの森に送って行かなくてはならないからだ。
昨日、急きょ3日間のショートステイが決まったため、送迎までは手が回らないそうだ。
10時に連れてきてくださいとお願いされた。

今朝も茂造さんはバナナを4分の1と小さなカステラを1個しか食べなかったそうだ。
そしてかつおさんは出かける前にストーマ袋を交換してあげたそうだ。

そして10時にいぶきの森へ送って行くと、スタッフさんが
「茂造さん、昨日はよく眠れましたか?」
「おう、よう寝た」
「しんどくはないですか?」
「ぜんぜん、しんどくない」
スタッフさんが向こうへ行ってしまうと、
「あ~、しんど~」
なんやねん!!
見栄を張っているのだろうか?
まじで弱ってるやん

とにかく送り届け、これで少しはのんびりできるとホッとしながら帰ろうとしていると、向こうからケアマネの川上さんが走ってきたそうだ。
「着替えをもう2~3枚持って来てください」
昨日、もらってきたパンフレットどおりの枚数は持って行ったのだが、汚した時のために予備がたくさん欲しいそうだ。
川上さんには茂造さんの状態をよく相談していたので、しょっちゅう汚すことは知っている。
パンフレットどおりではもたないと思ったのだろう。
なのでかつおさんは家に戻り、またいぶきの森へ服を届けに行った。
すると今度は杖を持って来てくださいと言われたそうだ。
またまた家に戻り比較的きれいな杖を探し、施設に届けたそうだ。
杖は全部綿子さんの物だが、どれもこれも汚くて困ったそうだ。
結局、午前はつぶれてしまった。

そうそう、金曜日に胃の検査をするそうだ。
その時の付き添いをお願いされたそうだ。
かつおさんは「全然、ゆっくりやすらげんがー!」とぼやいている。



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30日の午後、翔ちゃんが帰ってきた。
今回は典さんも帰省しているので綿子レーダーは作動しないだろうと思っていたのだが甘かった。
5時過ぎ、早速翔ちゃんの車が止まっているのを見つけてやってきた。
デイサービスから帰って来て間がないようで手に杖を持っている。
杖を持ったまま家の中に上がり込んできた。
かつおさんが急いで取り上げて玄関に持って行った。

綿「翔ちゃんや~。翔ちゃんが帰って来とるんでないんかと思うたんや~。会えて嬉しいわ~

「おう、ばあさん久しぶり」

綿「いつ帰るん?」

会っていきなり帰る日を尋ねるのは綿子あるあるだ。

「3日まで居るで」

しばらく翔ちゃんと会話をした後かつおさんに向って

綿「典夫も帰って来とるし正月の餅とか買いに...」

「買い物は明日アニキが連れて行ってくれるわ」

綿「ほうか」

そして翔ちゃんに会えてテンションの上がった綿子さんは杖のことなどすっかり忘れて手ぶらのままスタスタと帰って行った。
やっぱり杖はパフォーマンスのようだ。
演目終了



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土曜日の午後、わたしは庭の草抜きをしていた。
このところ茂造さんちの剪定やら祖母の畑の草刈りやらで自宅の庭は後回しになっていた。
かなり雑草が生えている。
早く抜かないと種が飛んでまた大量に草が生えるじゃないか。
せっせと草抜きに精を出していると綿子さんが通りかかった。

綿「足が弱ったらいかんから散歩しようと思うてな」

「行くのはええけど杖か押し車押して行きなよ。転んだらいかんからな」

綿「いつも散歩のときは何も持たんのや」

得意そうに言う。
他人の忠告は全く耳に入らないようでさっさと行ってしまった。

「転んだらいかんから杖は絶えず持っときなよ」とケアマネやさくら苑の職員さんにいつも言われているのでデイサービスに行くときは杖を持って行くのだが、それ以外の時はちっとも持とうとしない。
困ったもんだ。

今朝も腰が痛いとか言うとったのは何やったんやと思うぐらい元気にスタスタと手ぶらで散歩に行ってしまった。
やはりスイッチが入っているのだろう。
その状態の綿子さんは凄い。
そのくせうちに上がり込んでいろいろ用事を頼んだ帰りはいつもよろけて見せる。
なんなんだ一体!
スイッチオン

綿子さんは2時間ぐらいたって無事帰ってきた。
そして近所の人に野菜の苗を貰ったそうで畑でクワをふり、苗を植え始めた。
2時間以上も歩いた後、それだけ動けて、しゃがんだりもできるなら、家の拭き掃除も余裕でできるやろと思う。
それにこんなに元気なら1.5㎞先のスーパーに買い物に行くのだって余裕では?
でも明日はしんどいって寝込むような気がする....


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