かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:歯医者

術後、安静にして時間が過ぎるのを待つ間、わたしは母の病室と父がいる待合いを行ったり来たりした。
何て面倒くさいんだ。
父のことは放っておけばいいと思うかもしれないが、耳が遠いし、スマホも使いこなせなくなって持たなくなっているので長時間一人で放っておくのはやはり心配だ。
なので時々父の様子をうかがいに行った。

病室では母とまたいろんな話をした。
普段はなかなかゆっくり話すこともないからいい機会なのだ。
けど話せば話すほど母の老いを感じるのであまり話したくないという気持ちもあるのだが。

母は白内障の手術をして良く見えるようになったそうだ。
と言ってもまだ片眼だけだがそれでもよく見えるようになったそうだ。
そして今まで見えていなかったものが見えて驚いたんだそうだ。
先ず初めにあまりにも家が汚いことに気づいてびっくりしたそうだ。
これはわたしも前々から感じていた。
だんだん家が汚くなり、特にトイレや洗面所などの水回りの汚れが目立つようになっていた。
年を取って掃除が面倒になったからかと思っていたのだが、ただ単に見えてなかっただけのようだ。
白内障だとそんなに見えないものなのか?
よくそんな目の状態で生活できるものだ。
数年前までは車の運転だってしてたんだから。
恐ろしい。

そして母は家が汚い事より自分の顔が汚いことに驚いたそうだ。

「シミだらけになっとんやが~。」

えっ?そこ?

「こんなんなっとるとは知らんかったわ~」

手鏡で見たら見えるんじゃないの?
さすがに経験がないのでよく分からないが。

「どうしたらええやろか?」

どうしたらって、もうええんちゃうん。
80過ぎのおばあさんの顔がシミだらけでも誰も気にせんと思うわ。

「そんなに気になるんやったらコマーシャルでよう見るケシミンクリームでも塗ってみたら?」

「そやなぁ」

「それより歯の治療しなよ!」

実は母は前歯が欠けている。

「そっちの方が気になるわ。そっちの方がはずかしいと思うわ」

「マスクしとったら分からんやん」

それは顔のシミも同じでは?

「それに歯を直すのはようけいるやろうし、歯医者は好きでないんや」

「保険がきく範囲で直したらええやん。歯がないよりええやろ」

「そやなぁ。そしたらここの通院が終わったら歯医者に行こうか~」

「そうしな」

やっぱり長く話をすると疲れるのだった…。
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2月28日火曜日。

今日は茂造さんのデイサービスは休みだ。
かつおさんは有休をとった。
一人にしておくのも心配だし、以前から一度歯医者に連れて行こうと思っていたので、休むことにしたのだ。
半月ぐらい前から入れ歯を痛がるようになっていた。
それにもみじ荘の方からも「一度歯医者さんに診てもらったらどうですか」と勧められていた。
そこで近所の歯医者に電話をかけ予約した。
「90歳の年寄りで、痴呆もあるんですが診てもらえますか?」先に聞いておかないと。
受付の方は先生に確認しに行ったようだ。
しばらくして診てくださると返事があった。
良かった。

なかなかいい先生だったそうだ。
優しく、丁寧に診察してくださり、入れ歯を何度も削って調整してくださったそうだ。
なので特に問題なく歯医者を後にできたそうだ。

歯医者から出ると茂造さんが「うどんが食べたいのぉ。かつお、うどん食べて帰ろうで」と言い出したそうだ。
実は歯医者のすぐ目の前にうどん屋さんがあったのだ。
かつおさんはそんなの勘弁してくれーー!!と心の中で叫んだそうだ。
歯医者に連れて行くだけでも気を使ってかなり疲れたのに、うどん屋に連れて行く余裕はない。
「じいさん、うどんやったら家に帰って、わしが作ってやるわ。家で食べる方がゆっくりできるぞ」と言いくるめて家に連れ帰ったそうだ。
そして冷凍うどんをチンしてヒガシマルのうどんスープをかけた物を食べさせたそうだ。
すると茂造さんは「旨いのおー!!こんなに旨いうどん食べたのは初めてやー!!」と言ったそうだ。
完全インスタントやで。
茂造さんは味覚もボケているようだ。

そしてかつおさんはケアマネの川上さんに電話をかけ、茂造さんのことを相談した。
そしてついに老健施設に入所させることに決めた。
と言ってもすぐに入れるわけではない。
申し込みをして空きが出るまで待たなくてはならない。
それまでなんとか頑張ろう。

そしてこの日、またもみどり整形から電話がかかってきたそうだ。
綿子さんの洗濯物を取り来て欲しいとの事だ。
その時に着替えを持って来て下さいと言われたそうだ。
一昨年前に入院した時は、洗濯物は看護師さんが洗ってくれていたのだが、今は洗濯はしないそうだ。
そしてパンツを持って来て下さいとも言われたそうだ。
えっ⁉
オムツじゃないの?
かつおさんは驚いて尋ねたそうだ。

「母は動けないとお聞きしてたんですが、オムツじゃん無いんですか?」

「いえ、自分でポータブルトイレに移動して排せつしてますし、今日も廊下を歩いてましたよ」

昨日の今日でそんなに動けるようになるものなのか?
昨日は全く動けないみたいなこと言ってたじゃないか。
電話をかけてきたのは昨日とは別の人だったそうだ。
どっちが本当なのか?
綿子さんは今一体どんな状態なんだろう?
狐につままれた気分だ。
気合だ



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