かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:気が利かない

10月9日 木曜日

今日は珍しく残業があり、いぶきの森へ着いたのは夜7時を回っていた。
まずは4階へ。
いつものように部屋に向かう。
もう遅いのでデイルームには4、5人の入居者さんがいるだけで、他の人は皆部屋に戻っているようだ。
綿子さんもいない。
もう部屋なのね。
という事はがっつり顔を合わすことになるのね。
ちょっと憂鬱。

綿子さんの部屋は廊下の一番奥。
部屋の入り口のドアは閉まっているし明かりもついていない。
すっかり寝る用意ができているようだ。
軽くノックして中に入った。
が、誰もいない。
あれ?トイレかな?
よく見ると奥のベッドはもぬけの殻で、マットレスが載っているだけだった。
えっ?どういう事?
急いで部屋の入り口のネームプレートを確認したら綿子さんの名前はなかった。
あら、部屋を替わったの?
聞いて無いんですけど。
出張中のかつおさんは仕事中は電話に出ることができない。
なので連絡がつかなかったのだろうか?
それとも聞いてたけどわたしに連絡をするのを忘れたのか?

とにかくどの部屋に移ったのか分からない。
廊下を戻りながらキョロキョロと各部屋のネームプレートを見て行った。
デイルームの手前まで戻ったところでスタッフさんを見つけた。
この時間スタッフさんの人数も少なく、部屋でおむつ替えをしたり、就寝の準備を手伝ったりしているようで、来た時には一人も出会わなかったのだが、ちょうど部屋から出てきたのだった。

「え~と、うちのおばあさん、部屋を替わったんですか?」

ス「はい、替わりました」

「どこですかね?」

ス「403号室です」

「分かりました。ありがとうございます」

このスタッフさん、4階のスタッフさんの中で多分一番若い。
だからとは言わないが、一番気が利かない人。
なので最低限の情報しか分からない。
部屋を替わった理由とか気になるが、今度別のスタッフさんに聞こうと思う。
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7月12日 水曜日

かつおさんがケーキを買ってきた。
かつおさんは気が向いたらこうやってケーキを買ってくることがある。
いつもなら二人分を買ってくるのだが、今日は綿子さんの分も買ったそうだ。
先日、ケーキを買ってあげたらとても喜んでくれたからだろう。
いそいそと届けに行った。
綿子さんはとても喜んだそうだ。

「ところでハムは持って行った?」

「あっ!忘れとった」

茂造さんの弟の秀夫さんちから茂造家宛てにお中元でハムが届いていた。
秀夫さんの奥さんのひろこさんはとても気が利く人なので事前にかつおさんに連絡が入り、うちに届くように手配してくれていた。
それでうちに届いたのだが、綿子さんに届けに行くのを忘れていたのだ。
かつおさんは慌ててハムを持って行った。

しばらくしてブツブツ言いながら戻ってきた。

「あのババア、ほんまに欲なヤツや!」

「どしたん?」

「箱を開けたらハムが3個入っとったんやけどな、一番美味いハム取って、残りをわしにやるって言うんや」

「二つもくれたんやからええやん」

「美味くないのばっかりな。あのババア美味いやつ知っとるんや。替えてくれって言うたら嫌やって言うんやで。ふつう子供にええぶんやるやろ」

どっちもどっちだ。
いい年をした大人が恥ずかしい。

「まあまあ。ところで秀夫さんちの電話番号は渡してきた?」

「えっ?」

「どうせお礼の電話するのに、また番号が分からんで困っとるんと違う?」

急いで見守りカメラを見ると、案の定、ノートを出してきてパラパラめくっている綿子さんの姿があった。

「早よ行ってきな」

「くそーー!手がかかるババアや」

「かつおさんが気が利かなさ過ぎるんやん。電話番号探すのは予想できるやろ。なんでハムを持って行くときに一緒に電話番号書いて持って行かんのな」

こないだの花さんの時に学習したんじゃ無いのか?
いちいち言わないと分からないのか?
ちょっとは自分で考えろよ!

かつおさんはしょうがなく、またまた綿子さんちに行き、電話番号を書いて渡した。
やはり綿子さんは電話番号が分からなくて困っていたそうだ。
「助かったわ」と言っていたそうだ。

そして「お前どうやって入ってきたんや?」と言った。
お置き鍵をやめて約2週間。
やっと気が付いたようだ。

「前に合鍵作っとったんや」

綿「ほうか」

合鍵で入ることは問題ないようだ。
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