かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:水の管理

7月16日木曜日

今日は忙しいかつおさんに代わってわたしが洗濯物の回収に。
かつおさん、今は仕事もそこそこ忙しいし、田んぼの水の管理に追われている。
という事でヘルプだ。

久しぶりに回収に行ったが、綿子さんは特に変わりなし。
落ち着いている。
いいことだ。

一方、茂造さんの方はタンスの上にナイロン袋が二つ。
ゲッ!
一気にブルーになる。
一つ取るとノーマルと思いきや袋の外側に便が付いている。
ギャー!!
危うく素手で触るところだった。
勘弁してよ~。

そしてもう一方の袋は見るからに便汚染。
ザッと洗って袋に入れてくれているようで、外側からでも中に濡れた衣類が入っているのが分かる。
そしてがっつり『便汚染』と書いてあった。
袋を取るとずっしり重い。
はぁ~~。
ため息しか出ない。

さあとっとと帰ろう。
茂造さんはいつも通り目を瞑って独り言を言っていた。
が、突然パッと目が開きわたしに向かって

「ちょっと!聞きたいことがあるんや!いつ家に帰らしてくれるんな!」

と言った。
急にそんな事を言うから怖いのなんの。
どう答えたらいいのか口ごもっていたら

「えっ!いつな!」

追い打ちをかけてくる。
ひえ~。

「よう分からんから先生に聞いてみるわ」

「ほうな、帰ってもええんな」

いやいや、そんな事言うてないやん!
どこをどう聞いたらそう聞こえる?

「いや、先生に聞かんと分からんから聞いとくわ」

そう言ってそそくさと部屋を出たのだった。
茂造さんは追いかけてはこなかった。

良かった~。
あ~怖かった。
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7月19日 水曜日

やはり綿子さんはずい分元気になったようだ。
今日もかつおさんに
「✕✕の田んぼ、苗が全然ないやないか!それに水も入ってないぞ」
と言いに来たそうだ。

✕✕の田んぼは、元々茂造家の田んぼで、昨年はかつおさんの担当だったのだが、今年、営農集団に新たなメンバーが二人加わったので、そのうちの一人に担当してもらうことになったのだった。
なのでかつおさんに言っても仕方ない。
そして新メンバーさんは農業初心者なので水の管理が下手くそなのだ。
苗がまだ小さいうちに水を入れ過ぎてジャンボタニシにごっそり苗を食べられてしまっていた。
なので苗が無くなっているのだ。
けど新人なんだからしょうがないじゃないか。
それを綿子さんに説明して、また面倒なことになっても困るので
「今年はわし担当違うんや」とだけ言って帰らせたそうだ。

それにしても✕✕の田んぼを見に行ったという事か。
あぜ道を通らないと結構遠いのに、どうやって行ったんだろう。
遠回りして結構な距離を歩いたのか?
それとも足元の悪いあぜ道を通ったのか?
どっちだろう?
どちらにしても元気になった証拠だ。
以前と変わらなくなってきた。
またそのうち転んでケガをするんじゃないだろうか?
それが心配だ。
タニシも婆さんも活性化


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今週はとてもハードな1週間だった。

実は日曜の夕方からかつおさんが出張に行ってしまったので、茂&綿の見守りと介助を一人でしなくてはならなくなった上に田んぼの水の管理までやることになったためだ。
苗を植えてすぐのこの時期は必ず水を張っておかなければならないそうなのだ。
しかし今まで田んぼのことにはノータッチだったのにいきなり水の管理とはレベルが高すぎるじゃないか!
かつおさんは本当はこの時期出張に行く予定ではなかった。
しかし客先のトラブル対応で急きょ出張に行くことになってしまった。
1週間帰ってこられない。
それで金曜日の夕方から水の入れ方を教えてもらった。

ここの田んぼはここから水を回してきて、こことここに堰きをして、ここの堰は外してといった具合で結構ややこしい。それに田んぼごとに入れ方が全く違うので覚えることがたくさんだ。
今年は全部で8枚の田んぼの管理を任されているそうだ。
けれどわたしはどの田んぼなのかすら知らない。
まず田んぼの場所を知ることから始めなければならなかった。
本当に不安しかない。
けれどいざとなったら携帯で教えをこいながらやればなんとかなるだろう、そう思ってはいたが頼むから雨よ降ってくれ!!と願うばかりだった。

しかし雨はほとんど降らず水曜日にはもうヤバいんじゃないかという田んぼが出てきた。
かつおさんに写真を送ると「限界やなぁ。週末までもたないと思うわ。水入れてくれる?」との返事が返って来た。

やるしかない!!

こないだ教えてもらったことを思い出しながら堰を入れたり、外したりなんとかやってみた。
1枚は順調に水が入り始めた。
良かったーーー!!
しかしもう1枚はちっとも水が流れてこない。
こないだと全然違う。
困っていたら犬の散歩をしていたおじさんに話しかけられた。

おじさん「どこの方かな?」

「かつお家のものです。主人が出張なんで水入れを頼まれたんやけど初めてなもので。これで大丈夫ですかね?」

おじさん「これではいつまで経っても水は入らんで」

そしておじさんは対処の仕方をいろいろ親切に教えてくれた。
その後、また違った近所の人にもいろいろ教えてもらった。

みんな見慣れないヤツが田んぼの横でゴゾゴゾやっているので見かねて声をかけてくれたようだ。
皆さん優しいなぁ。
おかげでなんとか水を入れることが出来た。
拾う神あり

そして家に戻ると7時を過ぎていた。
すぐ茂造さんちへ向かった。
今日はデイに行った日なのでカバンをチェックするためだ。
もう二人とも自分の部屋にいて電気も消えていた。
茂造さんは寝ていたのでそおっとチェックを終わらせた。
綿子さんの部屋はテレビがついていた。
寝てはいないようだ。
なので声をかけようと部屋に入った。
今日はちゃんとクーラーをつけているが窓が全開だ。

「綿子さん、クーラーついとるのに窓が開いとるで」

綿「知っとる」

「えっ!わざとなん?」

綿「そうや」

マジか!

電気代のことを考えると窓を閉めたかったがもう説明する気力もない。

「そうなんや」

そのまま後にしたのだった....

続く


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昨日の続き

綿子さんは結局、田んぼ13枚の管理を引き受けてしまった。

「わしは知らんで。手伝えんからな!」

と念を押したのにだ。

その後、肝心の綿子さんは6月末に骨盤骨折で入院してしまった。
茂造さんは田んぼの管理を引き受けたという認識が無いのか田んぼはほったらかしだ。
見かねた光三さんから「〇〇と✕✕の田んぼは水が無くなって干上がっとるぞ」とかつおさんに連絡が来る。

これは困った。どうしたらいいんだ。

かつおさんはこの春から一応、営農集団のメンバーになっていた。
というのも茂造&綿子さんに引退してもらいたい現メンバーに名義を移して欲しいと頼まれたからだ。
「仕事があるからあんまり参加できませんよ」と断りを入れ、それでもいいからと言うので引き受けたのだった。
けれど今まで田んぼのことにはノータッチだ。
営農集団ができる前までは各家で米作りをしていたので、その頃は籾撒きや田植え、稲刈りなどは手伝ったことがあったが水の管理は全くしたことがない。
どうやって田んぼに水を入れるのか?
全然分からない。
けれどもうやるしかない。

夏場は仕事から戻ると毎日のように茂造さんに水の入れ方を教えてもらい田んぼに通っていた。
茂造さんに水入れを頼むと入れっぱなしにして苦情が入る。
茂造さんも当てにできずかつおさんは一人で疲労困憊だった。
13枚の田んぼというと自分ちの田んぼの数より多いのだ。
仕事をしながら13枚もの田んぼの管理は無理な話だ。
でも、途中で出来ませんと言ったところで代わりにやってくれる人はいない。
他のメンバーも手一杯なのだ。
本当に大変だった。

その頃、諸悪の根源の綿子さんは涼しい病院で快適に過ごし、リハビリ野郎に熱を上げていたのだった。
二度と帰ってこなきゃいいのにな

今思い出しても腹が立つ。
もう綿子さんの尻拭いはイヤだ!
来年は絶対に断ろうと決意したのだった。

続く



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昨日の続き

綿子さんは迷惑がられていたが、実は茂造さんにも周りはかなり迷惑していたらしい。

とにかくよく事故を起こす。
トラクターを収納庫にぶち当てて壊したり、免許がある頃は軽トラで荷物を運んでいてぶつけたり、交通事故もよく起こしていたらしい。
なので二人とも引退してほしいのかと思ったらちょっと違っていた。
水の管理は茂造さんにやって欲しいと言うのだ。

米作りに水の管理はとても重要なのだとか。
田んぼに水を入れるには水路の水をせき止めて田んぼに流れ込むようにするのだが、上流の田んぼでそれをやると下流に水はこない。順番待ちだ。
そして田んぼに必要なだけ水が入ったら早くせきを外さなければならない。
かと言って水が入りきるまでずーーっとついて見ているわけにもいかない。(結構時間がかかるので)
なので勤め人は夜中に水入れをする。
本当に大変なのだ。
だから少しでも人手が欲しい。

昨年の春はちょうど綿子さんは退院して家にいた。
そして水の管理を引き受けてしまった。
それもなんと13枚の田んぼを。
しかも引き受けた田んぼは水の管理だけでなく畦の草刈りや夏に草抜き(田んぼの中)もしないといけないそうだ。

かつおさんが「そんなん無理やろ」と反対したが、「私がじいさんに言うてさせるから大丈夫や」と言ってきかない。
この守銭奴め

本当に困ったもんだ。
ハッキリ言って営農集団に80歳オーバーの人はこの二人だけだ。

いつまで金儲けするん?
そんなに年金少ないの?

続く

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