かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:涙を流す

2月8日 日曜日

ハルちゃんは先週の日曜日から発熱してダウンした。
月曜日に受診したらインフルエンザB型だったそうだ。
今、このB型が大流行しているそうだ。
同僚から聞いた話では胃腸にくるとのこと。
ハルちゃんももれなく…。
そのためか熱は下がったが体調が戻らずおなかは減るが、少し食べると胃が痛くなってあまり食べられないそうだ。
ということで今日はハルちゃんがゆっくり休めるようにゆうくんの子守りだ。
かつおさんとゆうくんを連れて茂&綿の面会へ行った。

まずは綿子さんから。
デイルームにいたのをエレベーター横の日向ぼっこスペースへ。
ゆうくんの姿を見つけると涙を流して喜んだ。
だいぶ以前の綿子さんに戻ってきた気がする。
すぐ感激して泣くのよね。

ゆうくんと一緒に並んでおやつタイム。
今日のおやつはフルーツ盛り合わせだ。
イチゴとリンゴ、もちろん王林だ。
それと文旦を用意した。
ゆうくんもフルーツ大好きだ。
特にイチゴに目がない。
真っ先にフォークでイチゴを刺した。
が、それは綿子さんのやん!!

好「ゆうくんのはこっちやで、それはひぃばあちゃんのや」

すると「どーど(どーぞ)」と持っていたフォークごとイチゴを綿子さんに渡したではないか。
綿子さんはゆうくんから渡されて大喜び!
本当、ゆうくん天才!!

綿「このリンゴおいしいなぁ」

好「王林やで」

綿「えっ?そうなん」

分からんのかい!
王林が大好きってずっとアピールしとったのに。
久しぶりだからかな?

そして二人ともきれいに完食。

そろそろ茂造さんの所へ行こう、ということでかつおさんが綿子さんの車いすを押してデイルームまで連れて行った。
が、エレベーターがなかなか来ない。
すると綿子さんがスタッフさんに車いすを押してもらってやってきた。

ス「見送りたいそうです」

か「また連れて行かないかんやないか」

綿「自分で帰れるから大丈夫や」

ほんとに?
それにしてもエレベーターが来ないからまだいたけど、いつも通りエレベーターが来ていたらもういなかったはず。
さっきちゃんと別れの挨拶したやん。
またじわじわウザい綿子さんが出現してきている。
ま、これも元気になってきた証拠かな。
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昨日の続き

かつおさんと看護スタッフの大井さんの話が終わったので4人で綿子さんのもとへ向かった。
綿子さんはデイルームにいた。
みんなで部屋へ移動しベッドに腰かけて話をした。
綿子さんは相変わらずゆうくんを見て涙を流す。

綿「おぉ~来てくれたんか~。また大きんなったなぁ」

そしておやつを食べさせていてふと靴が違うことに気付いた。

このいぶきの森に入所するときに施設が勧める高齢者向けの靴を2足買った。
それを1ヶ月交代で履くようにしている。
が、今日はそれらとは違う靴を履いていた。
誰か他の人のと間違ってしまったのかな?

好「綿子さんその靴どうしたん?」

綿「へっ?靴?」

好「そんな靴持っとったっけ?」

綿「いや~」

綿子さんは訳が分からないといった様子だ。
聞いても無駄なようだ。

好「綿子さん、ちょっとその靴見せて」

よく見るとかかとのところに名前が書いてあった。
【〇〇綿子】
ハァ?
どういう事?
よーく見ると綿子の文字の後ろにうっすら【米子】の文字が見えた。
綿子さんが家にいた頃、かっちゃんが「米さんの靴なんやけどまだきれいなんで履いてくれる?」と靴を持って来たことがあった。
米さんが入所して不要になったからって。
あの時頂いた靴に似ている。
けどあの靴は綿子さんちの下駄箱の中にあるはず。
今まで何度もこの部屋に来てタンスの中を整理したけどこの靴は無かったし。
一体どこから湧いて出たんだ?
またかっちゃんがくれたんだろうか?
よく分からないのでスタッフさんに聞いてみることにした。
綿子さんの相手はかつおさんとハルちゃん達に任せデイルームにいたスタッフさんに尋ねてみた。

好「すいません。綿子さんが見たことない靴を履いてるんですけど事情をご存じですか?今まではここで購入した青い靴と紫色の靴を交代で履いていたんですけど、今日はピンクの靴を履いてるんです。で名前を確認したら綿子さんの名前が書いてあって」

ス「そうですよね。私もアレ?って思ったんですが…」

スタッフさんも事情は知らないようだ。
ホント狐につままれたような感じだ。
あのピンクの靴、どこから湧いてきたんだろう?
真相は分からない。
似合ってるね

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ひき続き27日のこと

かつおさんが茂造さんを車に乗せいぶきの森に向かって出発した後、5分くらい開けてわたしと翔ちゃんとでいぶきの森へ向かった。
翔ちゃんが綿子さんのお見舞いに行くためだ。
綿子さんが骨折してからまだ一度も会ってなかった。
茂造さんのお祝いに駆けつけたついでに綿子さんのお見舞いも行こうという事なのだが、茂造さんには綿子さんがいぶきの森にいる事は内緒なので念のため時間をずらせて訪問したのだ。

茂造さんを2階に送り届けたかつおさんと玄関で合流し3人で4階へ。
ここでも驚く事があった。
なんと綿子さんがデイルームにいたのだ。
車イスに乗ってはいるが服もパジャマではなく普段着を着ている。
木曜日に会った時にはベッドで横になっていたし、まだまだあまり動けない様子だったのに急にこんなにステップアップしているとは!
本当にむっちゃ驚いた。
スタッフさんが「今日からこうしてなるべくデイルームで過ごしてもらうようにしたんです」と説明してくれた。
そしてこれまた驚くような話をしてくれた。

ス「実は綿子さん、立ってたんです。なんかね、お茶を他人にあげようとしてベッドから降りたみたいなんですよ。センサーマットは普段ベッドに乗り降りする方にしか敷いてなくて、けど綿子さんマットが無いタンス側に降りたので初め気が付かなかったんです。そしたら「綿子さんが立てっとるで」って教えに来てくれた人がいて。それで急いで駆けつけたんですよ」

うわ~綿子さんならやりかねない!

ス「それでもう立てれるんならずっと寝てばかりよりは車イスでデイルームで過ごしてもらった方がいいだろうという事になりまして」

そりゃあデイルームにいた方が目も届くし、本人も他人と話ができていいだろう。
それにしてもスタッフさん達は肝を冷やした事だろう。
わたし達は良くなって来たらそのうちなにかやらかすだろうとは思っていたが、ここのスタッフさん達にとっては初めての事だもの。
それにしてもお茶をたくさん持って来たことが裏目に出てしまった。
ほんと綿子さんの『あげたがり』には困ってしまう。
余分なものは極力持ち込まないようにしなくては。

好「どうもすみません。お騒がせしました」

ス「また転ばなくてよかったです」

本当、申し訳ない。

一方、綿子さんはわたし達が来たことに早々に気付いた。
そして翔ちゃんが居るのを見つけ「うわ~翔ちゃん~来てくれたんか~」と涙を流す。
想像通りの展開だ。

スタッフさんにお部屋でお話されるといいですよと促され、皆で部屋へ移動した。
部屋ではベッドに移乗させるのも大変なので車イスのままで話をした。
この車イスは背もたれが高くリクライニングするタイプのもので30度くらい傾いていた。
これ以上起こすと痛くてたまらないそうだ。
ベッド上で食事をしていた時に使っていたデーブルがまだあったのでそれを近づけ、持って来たショートケーキを出した。

綿「うわ~美味しそうや~」

好「どうぞ。今日は茂造さんの誕生日やから皆でお祝いしたんや。これはお裾分けや」

綿「じいさんも喜んだやろなぁ」

そう言いながら食べ始めた。
すると綿子さんもフイルムを剥がさずに食べようとする。
かつおさんが急いで除けてあげた。
何気に二人そっくりやん(笑)
そして綿子さんはケーキを食べながら翔ちゃんに

綿「ありがとなぁ。翔ちゃんに会えるとは思ってなかったわ~。けどばあちゃん今、一銭ももってないから何もやれんのや~」

ここでもあげたがり精神が出てきたが、渡せるものがないのだった。
けどゆうくんには私の年金から~っていつも言うのに。
残念ながらゆうくんに負けたようだ。
兄貴は時代の敗北者

帰りにスタッフさんに尋ねた。

好「お茶はまだ持って来た方がいいですか?」

ス「もうデイルームで過ごしてますし、もう持ってもなくてもいいと思います」

よかった。
けどまだタンスの中に4、5本残ってたっけ。
明日回収してしまおう。


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ひき続き30日のこと

ところでこの日、かつおさんはCT検査を受けた後、綿子さんを連れて郵便局へ向かった。
綿子さん名義の定期預金を普通預金口座に移すためだ。
移しておかないといざお金が必要になった時に出金できなくて困る。
茂造さんが入所する前にも同じように定期預金を普通預金に移した。
その時の経験から本人を連れて行くのが一番早いと分かっていた。
綿子さんの定期預金は郵便局と農協にあった。
両方行きたいが、昼食の前までにいぶきの森へ送って行かなければならないので、今回は郵便局だけにした。

郵便局へ向かって車を走らせながら綿子さんに用意していたくるみパンを渡した。
綿子さんは「うわ~私これ好きなんや~」ととても喜んだそうだ。
かつおさんは「知っとるわ。だから買うてきたんや」と。
多分得意そうな顔をしていたんだろうと思う。
綿子さんは早速食べ始めた。
そこへ麦さんからかつおさんに電話がかかってきた。
週末にお米を取りに行きたいという連絡だった。
今、かつおさんが綿子さんと一緒にいる事は知らずにかけてきたのだがちょうどいい。
「おばさん、今、ちょうどばあさんと一緒におるんや。代わるわ」
麦さんには綿子さんが12月から入院したことも、そのままいぶきの森へ入所したことも随時連絡していた。
しばらく会ったり、話できていなかったので喜んでくれたそうだ。
「ばあさん、麦さんやぞ」と電話を替わると綿子さんもとても喜んだ。
感激して涙を流していたそうだ。
そこでかつおさんはせっかくなのでみきさんにも電話をかけようと思いつき、麦さんからみきさんの携帯の番号を教えてもらったそうだ。
みきさんに電話をかけるとみきさんもとても喜んだそうだ。
綿子さんは言うまでもない、これまた涙を流しながら話していたそうだ。

そうしているうちに郵便局に着いた。
くるみパンはまだ半分以上残っていたそうだ。
綿子さんはそれを手に持ったまま郵便局に入っていこうとしたそうだ。
かつおさんは慌てて「それはおいていけ」と制したそうだ。
そして手続きが終わると急いでいぶきの森へ戻った。
結局、くるみパンは半分しか食べる事ができなかったそうだ。
綿子さんは名残惜しそうにしていたが、いぶきの森に食べ物は持ち込めない。
残りはかつおさんが食べたそうだ。

そうしていぶきの森に戻った綿子さんだが、特に嫌がるそぶりも見せずすんなり戻って行ったそうだ。
か「もう覚悟ができとるみたいや」

なにはともあれ今日は全て順調に事が運んだし、少しは綿子さん孝行も出来たようだし、良かった良かった。
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9月16日 土曜日

3連休初日だが何かと忙しい。
早朝6時から2時間ほど草刈りに精を出した。
そして今日は久しぶりに綿子さんを佐藤病院に連れて行かなくてはならない。
もう薬が無くなるからだ。
わたしは実家の両親の買い物同行があるので、かつおさんが病院へ付き添った。

佐藤先生は綿子さんを見て「ずい分太りましたね。久しぶりだし検査をしましょう」とおっしゃったそうだ。
血液検査のほかレントゲン撮影、心電図など色々検査をしたそうだ。
今日はとても混んでいたので待ち時間も長かったそうだ。
待合室で並んで座っていると「好子さんのお父さんやお母さんは元気なんか?」と言い出したそうだ。
かつおさんは「これか!」と思い「元気や」とだけ答え、あとは素っ気なく対応しておいたそうだ。
以前わたしがえらい目にあった事を憶えていたそうだ。
なので今日は悪口のオンパレードは披露されなかったようだ。
そして血液検査の結果はまだ分からないが、他の検査では特に異常も見つからなかったそうだ。
そしてやっと全てが終わり、帰宅の途に着いた。
もう昼前だ。
かつおさんは帰りにスーパーに連れて行けと言われたらどうしようと警戒していたが、半日検査を受けたり椅子に座っていたので疲れたのかスーパーに寄れとは言い出さなかったそうだ。

そして午後からはわたしとかつおさんは外出していた。
夕方5時前、家に戻ると我が家の庭に麦わら帽子を被った綿子さんがいた。
畑に行っていたようだ。
もう復活したのか!?
さすがやなぁ!

車をカーポートに停めているとじーーっとこちらを見てくる。
かつおさんが「おかん、何しよんや?しんどいって言うとったんと違うんか?」と声をかけた。
すると

綿「何べん見に来ても居らんから心配しとったんや」

はぁ?
お昼すぎから出かけたが、今は5時前だ。
そんなに心配されるほど長く家を空けたわけでもないし、遅い時間でもない。

か「何の用や?」

綿「いや、別に用は無いんやけど、居らんから心配で心配で。事故にでもあったんと違うんかと思うて...。帰って来て良かった~」

涙を流し始めた。

マジか⁉
勘弁してよ~。
たった半日留守にしただけやん!

なんだか怖い。
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