かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:無言

午後からかつおさんと茂&綿の面会へ。
ハッキリ言って今日は綿子さんに会いたくない。
優しく出来る気がしない。
それはかつおさんも同様のようだ。
おやつを準備していたのだが元々は柿を持って行こうと買ってきていた。
が、麦さんが栗おこわを持って来てくれたのでそれを一人分ずつタッパーに詰めた。

「柿はどうする?」

「せっかくやからじいさんに持って行こうや。ババアは無し!」

うん、そうしよう。

いぶきの森に向かいながら、先日の調査員の前での綿子さんの振る舞いについては一応、本人に文句を言おうと話し合った。
自分が行ったことの意味を理解してもらわないと。
そのせいでここに居られなくなるかもしれないという事を伝えないとね。
けれど返って家に帰れると喜ぶかしら?

いぶきの森に着き、まずは1階ロビーで綿子さんとの面会から。
とりあえず栗おこわを出して麦さんからだと伝えた。
後はいつもなら色々話を振るのだけど、今日はそんな気になれず。
気を遣う事を止め、放置していたら無言の時間が過ぎる。
で、やっとかつおさんが喋り始めた。

「ばあさん、こないだは何や。あんな何でも出来るみたいにしたらイカンやろが。いつもは立ち上がる時にヨロヨロするくせに、こないだはスッと立っとったやないか!わしビックリしたわ。いつもと全然違うかったやないか。なんで調査員の前であんなことするんや?なんでも一人で出来ると思われたら、ここに居れんようになるんやぞ」

こうして文字で見るとかつおさんがかなり激しく攻め立てたように思えるかもしれないが、実際は割と優しく気を遣いながらしゃべっていた。
綿子さんはかつおさんが何のことを言っているのか理解してない様子。
ポカンとしている。

「ほら、こないだ色々質問しに来た人がおったやろが」

綿「おお~。こないだ見たことない男の人が来とったのぉ」

「はぁ~?男?違うわ!女の人やが」

さっぱり話がかみ合わない。

「こないだ女の人が来てばあさんに「立ってみてください」とか「手をあげてください」とか言うとったやろが」

綿「あぁ~」

「その時のことやが。ここの人に「何でも出来るって言うたらいかんで」って言われとったやろが。なんでいつも出来んことまでやって見せるんや!」

綿「・・・」

「わしもビックリしたわ。曜日を聞かれてもスラスラ答えるし」

綿「・・・」

「要介護が外れて要支援になったらここに居れんのやぞ。どうするんや?一人でやっていけるんか?ほんまに何であんなことしたんや」

綿「ええとこ見せたいが」

ガクッ!!
何それ!
勘弁してよ!

見栄を張った後のことは想像できないのか?
やはり痴呆が進んでいるという事なのか?
そこのところを調査員の方にぜひ気付いてもらいたいものだ。
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ようやく2階へ。
茂造さんはデイルームでぼーっと座っていた。

「茂造さん、こんにちは!」

「おう、ゆうちゃん来たんか」

えっ?
どうした?
いつもゆうくんのこと「ゆうき」って呼んで、「ゆうちゃん」なんて呼んだこと無かったのに。
今日は何かちょっとおかしい。

「腹がへったが~」

「そしたら部屋に行こう」

部屋でおやつのカステラとぽたぽた焼を食べさせた。

「美味いのぉ~」

喜んで食べたのだが、後はまたぼーっと座ったまま無言…。
いつもの質問攻めは無かった。
かつおさんがいないからか?
遠慮してるのか?
とにかく喋らない。
なので早々に引き上げた。
綿子さんのところに居た時間と比較すると10対1くらい。
なんか申し訳ない。
今度はかつおさんも連れてくるからね。
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そしてもう1足はタンスの一番下の引き出しへ。
洗濯物を回収し帰ろうとしたら自分の服をジーッと見つめている茂造さんが目に入った。
どうしたんだ?
茂造さんは無言でひたすら自分の服を見つめている。
そばへ近づくと服が濡れているのに気付いた。
あぁそれで固まっていたのね。
それにしてもビミョーな濡れ具合だ。
着替えるべきか?このまま放置しても大丈夫か?
判断しかねたので近くのスタッフさんに声をかけた。

「すいません、茂造さん、服にお茶をこぼしたみたいなんですけど、この程度ならこのままでいいですかねぇ?」

ス「あら、こぼしちゃったのね」

と言いながら服を触った。

ス「下着も湿ってるようだから着替えましょう」

「あっはい」

ス「茂造さん、部屋に行って着替えましょう」

スタッフさんが茂造さんを部屋へ誘導した。
ベッドに腰かけさせ、濡れた服を脱がせ始めた。
わたしはタンスから肌着と長袖のポロシャツを取り出した。

「これ2枚を合わせときましょうか?」

ス「えっ?」

「いえ、赤ちゃんに着せる時って2枚をセットして一度で済むようにするじゃないですか」

するとスタッフさんは笑いながら

ス「あぁ~。いえ、茂造さんはご自分で着ることができますから大丈夫ですよ」

「そうなんですね」

さっきの固まってるところを見たからか、てっきり全部着せてもらってるのかと思ってた。
まだまだ自分で出来るのね。

ス「はい、茂造さん着てよ」

と肌着を渡すと自分で袖に腕を通してガバッと被った。
が、頭が引っ掛かって出て来ず、もがいている。

ス「あらあら、はいっ」

ちょっと引っ張ってあげるとスポッと顔が出た。

ス「こういう時もあります(笑)」

なるほど(笑)

その後ポロシャツも上手に着てボタンも自分で留めていた。
出来ることはこうやって自分でやらないとね。

で、今日の洗濯物は2袋あった。
そのうちの一つが便汚染。
それにお茶をこぼした肌着&ポロシャツ。
はぁ~今日も洗濯に精を出さねば。

ところで振り返ってみれば便汚染や尿汚染などで洗濯物が増えたことはあったが、それ以外でイレギュラーに洗濯物が増えてたことは無かった気がする。
という事は今日初めてお茶をこぼして服を濡らしたのだろうか?
それとも今までもこぼして濡らしたけれどスタッフさんが気付かず着替えることがなかったのか?
そうか気付いても面倒くさいから本人が何も言わなければ放置なのか?
う~~ん。
ちょっと疑問。
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5月12日 月曜日

かつおさんは昨日からまた出張へ。
5月は週末は戻るが平日はほぼ丸々出張だそうだ。
なので洗濯物の回収&洗濯はわたしの仕事だ。

今日も仕事帰りにいぶきの森へ寄った。
茂造さんのところに向かう。
茂造さんはデイルームにいた。
食事も終わっているのに珍しい。
しかも無言でぼーーっと座っていた。
どうしたんだ?
いつもずーーっと喋っている人が無言だと心配になるじゃん。
目の焦点もいまいち合ってないみたいだ。
話しかけようかと思ったが、どうせわたしのことは誰だか分からないし、下手に話しかけてまたおかしなことになったら困るので黙って横を通り抜けた。
洗濯物の袋を取り、帰ろうとしたら茂造さんがジーーッとこちらを見ていることに気づいた。
(茂造さんの座っているところからタンスは丸見えなのだ)
何か言いたそうだが何も言わない。
この袋が自分の洗濯物だという事は分かっているのだろうか?
きっと分かってないと思う。
結局、何も言わずただじっと見ているだけだった。

なんだか今日の茂造さんは弱々しい感じがした。
なんだか心配。
けど洗濯物はノーマル!
汚染なし!
この点だけは良かった。
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10月5日 土曜日

かつおさんはまたも明日から出張だ。
なので今日面会に行くことにした。

木曜日、茂造さんがちょっとおかしくなっているという話を聞いた時はかなり引いた。
ハルちゃんも「え~なんかもう会いたくないなぁ」と言っていたのだが、2日も経つとなんだかおサルの茂造さんを見てみたいという気持ちがわいてきた。
ハルちゃんも同様だ。
なので今日もゆうくんを連れ4人で面会に行ったのだった。

早く茂造さんに会いたい気持ちを抑え、まずは綿子さんの面会から。
4時過ぎにいぶきの森に着くと入浴は終わったようでホールには誰もいなかった。
エレベーターで4階へ。

綿子さんは部屋で寝転んでテレビを見ていた。
わたしたちに気づくととても喜んだ。
今日は隣の人はいなかった。
きっとデイルームにいるのだろう。
これなら気兼ねなくおしゃべりできるとホッとした。

いつものようにゆうくんと触れあったりおやつを食べたりして和気あいあいと過ごしていたら隣の人が部屋に戻って来た。
車イスに乗っていて家族の方が押していた。
家族の方は「こんにちは」と挨拶してくれたが隣の人は無言でさっさとベッドに乗り、シャーーっとカーテンを閉めてしまった。
ありゃりゃ。
家族の方はゆうくんを見て「あら~可愛いねぇ~。何か月?」とにこやかに話しかけてくれたが、後で隣の人に「要らんこと言うな」と怒られていた。
こりゃなかなか難しい人のようだ。
これでは綿子さんも仲良く出来ないだろう。
残念。
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