かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:珍しい

4月23日 木曜日

今日も仕事帰りにいぶきの森へ洗濯物の回収に行った。
綿子さんのは昨日かつおさんが回収済みなので茂造さんのだけだ。

6時前に着くと茂造さんはすでにデイルームには居なかった。
やっぱりもう部屋に戻ってるよね。

部屋に入ると茂造さんは寝ていた。
本当に寝ていた。
いつもの独り言は無し。
静かだ。
こんなことはめったにない。
生きてる?心配になるくらい静かに寝ていた。
ホントめずらしい。

そっと洗濯物を回収し、出口に向かっていると黒田さんに会った。

黒「あら、久しぶり~」

「ほんとお久しぶりです~」

ほんと、ずい分会ってなかった。
会う時はしょっちゅう会うのに、会わなくなると全然会わない。
他のスタッフさんでもそうだ。
シフトの関係だろとは思うが偏ってない?
とにかく黒田さんに会うのは久々でちょっと嬉しい。

「茂造さん寝てました。独り言も言わないで(笑)」

黒「そうなのよ。私が夜勤の時はたいてい独語が無いのよ。今日もよっぽど眠かったのかご飯の後、入れ歯も外さないで部屋に行ってしまったのよ~」

するともう一人いたスタッフさんが「たま~にこんな日があるんですよ。今日はお風呂に入って疲れたからかな?」と。
へぇ~静かな茂造さんはほとんど見たこと無いから新鮮だ。
という訳で今日は面白い独り言は聞けませんでした(笑)
ちょっと残念。
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2月22日 土曜日

今日はかつおさんと二人で茂&綿の面会に行った。
ゆうくんを連れずに行くのは久しぶりだ。
綿子さんは「お~来てくれたんか~」とは言ってくれたが、やはりちよっとつまらなそうだ。
こちらもゆうくんがいたら話のネタを探さなくても場がもつので助かっていたんだけど、大きくなってきたら毎回連れてくるのは難しい。
徐々に間隔を開けていかないと。
今の時代、週1でもひ孫に会える方が珍しいんじゃないかなとも思う。

今日のおやつは来る直前にコンビニで買ったほっかほかのあんまんだ。
「美味しいわ~」と喜んでくれた。
やはり温かいと美味しさが倍増するのだろう。
おやつを食べていると綿子さんが思い出したように「そうや、かつおに会うたら言おうと思っとったんや」と言い出した。

「なんや?」

綿「頼みがあるんや。今度来るとき飴を一袋持って来てくれ」

「それは出来ん」

綿「いや、皆がお母さんにくれるんや。そやから私も皆に・・・」

「それはイカンっていつも言うとるやろが。みんなはイカンことしよるんや」

「そやで。食べ物は目の前で食べきるだけしか持って来ないでくださいってここの人から言われとるからな。置いて帰ることはできんのや」

綿「・・・・」

もうこのやり取り何度目やねん!
そりゃいつも貰ってばかりだから返したいって気持ちは分かるが、もしそれで事故が起きたらと思うとやっぱり持ってくるわけにはいかない。
こっそり持ち込む人は他人に配らずに自分だけで食べろよ!
そういう人もきっと痴呆なんだろう。
いくら禁止だと言っても危険だと言っても理解できないのだろう。
ホント困るなぁ。
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その後エレベーターに向かっているとデイルームで草野マネージャーに会った。
草野マネージャーがこの時間にいるのは珍しい。
しかも介護スタッフと同様に入居者さんのお世話をしている。
急に介護スタッフが休んだかなんかでピンチヒッターなのかな?
非常に珍しいことだ。
けど久しぶりにお会いできて良かった。

草野「綿子さんとっても喜んでましたよ」

初め何のことか分からなかった。
あっ、この間家に連れて帰った時のことか!
土曜日のことなのでまだ1週間も経ってないのに、今週は母の付き添いやらしたせいかすっかり忘れていた。

草野「なんべんもその時のことをおっしゃってましたよ。すっごく嬉しかったみたいです」

「そうですか。孫や妹さんとかも来てくれて賑やかだったんですよ~」

草野「またお願いします」

「はあ」

せっかくお会いできたのだが普段の様子を聞くことは出来なかった。
この時間スタッフさんの人数も少ないし、綿子さんに急ぐんやと言った手前、長話も出来ないから。
ちょっと残念。

その後、2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんは食事を終えた後ですでにベッドに横になっていた。
タンスに着替えをしまっていると布団がぐしゃぐしゃなのに気付いた。
キレイにかけ直してあげると

「どうもありがとうございます」

絶対スタッフと間違えてるよね。
ま、それでいいし。
けどちゃんと丁寧にお礼を言うところが可愛いよね。
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6月30日 日曜日

かつおさんは朝から営農の田植えへ出かけて行った。
数くんも仕事だ。
なので茂&綿の面会はハルちゃんに同行してもらった。
わたし一人では間がもたない。
もちろんゆうくんも一緒だ。
とにかくゆうくんは茂&綿のいい刺激になる。
なのでなるべく連れて行って会わせてあげたい。

ハルちゃんは午後から用事があったので午前中に訪問した。
10時過ぎにまずは4階の綿子さんのところへ。
綿子さんはまたも泣いて喜んだ。

綿「また来てくれたんな~。まさか今日も会えると思ってなかったわ~」

もの凄く感激している。

綿「朝もゆうくんの写真見よったんや。まさか会えるとは~」

ベッドに腰かけゆうくんを抱いてもらった。
本当に嬉しそうだ。
それにしても今日も隣の人は不在だ。

「今日も隣の人、居らんのやな」

何げなくそう言った。
すると

綿「隣の人とは話せんのや」

えっ?

綿「私より大分若いんや」

「へぇ~そうなんや」

綿子さんのコミュニケーション能力からして、少々歳が違っていても大丈夫そうなのにおかしいなぁと思っていたら

綿「私がここに初めて来た時に「今日からよろしくお願いします」って挨拶したのになんも返事せんかったんや」

なかなか難しい人のようだ。

綿「だからもうこっちからは話せんのや!」

綿子さんは人当たりはいいし、話をするのは好きな方だが、他の人を悪く言うのはかなり珍しい。
同室の方はかなりクセ強な人なんだろう。
こればっかりは運だから仕方ないよね。
茂造を除く

話題を変えよう。
そこで持参した桃を取り出した。

「今日は桃を持って来たで」

綿「ええっ!」

「桃好きやろ」

綿「好きや~!嬉し~!」

桃は皮を剥いて食べやすくカットしてタッパーに入れて持って来た。
綿子さんは目を輝かせて食べた。

綿「美味しいわ~~~。ここではこんなのは食べられんからなぁ」

「果物とかは出んの?」

綿「出ることないな」

やっぱり果物は高いからかな?
なかなか難しいのだろう。

綿「全部食べてかまんの?」

「ええよ、ええよ」

桃半個分が入っていたのだがペロッと食べてしまった。
お汁まですすっている。

綿「うわ~美味しかった~!」

喜んでくれて何より。
あと、ハーベストも持って来ていた。

「これも食べる?」

綿「そしたらこれは置いといて後で・・・」

だから!それはダメですって!!(笑)

東ハト ハーベスト 香ばしセサミ 8包
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7月28日 金曜日

今日は残業があったので綿子さん用の食料品の買い物はかつおさんに任せた。
7時過ぎ帰宅するとなんだか嬉しそうな様子のかつおさんが夕方の出来事を話してくれた。

かつおさんがスーパーで買い物を終え家に戻り、とりあえずニャンズにごはんをあげていたら綿子さんがやって来たそうだ。

綿「かつお、今日はありがとのぉ。お寺さんどうやった?」

「どうやったって、特に変わったこともないし、問題なく終わったぞ」

綿「ほうか、そら良かった。お前がお寺さんのことしてくれて良かったわ~。それでこれ、お前にやろうと思うて持って来たんや」

そう言いながらポケットに手を突っ込んだそうだ。

綿「無い!ここにお金入れとったのに!無いが!落としたんやろか?」

顔色を変えて家に戻って行ったそうだ。
いつものヨロヨロはどこへやら。
猛スピードで歩く綿子さん。
かつおさんは慌ててついて行ったそうだ。
そしてあまりにも気がせいていたのだろう、納屋の敷居で躓いた。
が、間一髪間に合った。
かつおさんが手を伸ばし、何とかすっ転ばずに済んだそうだ。
本当に間に合って良かった。
じゃなきゃ今頃、骨折して入院しているだろう。
かつおさんは以前、綿子さんが目の前で自転車に乗ったまま転んだ時、手が出ず、助けられなかったことをずっと悔やんでいたので、今回助けることができてホッとしていた。

 ※目の前で転んで骨折した話はこちら
 
 

そして問題のお金は綿子さんちの庭で無事見つかったそうだ。
そしてその1万円札をかつおさんにくれたそうだ。

「そんなん、ええのに」

綿「そう言わんとっといてくれ」

いつも自分には小遣いをくれないとぼやいているくせに、珍しく貰ったら遠慮するとは。
素直に喜んでもらっておけばいいのに。
わたしにも「くれんでもええのに」などと言ってみる。
本当は嬉しいくせに。

とにかく綿子さんはかつおさんが綿子さんのためにお寺さんの対応をしてくれて、さくら苑に出向き説明までしてくれたと感激している。
全くの勘違いだが本当のことを伝えるよりこのままの方がみんな幸せなので誤解は解かずにおこうと思う。
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