かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:疲れる

今日のおやつは桃。
一口大に切ってタッパーに入れてきた。
時間が時間なのでデザート的なものがいいだろうと思って。

綿子さんは桃を見るととても嬉しそうな顔をした。
桃も大好物だものね。
「ここでは一つもこんなん出んのや」といつものセリフ。
そりゃ桃とかフルーツは全般的に高いからね。
限られた予算でメニューに入れるのは難しいだろう。

綿子さんは嬉しそうに食べた。
が、またいつものように「半分置いとくわ」と言い出す。

「もう晩やないか」

いつも置いといて晩に食べると言うから、この返しなのだが

綿「明日、食べるわ」

とにかく食べ物を手元にキープしておきたいにね。
けどそれはNGなんだってば。
それに冷蔵庫も無いのにダメです!

かつおさんに「ほな持って帰るわ」と言われ、結局完食したのだった。
タッパーに溜まっていた汁までキレイに飲み干した。
ホント疲れる。

今日の花は赤いモナルダ。

綿「きれいやなぁ。買うてきたんな?」

「いやいや、庭に咲いとったやつや」

綿子さんはビックリしていた。
こっちはその事にビックリや。
一昨年までうちの庭の花を物色して、色々採っていってたじゃないか。
それも忘れたの?
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昨日の続き

コンビニでまでいつものバトルを繰り広げることになるとは。
うんざりしてくる。

気を取り直して公園へ。
まずはプリンを食べ始めた綿子さん。
半分ほど食べると「これ持って帰って晩に食べるわ」と言い出した。

「いやいや、ケーキもあるし全部食べなよ。残したものは持って帰れんで」

綿「ほうなぁ」

仕方なくまたプリンを食べ始めた。
そしてシャルロットサンドを一つ食べ、もう一つは袋にしまった。

綿「これ、晩に食べるわ」

またか!
もうこのやり取り疲れたわ。

「そしたら絶対他の人にあげるなよ!」

綿「分かっとる」

シルバーカーの小物入れのところに入れ、上からタオルをかけて隠すようにした。
一応、食べ物の持ち込みはいけないことだと理解しているようだ。

「ここに入れたの忘れんといてよ。ちゃんと晩に食べるんやで」

綿「忘れへんわ。晩の楽しみやのに」

食べ物への執着はかなり強いので忘れないとは思うが、家にいた頃だって魚焼きグリルからいつ焼いたのかわからない魚が出てきたり、レンジに取り残された食品があったりしていたからちょっと心配だ。
とにかく他人にあげなければいいとしなくては。
もし忘れて日がたってから発見してそれを食べたとしても綿子さんなら大丈夫だろう。
胃腸も強靭だから。

それにしてもこの食べ物をめぐるバトル、いい加減にしてほしい。
ホント疲れる。
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術後、安静にして時間が過ぎるのを待つ間、わたしは母の病室と父がいる待合いを行ったり来たりした。
何て面倒くさいんだ。
父のことは放っておけばいいと思うかもしれないが、耳が遠いし、スマホも使いこなせなくなって持たなくなっているので長時間一人で放っておくのはやはり心配だ。
なので時々父の様子をうかがいに行った。

病室では母とまたいろんな話をした。
普段はなかなかゆっくり話すこともないからいい機会なのだ。
けど話せば話すほど母の老いを感じるのであまり話したくないという気持ちもあるのだが。

母は白内障の手術をして良く見えるようになったそうだ。
と言ってもまだ片眼だけだがそれでもよく見えるようになったそうだ。
そして今まで見えていなかったものが見えて驚いたんだそうだ。
先ず初めにあまりにも家が汚いことに気づいてびっくりしたそうだ。
これはわたしも前々から感じていた。
だんだん家が汚くなり、特にトイレや洗面所などの水回りの汚れが目立つようになっていた。
年を取って掃除が面倒になったからかと思っていたのだが、ただ単に見えてなかっただけのようだ。
白内障だとそんなに見えないものなのか?
よくそんな目の状態で生活できるものだ。
数年前までは車の運転だってしてたんだから。
恐ろしい。

そして母は家が汚い事より自分の顔が汚いことに驚いたそうだ。

「シミだらけになっとんやが~。」

えっ?そこ?

「こんなんなっとるとは知らんかったわ~」

手鏡で見たら見えるんじゃないの?
さすがに経験がないのでよく分からないが。

「どうしたらええやろか?」

どうしたらって、もうええんちゃうん。
80過ぎのおばあさんの顔がシミだらけでも誰も気にせんと思うわ。

「そんなに気になるんやったらコマーシャルでよう見るケシミンクリームでも塗ってみたら?」

「そやなぁ」

「それより歯の治療しなよ!」

実は母は前歯が欠けている。

「そっちの方が気になるわ。そっちの方がはずかしいと思うわ」

「マスクしとったら分からんやん」

それは顔のシミも同じでは?

「それに歯を直すのはようけいるやろうし、歯医者は好きでないんや」

「保険がきく範囲で直したらええやん。歯がないよりええやろ」

「そやなぁ。そしたらここの通院が終わったら歯医者に行こうか~」

「そうしな」

やっぱり長く話をすると疲れるのだった…。
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2月12日、日曜日

毎週日曜はお薬カレンダーを届ける日。
朝、8時前にかつおさんが届けに行った。
かつおさんは綿子さんに会った早々、茂造さんのグチを聞かされたそうだ。

また昨夜も夜中に冷蔵庫の中の物を勝手に食べてしまったそうだ。
ジャムを1パックと生肉も食べていたそうだ。
えっ⁉生肉⁉

「何の肉?」

「なんか知らん。けど昨日ばあさん,買い物に行った時、たしか肉買いよったわ」

「どのくらい食べたん?」

「知らん。けどじいさんなら大丈夫やろ。少々何食べても死なへんわ」

そういう問題?

「それよりばあさんや!「人が考えて買うて来とるのに勝手に食べてからに!ホンマにもう早よ死にたいわ!」って言うんや。だから「おう、死んだらええが」って言うてやったんや」

「綿子さんは何て?」

「黙っとったわ」

やっぱり。それにしても綿子さんのセリフはツッコミどころ満載だ。
考えて買ってきてるなら2日連続で買い物に行かなくてもいいだろうし、外に放置して猫に食べられることもないだろう。
それに死にたくないくせに死にたいって言うな。

「ほんまにグチばっかり聞きとうないわ。冷蔵庫やって鍵かけれるようにしてやるって言うてもええわって言うて、鍵かけんからいかんのや。文句ばっかり言う前に対策せえよ!対策もせんとグチばっかり言うな!」

かつおさんが言う事はもっともだと思う。
綿子さんに茂造さんの問題行動の対策を提案しても「いや~でも~」と言ってやろうとしない。
冷蔵庫も2つあるので一つは鍵をかけられるようにして食べられたら困る物はそちらに入れるようにしたらと提案したのだが「じいさんが怒るが~」と言って聞き入れてくれなかった。
なので自分からこの状況を作っておいてグチばかり言う綿子さんに腹が立つのだ。

それにしてもかつおさんも綿子さんも茂造さんの心配は全然していない。
何の肉をどのくらい食べたのか気にならないのか?
茂造さんの痴呆もかなり進んでいるようだし、生で食べたらまずい物だけでも鍵をかけて管理した方がいいのでは?
味覚もボケるんだなあ

けれど綿子さんのボケっぷりもかなりのものだからな。
鍵をかけたら鍵の場所を忘れそうだし、買った物のことも忘れそうだ。
とりあえずナマモノは買わないようにしてくれるといいんだけどなぁ。



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