かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:痛い

7月18日 木曜日

今日も仕事帰りにいぶきの森へ。
まずはいつも通り4階の綿子さんのもとへ。

綿子さんは食事中だった。
そしてパジャマとコルセットが替わっていた。

「こんにちは、綿子さん。あら、お風呂に入ったん?」

実は先日の土曜日に面会に来た時のこと。
4階の人たちが入浴を終えエレベーターの前に並んでいたので階段で4階に上った時のことだ。
スタッフさんから「綿子さんは今日は入浴して無いんですが、次からは寝たままでお風呂に入れる機械を使って入浴させる予定です」と聞いたのだった。
なのでお風呂に入れてもらったのだろうと思った。
けれど綿子さんは

綿「えっ?お風呂?入ったっけ?」

「入ってないん?そしたら体拭いてもらったん?」

綿「???体拭いたっけ?」

「パジャマが替わっとるからお風呂に入ったか、拭いてもらったかしたんと違う?」

綿「どっちやったかなぁ?憶えてないわ」

マジか⁈
昨日か今日のことなのに。

「コルセットも替わっとるやん。こっちの方が楽やろ」

綿「そうなんやけどだんだん上に上がってきて首に食い込んで痛いんや」

今日はベッドの角度が60度くらいだ。
うつむくとコルセットが食い込んでいる。
なかなか食べずらそうだ。
それでもなんとか食べ終わったのでベッドを下げてあげた。

綿「楽になったわ~」

「お腹いっぱい?」

綿「いや~ご飯が少ないんや~。3口で無くなるんやで!」

かなり量が少ないらしい。
産褥婦用

「ええもん持って来たで。はい」

小さめのドーナツを渡した。

綿「うわ~」

今日は置いとこうかとは言わず、すぐに食べ始めた。
昨日からリハビリが始まったそうだから今日も動いてお腹が減っていたのかな?

続く

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12月9日 土曜日

今日はとても忙しくなりそうだ。
なので早めに起きて自分ちの用事をさっさと済ませようと朝からバタバタしていた。
2回目の洗濯物を干していると綿子さんがヨロヨロとやって来た。

「どしたんやばあさん!痛いんと違うんか?」

綿「そうや。痛うて、痛うて、トイレに行くのもつらいんや。だからお前にみどり整形に連れて行ってもらおうと思うて言いに来たんや」

「みどりに行ったって無駄やで。何もしてくれへんわ。それより今日は佐藤病院に行くぞ。薬もらいに行かな、もう薬が無くなるからの。9時になったら行くからの」

綿「そうか、佐藤さんに行くんか」

「そうや。痛み止めも佐藤さんで出してくれるわ。それまで寝とけ。フラフラやないか。家までついて行ってやるわ」

かつおさんは綿子さんを家まで送って行った。
やはり痛みが酷くなっているようだ。
そこでわたしは今回の経緯をレポート用紙に書きだした。
11月26日にシルバーカーを押して買い物に行き、帰り道で転倒したこと。
当日と翌朝はいつも通りに歩いていたが、夕方から痛みが酷くなったようで歩きかねるようになったこと。
なので翌、火曜日にみどり整形を受診し、MRIも撮ったが骨折は無かったこと。
歩きかねているので入院をお願いしたら「夜は付き添いを」と体よく断られたこと。
仕方ないのでケアマネにショートステイをお願いしたら「急にはムリ」と断られ、デイサービスで様子を見てもらうことになったこと。
普段、月~金の週5回だが土、日も受け入れてもらったこと。
今週月曜くらいから大分マシになっていたのだが、昨日からまた調子が悪そうなこと。
以上のことを書いておいた。
かつおさんの説明能力の低さは折り紙付きだ。
ちゃんと順を追って正確に伝えられるとは思えないのでこうして紙に書いたのだ。
「これを見ながら説明するなり、直接先生に読んでもらうなりして」とかつおさんに渡した。

そしてわたしは実家へ向かった。
両親には「今日は11時までには家に戻りたいからさっさと買い物してな」とお願いし、スーパーへ向かった。
買い物をしているとかつおさんから電話がかかってきた。
あのメモを佐藤先生に見せたそうだ。
すると先生が「この様子では家に居るのは大変でしょう。施設に入れるまで、うちに入院したらいいですよ」と言ってくださったそうだ。
やはり佐藤先生は神だ!!
神は佐藤先生だった

続く


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昨日の続き

ちょっと言い過ぎたか?と思っていたら、この後もっと驚かされた。

綿「いや、あそこまで歩いて行くのはやっぱり遠いわ。帰って来とったら道の真ん中でこけたんや。押し車ごとステーってこけて、痛うてしばらく動けんかったんや~」

はぁ?
また転んだんかい!!

綿「痛うていかんから私、もう寝るわ」

「どこ打ったんな?大丈夫なん?」

綿「ほんまになんで卵や買いに行ったんやろか?もうちょっとで川に落ちるとこやったんや。卵も大分割れてしもたし」

質問に答えろよ!
それにしても、言わんこっちゃない。
いい加減、できる事と出来ないことを理解してほしい。

綿「こけて動けんかったら、翔ちゃんぐらいの若い男の子が起こしてくれたんや~」

そうな。それは良かったやん。
どうでもええわ!

「早よ、家に入って寝な」

綿「そうさせてもらうわ」

わりとしゃんと歩けている。
骨折はしてないようだ。

綿子さんは家に引っ込んだと思ったらすぐ戻って来た。

綿「好子さん、ありがとな。手伝えんでごめんな。これ少ないけど取っといて」

と7000円を渡してきた。
きっとさっきの買い物のお釣りなのだろう。
3000円程使ってきたようだ。

「そんなんええから、早よ帰って寝とき。痛いんやろ?ウロウロせんとじっとしとき」

綿「悪いなぁ。食べる物が無いわけでないのに、好子さんがちゃんと買うてきてくれとるのに、なんで買い物にやか行ったんやろか」

分かっとるんやったら自制せえよ!

その後、かつおさんが会社から戻って来た。

「綿子さん、やっぱり買い物に行っとったわ。それで帰りにシルバーカーごと転んだんやと。今、痛うてイカンって寝よるわ」

そう伝えると

「ほんまアホちゃうんか!いい加減にせえよ!」

猛烈に怒り出した。

「剪定がすんだらちょっと様子見に行って」

「分かった。ほんま手がかかるババアやのぉ!」

とりあえずまだ明るいので剪定を続けよう。
するとまたも綿子さんがやって来た。
不燃ごみ(といっても可燃ごみだが)を牛屋に持って行くのだそうだ。
寝とるんと違うんかい!!
ま、これだけ元気なら大丈夫だろう。
スタスタと牛屋まで歩き、家に戻る途中、かつおさんの横を通った。
すると「かつお、痛うていかんのや。向こうまで連れて行ってくれ」とかつおさんにしがみついてきた。

「あんた、さっきまでスタスタ歩いとったやん!」

綿「痛いんや~」

「なら、じっとしとけよ。ゴミや今捨てんでもええやんか」

なんだかアホらしくなる。
なんでじっと出来ないかな?
もうビョーキやで。

そしてこの後もゴゾゴゾと動き回っていたことは見守りカメラで確認済みだ。
普段通り、歩いている。
本当に痛いのか?
やりかねない


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2月21日、火曜日

火曜日は二人ともデイサービスが休みで家に居る。
なのでちょこちょこ見守りカメラを覗く。
午前中は台所で何やら料理をしている綿子さんが映っていた。
午後からは仕事が忙しくてカメラを覗く暇がなかった。
なので仕事を終え、帰宅する前にカメラを覗いてみた。

二人は台所に居た。
茂造さんは立ったまま晩御飯を食べている。
なぜか最近、立ったまま食事をする事が増えた。
そして綿子さんも立ったままだ。
なんだか様子がおかしい。
テーブルに手をつき、ハアハアと肩で息をしている。
そして「痛うていかんのや。食べられんかも知れんわ。ちょっと横になるわ」と言って部屋に引っ込んでいった。
茂造さんはおかまいなしでひたすら食べ、自分でお茶を淹れて「熱いが!」とブツブツ言いながら飲んでいる。
しばらくすると満足したのか、食べ散らかしたまま部屋へ戻って行った。
やれやれ。
それにしても綿子さんは大丈夫だろうか?
今日も天気が良かったから外に出てゴゾゴゾしていたのだろう。
ひょっとして転んだんだろうか?

家に戻り、かつおさんにさっきの綿子さんの様子を伝えた。
かつおさんも「どうせまた歩いて買い物にでも行ったんやろ」と言っていた。
そんな話をしながらまた見守りカメラを見ると、宅配弁当の入っていた発泡スチロールの箱を小脇に抱え、玄関から出て行く綿子さんの姿が映っていた。
しっかりした足取りだ。
大丈夫そうだ。
そう思っていたら「ピーンポーン」、チャイムが鳴った。
「ばあさんかな?」
「そうやろ」
かつおさんが玄関に向かった。

玄関のドアを開けると死にそうな顔をした綿子さんが立っていた。

綿「腰から上が痛うていかんのや。痛うて寝られへんのや。病院に連れて行ってくれんかの」

「どしたんや?こけたんか?また歩いて買い物に行ったんか?」

綿「どこも行っとらへん。打ってもないし、こけてもない。なんか急に痛うなったんや」

そう言いながら震えていたそうだ。
かつおさんもさすがに心配になった。

「明日、会社休んで病院に連れて行ってやるわ。今日はもう寝とけ。それより、こんなんやのに何で電話してこんのや」

綿「お前が居るか分からんから」

珍しく杖をついてヨロヨロしているので家まで送って行った。

スキップをしながら家に戻ってきたかつおさん、ニッコニコしながら「入院かな?」と言う。
久しぶりに入院もいいかも。
その間骨休みができる。
綿子さんには悪いがかなり嬉しい。

けれど綿子さんの場合、アカデミー賞女優ばりに演技が上手いからな。
なので本当にとっても痛いのか、少し痛いだけなのにオーバーに言っているのか分からないところがある。
以前、畑で転んで背中を強打したことがあった。
「痛くて寝れないから病院へ連れて行ってくれ」と言い出した。
この時も歩きかねる様子で、今にも死にそうな顔をしていた。
その日は日曜日だったので、当番医を調べて連れて行ったのだが、診察の結果、「どこも折れてないし、ヒビも入ってないですよ」と言われたのだった。
すると帰宅早々、畑に行ってクワをふり始めたのだった。
何やそれ!痛うて寝られんのでなかったんかい!
『病は気から』を見せつけられた。

こういった事はちょくちょくあるので、わたしたちは綿子さんの言葉を100%信用することが出来ないのだ。

明日、病院で診てもらったら本当のことが分かるだろう。
ウキウキ



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昨日の続き

木曜日は仕事から戻ると一応、綿子さんの様子を見に行った。
全然元気そうなのは見守りカメラで確認しているのだが一応、心配しているフリはしておかないと。

綿子さんは台所にいた。

「綿子さん、痛みはどう?大丈夫?」

綿「好子さん、心配かけてすまんなぁ。やっぱり痛うてなぁ」

「そうなぁ」

綿「土曜に医者に連れて行ってくれるんやろ?」

「そうや、土曜日やったら行けるで。明日も休みとれんのや、ごめんな」

綿「土曜まで我慢するわ」

「ところで昼間は何しよったん?ちゃんと寝よったんな?」

綿「いや、畑行っとった」

「それでは良うならんでー」

綿「そやなぁ」

畑に行く元気があるならわたしに仕事を休ませてまで病院に連れて行けって言うなよ!!
ほんまに無茶苦茶やん!

それより綿子さんやっぱり医者に行く気マンマンだ。
今日、行けないなら「もうええわ」って言いださないかと淡い期待を抱いていたんだけど木っ端みじんに砕け散った。

困ったなぁ。

というのも朝、綿子さんが病院へ連れて行ってくれとやって来た件を出張中のかつおさんに電話で報告したのだが、かつおさんはトラブルが発生したため金曜日に帰宅する予定がのびて土曜の夜でないと帰れないというのだ。

えーーーっ!!
ちょっと待ってよ!!


土曜の午前中は茂造さんを泌尿器科に連れて行く日やん!
10時で予約しとるやん。
本当は先週の予約やったのを用が出来たからって今週に変更してもらったのに。
また変更してもらうん?
それもこんな直前で。
そうでなくても城西クリニックには色々迷惑かけとるからなぁ。
しょうがないわたしが連れて行くわ。

と言うわけで土曜日は茂造さんと綿子さんを病院に連れて行かなくてはならなくなったのだ。
え?これに社会保障費使われてるんですか?

ひえ~~~!!!

なんだか最近、介護のサポートじゃなくてメインになってる気がする....



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