かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:笑顔

家に戻ってから秀夫さんが入所したという特養をネットで調べてみた。
「きらら」というその特養は『地域密着型特別養護老人ホーム』なのだそうだ。
地域密着型?
特養にも種類があるの?
気になって調べてみると特養には3種類あるんだそうだ。
広域型、地域密着型、地域サポート型。
広域型は居住地制限がなく定員も30人以上を受け入れることができる施設。
地域密着型はその施設がある市町村に住んでいる方でないと入居できない、そして定員も29名以下。
地域サポート型は在宅の高齢者が対象で24時間体制で見守りや援助を行う施設だそうだ。
この地域サポート型の特養はまだまだ少ないそうだ。
特養と言っても色々あるんだなぁ。
全然知らなかった。

で、秀夫さんが入所した「きらら」は地域密着型の施設。
なるほど家から近いわけだ。
そして定員も少なく全室個室。
ホームページには「一人一人のニーズに合った丁寧な介護を行います」とある。
「好きな時間に起きて穏やかに食事をとり、心に余裕をもって笑顔でいられるような生活空間を提供します」とも書いてある。
なんてすばらしい!
これなら安心だ。
好きな時間に起きて、好きな時間に食事できるなんていぶきの森では考えられない。
食事の時間は決まっている。
そりゃ大勢の入居者を抱えているから一人一人に合わせるなんてできないだろう。
地域密着型特別養護老人ホームっていいじゃん!
けどお高いんだろうなぁ。
ホームページには料金表もあったので見てみたが思ったより安く感じた。
がここに書かれているもの以外にもいろいろかかりそうだ。
実際のところどれくらいなのかもう少ししたらひろ子さんに聞いてみようと思う。

一応、わたしたちの住む地区にも地域密着型特別養護老人ホームがないか調べてみたが無かった。
残念。
広域型ならあるが地域密着型ほど丁寧に見てくれるだろうか?
ま現状、二人ともいぶきの森にも慣れ、スタッフさんもいい人ばかりなのでこのままでいいかなぁと思う。
けれどもしもの時(老健を出される)のために今のうちに色々調べておこうと思う。
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昨日の続き

いぶきの森に戻るとちょうど玄関にスタッフさんと以前お世話になっていたケアマネの川上さんがいた。
スタッフさんが「綿子さんお帰り~。いっぱい話できたんな?」と声をかけてくれた。
そして「そしたらここで」と綿子さんの腕をとった。
わたしは綿子さんに赤ちゃんのミニアルバムを渡した。
外は少し小雨が降っていたので預かってバッグに入れていたのだ。

綿「えっ?これもらってええの?」

さっきプレゼントって言うたやん!

「これは綿子さんのやからな。部屋でゆっくり見てな」

綿「うわ~嬉しいわ~~~!!」

また泣く。

「ひ孫さんですか?良かったですね。初ですか?」

「そうなんです。初ひ孫です。良かったら見てください」

「あら~かわいいなぁ。そしたらまた会いに来てくれるわ、綿子さん」

「いやまだ生まれたてで病院にいますので、もうちょっと先でないと連れてこれないですね」

「えっ?そうなんですか」

「24日に生まれまして」

「そしたら本当に生まれてほやほやですね」

ス「綿子さん良かったですね」

綿「そうなんや~良かったわ~」

綿子さんはニコニコで仲間たちの元へ戻って行った。
毎回こうだといいなと思う。

そうそう茂造さんにはまだ会えないのでミニアルバムを渡して下さいとスタッフさんに託した。
理解できるかな?
喜んでくれるといいなと思う。
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日曜には茂造さんの妹の梅ちゃん一家がやって来た。
梅ちゃんはもうすぐ80歳なのだが耳が遠くなって補聴器を入れているが時々上手く聞こえないそうだ。
やはり高齢になるといろいろ不具合が出てくるんだなぁと思う。

そしてこの日も綿子さんが梅ちゃん一家と近況話に花を咲かせていたら茂造さんが起きてきた。
梅ちゃんの隣に座り躊躇なく梅ちゃんに出されていたフルーツを食べ始めた。
ハイパーマイペースだ。
そしてご機嫌でしゃべり始めた。

「山はあってもヤマナシ!」

「逃げてないのにニゲタ!」(近くに『にげた』という地名があります)

みんなの爆笑をさらった。
気をよくした茂造さんは何度も「山はあってもヤマナシ」と繰り返し、終いには自分の住所と名前と生年月日を声高らかに披露した。

「じいさんは迷子になっても帰って来れるのぉ」
ばっちり

和やかな時間が過ごせた。
また来年もこうやってみんなで笑えればいいなぁ。



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昨日の続き



かつおさんは弱気になりつつ、グチをこぼしながら冷めた晩御飯を温めなおして、また食べ始めた
ところ、
ピンポーン

「げっ!今度は何や!
  メシぐらい食べさせてくれよー」

ブツブツ言いながら玄関へ。

綿「米が全然無いんや。3合でええきん、分けてくれ」

昨日、リハビリ野郎に米を渡すとき、初めは3㎏ぐらい用意していたのだが

綿「これでは少ないきん足すわ」

と台所から自分たちが食べる用に精米していた米まで追加してリハビリ野郎に渡してしまっていた。

そりゃ無いに決まっとるやん。

で、うちに貰いに来るぐらいなら全部渡すなよ。
あれだけ反対しても自分の意見を通したんだから自分で何とかせえよと思う。
けど言っても理解できないだろう。

「今、晩御飯食べよるとこなんや。ゆっくり食べさせてくれよ。
  食べてすんだら持って行くわ」

と綿子さんを帰らせた。

食事中、ずーーーーっとブツブツとグチが止まらない。

「なんか食べた気がせえへん!」

1時間ほどすると大分落ち着いてきた。
やはり時間を置くということは大事だ。

「米、持って行ってくるわ」

きっちり3合だけ持って行った。
すぐ帰って来るのかと思っていたら1時間ぐらい帰ってこなかった。

「何しとったん?」

「廊下の元スイッチにカバーをして押せんようにしたり、部屋の電気のリモコンのチャンネル部分も触れんようにカバーしたんや」

やるじゃん!

「それからIHの使い方を30分ぐらいずーーっと教えよったんや」

「綿子さん覚えられた?」

「何回も、何回も繰り返しやったら大分覚えたみたいや。
  本人も覚えたいみたいで、ヤル気になっとったし」

「へぇー」

「上手いこと出来たら「よろしい!」とか「やったら出来るやん!」とか言うて褒めてやったらむっちゃ喜んでな。デイに見学に行って体操しよった時みたいに目を輝かせとんや」

「へぇーー」

「やっぱり褒められたら嬉しいんやなぁ」

なんだか綿子さんに接するコツを掴んだようだ。
何歳になってもやっぱり嬉しいよね

やっと笑顔になったかつおさん。
たぶん綿子さんも今頃笑顔だろう。
良かった、良かった。


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