かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:米子さん

昨日の続き




その後もなんとかデイサービスに通っている綿子さん。
行くたびにお風呂に入っている。

綿子さんちのお風呂は古いのでシステムバスでなくて、タイル張りの床でステンレスの浴槽のお風呂だ。
で、このステンレスの浴槽がやたら深いのだ。
一応手すり等を付けてあるが出入りが一苦労なのだ。
茂造さんは浴槽につからない。オストメイトになって以来シャワーしか使わないようになった。
なので綿子さんは持ち前のもったいない精神でシャワーしか使わないようになっていた。

さくら苑のお風呂は高齢者に優しい造りになっているようだ。
ゆっくりお湯につかって気持ち良かったのか毎回入浴している。
けれどほかの利用者さんたちは入浴を嫌がる人が多いそうだ。
それで綿子さんに皆に「お風呂気持ち良かったわ~」としっかりアピールしてくれと職員さんが頼んでくるそうだ。
その話を私たちにしゃべっている時の綿子さんを見ると頼りにされてまんざらでもなさそうだ。
ホント職員さん上手だなぁと思う。

ところで先日やっと米子さんと再会したそうだ。
米子さんはこのさくら苑に入所しているのだが、転んで足の骨を折ったため病院に入院していた。
が、やっと退院してさくら苑に戻って来たそうだ。
米子さんがさくら苑に入所して以来、コロナの影響もあって綿子さんは長い間会ってなかった。

綿「姉さん、久しぶりやなぁ」

「どなたかな?」

綿「あんたの妹やがな」

「綿ちゃんか?いやー久しぶりやなぁ」

米子さんは初め綿子さんのことが分からなかったようだが妹やと伝えるとすぐ思い出したようで名前を呼んでくれたそうだ。ちなみに綿子さんは8人兄弟で米子さんの妹は4人いる。
すぐ綿ちゃんと言ってくれて嬉しかったようだ。
本当に約2年ぶりの再会だ。
だから行けって言っただろ
これでもっとすすんでデイサービスに行くようになってくれるといいなぁ。


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綿子さんが入院した当初はかつおさんの気持ちはすっかり施設入所に傾いていたが、
時間が経つとやはり迷いが出てくる。
やはり本人が間違いなく嫌がるのが分かっているだけに可哀そうになる。
退院→即、入所ではなく
一旦、家に戻ってデイサービスをしっかり利用して様子を見たらどう?と提案してみた。

「そやなあ」

「せっかく家も直したしなぁ」

この間、施設入所の申込みはしていたがデイサービスの契約は宙ぶらりんになっていた。
契約する日の前に入院してしまったからだ。
そこで退院したらすぐデイサービスが利用できるよう手配することにした。
早速、ケアマネの川上さんに連絡をとる。
とりあえず即、入所ではなくデイサービスを利用しながら在宅で頑張ってみる方向でいこうと思うと伝え、デイの申込みをしたいと伝えた。

川上さんは今の綿子さんの状況を踏まえ、先日見学した老健施設のデイよりグループホームのデイの方がいいのではと提案してくれた。
老健施設デイは人数が多いがグループホームは少人数で目が届きやすいそうだ。
しかもそのグループホームには綿子さんの実姉の米子さんがいる。

「それはとてもいいんじゃない」

「そやろ。一度行き始めたら喜んで行くようになると思うわ」

それにここだと今の要介護①でも週5回まで保険が適用で利用できるそうだ。
とりあえず週3回で始めて、徐々に増やしていこうということになった。

方向性が決まったので今月いっぱいで退院させることも決めた。
(退院→即、入所なら施設に空きが出るまで入院させておくつもりだった)

家に戻ったら
・週3回デイサービスに行く
・火は使わない
・勝手に出歩かない
・かつおの言う事をきく

この条件を呑むよう約束させることにした。
約束できないなら施設やでと脅す。
なんだか傲慢な感じもするがこの4点だけは外せない。かつお諸法度


どうか綿子さんがすんなり受け入れて約束を守ってくれますように。

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昨日の続き


「わし、もう無理やと思うんや。
  もう入所させんとこっちがもたん」

「そやなあ」

「ほんだきん、かっちゃんに米子さんを入所させた時のことを聞きに行ったんや」

米子さんというのは綿子さんの実の姉で光三さんの奥さんなんだけど、2年前から施設に入所している。
かっちゃんは米子さんの娘さんでかつおさんの従姉になる。
米子さんも痴呆のため入所させたとは聞いていたが、どの程度だったのか?とか、決断の決め手は何だったのか?を聞きに行ったのだった。

米子さんの場合、夫の光三さんがしっかりしていたので、普段は光三さんがフォローして何とか生活できていたが、痴呆が進み外出すると家に帰ることができなくなったりしていたそうだ。
終いに光三さんが根を上げたため、かっちゃんとゆきちゃん(かっちゃんのお姉さん)が施設を探して入所させたそうだ。

かつおさんがこのところの綿子さんの様子を説明すると
「それは要介護①で無いよ。もっと上やわ」と言ったそうだ。
そしてやっぱり「もう施設入れた方がええんとちゃうかな」とも言われたそうだ。

それにしても綿子さんのエピソードの中で1番かっちゃんの印象に残ったのは昨日の野焼き事件だったそうだ。
「怖いなぁ。米子さんもいつもポケットにマッチが入っとったんや。姉妹やなぁ」
と言っていたそうだ。
放火姉妹

かっちゃんに相談し、背中を押してもらったかつおさんはとうとう決心した。
綿子さんを施設に入れよう!

続く


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