かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:素直

一方、食事を終えベッドに横になった茂造さんは以前と変わらずひたすら独り言をつぶやいていた。
今回、麦さんのおしゃべりを聞くのに夢中だったので茂造さんが何をしゃべっていたのかはよく聞けていないが、とにかくずーーーーっと何かしゃべっていた。
2時間近く絶え間なくしゃべる。
結構離れた部屋にいるのだがその声が座敷まで聞こえてくる。
麦さんも「何?ずーーっと何か言うとるで」、「そうそう、いつものことなんや」と言うと驚いていた。
とにかく茂造さんはマイペースでほんと前回帰宅した時と変わらない。
2時過ぎからやっと静かになったので様子を見に行くと寝ていた。
が、1時間もすると「腹が減った」と起きてきた。
けれどお昼も食べすぎでしょというくらいたくさん食べていたのでこれ以上食べ物を与えるわけにはいかない。
数くんが掛け時計を外し、それを茂造さんの目の前に持って行き「今、3時やろ。次のごはんの時間は6時やからな。まだやで」と説明した。
すると茂造さんは「ほうか。まだか」と素直に受け入れた。
数くん、凄いじゃん!!
さすが医療従事者だ。
職業柄

そんな感じで茂造さんの帰宅は特に問題なく質問攻めの対応がめんどくさいというくらいで平和に終わった。
施設に戻る時も特に嫌がることもなくスムーズだ。
やっぱり時々連れて帰ってあげたいなと思う。
そして結局「落としたらいかん!」と言って頑なにゆうくんを抱こうとはしなかった。
もう少し大きくなって首が座ったら抱いてあげてね。
アルバムは大事そうに持って帰った。
また今日の写真を印刷して届けようと思う。


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7月28日 金曜日

今日は残業があったので綿子さん用の食料品の買い物はかつおさんに任せた。
7時過ぎ帰宅するとなんだか嬉しそうな様子のかつおさんが夕方の出来事を話してくれた。

かつおさんがスーパーで買い物を終え家に戻り、とりあえずニャンズにごはんをあげていたら綿子さんがやって来たそうだ。

綿「かつお、今日はありがとのぉ。お寺さんどうやった?」

「どうやったって、特に変わったこともないし、問題なく終わったぞ」

綿「ほうか、そら良かった。お前がお寺さんのことしてくれて良かったわ~。それでこれ、お前にやろうと思うて持って来たんや」

そう言いながらポケットに手を突っ込んだそうだ。

綿「無い!ここにお金入れとったのに!無いが!落としたんやろか?」

顔色を変えて家に戻って行ったそうだ。
いつものヨロヨロはどこへやら。
猛スピードで歩く綿子さん。
かつおさんは慌ててついて行ったそうだ。
そしてあまりにも気がせいていたのだろう、納屋の敷居で躓いた。
が、間一髪間に合った。
かつおさんが手を伸ばし、何とかすっ転ばずに済んだそうだ。
本当に間に合って良かった。
じゃなきゃ今頃、骨折して入院しているだろう。
かつおさんは以前、綿子さんが目の前で自転車に乗ったまま転んだ時、手が出ず、助けられなかったことをずっと悔やんでいたので、今回助けることができてホッとしていた。

 ※目の前で転んで骨折した話はこちら
 
 

そして問題のお金は綿子さんちの庭で無事見つかったそうだ。
そしてその1万円札をかつおさんにくれたそうだ。

「そんなん、ええのに」

綿「そう言わんとっといてくれ」

いつも自分には小遣いをくれないとぼやいているくせに、珍しく貰ったら遠慮するとは。
素直に喜んでもらっておけばいいのに。
わたしにも「くれんでもええのに」などと言ってみる。
本当は嬉しいくせに。

とにかく綿子さんはかつおさんが綿子さんのためにお寺さんの対応をしてくれて、さくら苑に出向き説明までしてくれたと感激している。
全くの勘違いだが本当のことを伝えるよりこのままの方がみんな幸せなので誤解は解かずにおこうと思う。
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