かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:聞き流す

もう少しでおやつを食べ終わるころにスタッフさんが部屋にやってきた。

ス「そろそろ清拭をしましょうか?」

「はい。お願いします」

実は水曜日、CTを撮って佐藤病院で先生の診察を受けた後、いぶきの森まで送り届けに来たらスタッフさんからお願いされたそうだ。

ス「今週いっぱい入浴は中止なので清拭をします。その時はぜひ手伝ってください」

「えっ?でも週末しか来れませんが?」

ス「来られた時に清拭をしますので大丈夫です」

今まで清拭を手伝ってほしいと依頼されたことなどなかったので驚いた。
そんなに人手不足なんだろうか?
それとも家族にもっと介護に関わってもらおうということなのだろうか?

とにかくかつおさんは水曜に聞いていたので心の準備はできていた。

スタッフさんが準備を始めたのでわたしとハルちゃんとゆうくんは部屋の外に出た。
で、かつおさんとスタッフさんとで清拭をしたんだけど、このスタッフさん男性の方だった。
入浴時、男性と女性が一緒にお風呂に入ることは無いようだが、スタッフは異性でもお構いなしなのね。
ま、仕方ないのかな。

しばらくすると終わったようでスタッフさんとかつおさんが部屋から出てきた。

「わし、ほとんど役に立たんかったわ」

でしょうね。

そうそう、清拭の途中スタッフさんが部屋から出てきたことがあった。
スタッフルームに何かを取りに行ったようだ。
戻ってきたスタッフさんを捉まえて、さっき綿子さんがわき腹が痛いと言っていたことを伝えた。
本人に打ったり、転んだりしてないか尋ねたが、よく覚えていないようだという事も。
スタッフさんは首をひねって「えっ?お尻じゃないんですか?わき腹ですか?」と言う。
なのでついて行って「ここが痛いそうです」と綿子さんのわき腹を指しながら伝えた。

ス「綿子さん、どこが痛いん?」

綿「ここや。ここが痛うて、痛うて」

と指したのはお尻。
褥瘡のところ。

えっ?!
さっきと場所が違うやん!!

「さっき、ここが痛いって言うとったやん」

綿「いや、ここが痛いんや」

とお尻を指すではないか!

なんやねん!!
お尻が痛いんやったら服めくらんでええやん!
ズボン下ろすでしょ!
さっき確かに服めくってわき腹を見てくれって言うたやん!!
意味分からん!

ス「また皮が剥けたようですね。あとでワセリン塗っときます」

「お願いします」

もう今度から綿子さんの訴えは聞き流すことにしますから!
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6月22日 日曜日

今日はかつおさんとハルちゃんとゆうくんと一緒に4人で面会に行った。
いぶきの森に着いたのはちょうど1時前だった。
まずは4階の綿子さんのもとへ。

綿子さんは部屋でNHKの『のど自慢』を見ていた。
デイルームにも大きなテレビがあるのだが、そこも『のど自慢』がかかっていた。
この番組、やはり高齢者には人気なのね。
綿子さんはデイルームだと集中できないから部屋で一人で見る方がいいのかな?

『のど自慢』って1時までかと思ったら1時5分までなのね。
見たこと無いから知らなかった。
あと5分遅く来ればよかった。
ごめんね。

綿子さんはゆうくんを見て喜んだ。
今日のゆうくんは元気一杯、あちこちに興味を示し動き回る。
それを眺めながら

綿「私も早よ家に帰って一緒に暮らしたいわ」

はぁ?一緒に暮らす?
何を言い出すのかと思ったら。
いやいや、もともと一緒になんか暮らしてないやん。
それにハルちゃんとゆうくんは別の所帯やし。
なんで一緒に暮らすって考えが出てくるの?
怖い怖い!
そんな幻想を抱いて茂造さんのように「家に帰りたい病」になったらどうしよう。
むっちゃ不安になるじゃないか。
こんな怖いセリフは聞き流すに限る。
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