かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:自覚無し

帰りに部屋からエレベーターの前まで移動するときの様子も撮影した。

足取りは以前とあまり変わらないように見えた。
シルバーカーを押すので結構速い。
時々足が引っ掛かって躓いたようになるが、シルバーカーのおかげで転びはしない。
スタスタ歩いていた。

で、問題の手の方はかつおさんが言うように動いていた。
これも左手だけだ。
シルバーカーのバーを握っているのだが、手首を返したり戻したりを繰り返す。
ほんとバイクのアクセルを回しているようだ。
しかし動画は上手く撮れなかった。
残念。

とにかく動くのは左手、左足。
かつおさんが言うように本人に自覚は無く、勝手に動いていることに気づいてもなさそうだ。
ま、その方が幸せかもね。
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もうひとつ11日のこと

夜、7時過ぎ晩御飯を食べていたらまた電話が鳴った。
ディスプレイを見ると綿子さんからだった。
今日はどうした?
いつも電話しろと言っても家まで来るのに、珍しい事もあるものだ。
かつおさんが電話に出た。

「なんや?ばあさん」

綿「-----」

「何の用や!」

綿「-----」

「電気?」

直ぐ電話は切れたようだ。

「どうしたん?何の用やったん?」

「いきなりちょっと来てくれ!って言うんや。しかも怒ったみたいに言うんや」

それ無茶苦茶危険なヤツやん!
そういう時はろくなことがない。

「それで何の用やって聞いたら「電気や」って言うてガチャって切られたんや!なんやあれ!」

かつおさんはブリブリ怒り出した。
どうみても他人に物を頼む態度ではない。
怒るのももっともだ。

「どうせ急ぐ用ではないやろう。ご飯食べ終わってから行ったら」

「そうするわ。なんで直ぐ行かないかんのや」

そう言ってまた食べ始めたのだが

「やっぱり先に行ってくるわ。なんか落ち着いて食べれんわ」

そう言って怒りながら綿子さんちへ出かけて行った。
わたしは見守りカメラで様子を見ることにした。
綿子さんは「電気や」と言ったそうなのでまた廊下かどこかの電気がつかないのか、あのセンサーライトのことだろうと思った。
で、やっぱりセンサーライトのことだった。
またあの赤い光が気になり始めたようだ。
前回同様「火事になるやないか!」と意味不明なことを言って騒いでいた。

「あれで火事になるんやったらポットやって同じやないか。ポットもずっと赤い灯がついとるやろが」

綿「あれは大丈夫や」

何を根拠に判断してるんだろう?

「一緒や!ポットが大丈夫なんやったららのライトやって同じやが。火事にやならへんわ!」

綿「いや、そんなこと無い!火事になったらどうするんや」

「ならへんわ!」

またまた前回と同じ押し問答が繰り返された。
しまいに

綿「おまえは親の事をボケみたいに言うてから!」

と怒り出した。

「はあ?何を言うとんや。ボケとるやないか!」

綿「ボケとらへんわ!」

やはり本人に自覚はないようだ。
これだからたちが悪い。

「こんなんで火事にやかならんわ!そんなにわしの言う事が信用できんのやったらアニキに言え!アニキに面倒見てもろたらええが!わしに言うな!」

綿「もうええ!」

で、結局綿子さんの希望によりセンサーライトはコンセントを抜いておくことになった。
これで赤い灯はつかない。
けれど電気もつかない。
段差があるところが暗いままになる。
転んでケガしても知らんからな。
自業自得ですからね!
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10月30日 月曜日

今日は夕方4時半過ぎにケアマネの川上さんとさくら苑のスタッフさんが綿子さんちにやって来た。
かつおさんが早退して対応した。

こうやって年に1度か2度、みんな揃って話し合う会がある。
私は不参加だ。
仕事を終えるといぶきの森へ茂造さんの洗濯物を取りに寄ってから帰宅した。
家に着くと、ついさっきまで川上さんたちが居たそうだ。
遅くまで御苦労様だ。

今回の話し合いでは綿子さんの体重増加が問題となったそうだ。
6月は44.5㎏だったのが10月には50.8㎏になっていた。
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4カ月で6.3㎏増なのだ。
これでは膝に負担がかかるし、元々持病の糖尿病の悪化も心配だと言われたそうだ。
とにかく食べる量を控えましょうとの事だった。
綿子さんは相変わらず「そんなに食べて無いんやけどなぁ」とほざいていたそうだ。
食べてないなら太る訳ないやん!
入院したらいつも痩せて帰って来とったやん。
これだけ急激に太っているのに自覚無いんかい!

かつおさんは「菓子パンや果物やお菓子とか甘いものが好きなんです。それにじいさんが入所したから遠慮なく好きなものを好きなだけ食べられるようになって、食生活が乱れてるんです。毎晩ビールも飲んでますし」と現状を伝えた。
川上さんたちは「ビール飲むんですか?」と驚いていたそうだ。
「せめてカロリー0のやつにしましょう」とアドバイスされたそうだ。
どうせ綿子さんにそう言ったところで右から左だろう。
食べすぎの自覚も無いし、節制する気も全くないようだ。
もう好きにすればいいんじゃないと、わたしとかつおさんの意見は一致している。
これ以上食事の管理はムリだ。



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9日月曜日、成人の日で仕事は休みだ。
そして本来なら可燃ごみの収集日だが祝日なのでこちらも休みだ。

朝、7時過ぎ、かつおさんの携帯に見守りカメラの通知が届いた。
かつおさんがカメラを覗くとよそ行きの服を着て帽子を被っている綿子さんが映っていたそうだ。
ヤバいと思い急いで見に行ったが遅かった。
綿子さんは近くのゴミステーションにゴミを捨てに出て行ってしまった後だった。
でもステーションに他のゴミが無いのを見て今日はゴミの日ではなかったと分かったようだ。
数10メートル先にゴミ袋を持ったまま帰って来ている綿子さんの姿があった。
かつおさんはすぐ戻るだろうと安心して庭で待っていた。
が、なんだか遅い。
もう一度道路に出て様子を見ると向かいのおばさんと話をしているではないか!
「早よ帰ってこい!」
綿子さんは自分が新型コロナに感染していて他人にうつす可能性があるということを全く理解していないのだ。
痴呆老人がコロナに感染した場合どこかに隔離して欲しい。
ずっと一緒にいて見張りをするわけにもいかないのに。

そして綿子さんは茂造さんもコロナに感染していることを理解していないようだ。
今日もデイサービスに行くものだと思っていた。

「じいさんもデイは1週間休みや」

綿「なんでや!月曜はデイの日やないか」

「じいさんもコロナやから1週間は休まないかんのや」

勘弁してくれーー!!

当の茂造さんはというとこれまたデイが休みだと理解していない様で腕時計を付け始めたのがカメラで見えた。
かつおさんが急いで電話をかけた。

「じいさん、今日はデイはないぞ。コロナやから休みやぞ」

「ほうか。行かんでええんか。寝よったらええんやの。そらええ」

そしてまたベッドに横になった。
そして大きな声で独り言が始まった。

「ほうか。行かんでええんか。残念やのぉ」

やっぱり行きたいんやん!

「もし迎えが来たら行ったらええんや」

どんだけ楽しみにしとるんや。
けど1週間はガマンやな。
脳内思考順番

そして午後、かつおさんは茂造さんのストーマ袋を交換してあげた。
週に2回は交換しないとまた便が漏れると大変だ。
そこで基本、月曜と木曜に交換することにしているのだ。
といっても普段はデイサービスで交換してもらっているのだが。
寝ていた茂造さんに「袋交換してやるわ」と声をかけると「ほうか」と喜んで起きたそうだ。
かつおさんはあまり交換をしたことがないので不慣れな手つきでやっていたら、茂造さんが「こうするんや」と教えてくれたそうだ。
茂造さんは交換の仕方はちゃんと覚えているのだが、きちっと出来ないだけなのだ。
教えてもらいながら無事交換が終わると「さっぱりしたわ。ありがとう」とお礼を言われたそうだ。
かつおさんは上機嫌で帰ってきた。
やはり言葉って大事だなぁとつくづく思った。


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