かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:自転車

昨日の続き

そして話題は綿子さんのボケっぷりに移っていった。
かつおさんが「何回ケガをしても養生や用心が出来んのや。去年はデイサービスに行くようになってちょっとマシになったけど、一昨年は年間300日くらい入院しとったんや」と言うとかっちゃんもゆきちゃんも驚いていた。

「普通の人やったらまた転んだらイカンと思うてやめとくやろ。けどばあさんはそれが出来んのや。思いついたらやらな気が済まんのや。それでケガしてはわしに病院に連れて行けとか言うやろ。ほんま、ばあさんのせいで何日会社休んだことやら。こないだやって買わなイカン物やないのにビッグまで歩いて行ってこけて、それで歩けんようになったんや。それで何かに掴まらんと歩けんくせに畑へ行くんや。ビックリやろ!もう限界や。」

かっ・ゆ「かつおも大変やったんやなぁ」

「米さんはそんなこと無かったんやろ?」

かっ「お母さんもじっと出来ん人やったから、しょっちゅう、うちに自転車で来よったんや。(かっちゃんちは米さんちから自転車で5分くらい)それで帰りに逆の方向いて行こうとするから慌ててそっちと違うでって言うたら、ちょっと遠回りして帰ろうと思うたんやってさらっと口から出まかせを言うんや」

「そうや!うちのばあさんもそれなんや!すぐ話し合わしてさら~っとウソを言うんや。だからあんまり長いこと一緒に居らん人はボケとるって気が付かんのや!」

ゆ「あれはウソと違うんや。ホンマに本人はそう思うとるんや」

「えっ?そうなん?」

ゆ「そうやで。だから全然悪気はないんや。その分困るけどな」

「はぁ~」

かっ「それでそのうち買い物に行ったら帰り道が分からんようになってな。ビッグに行って、帰りに逆方向に行ってしもたらしいんや。そしたら海に出たんやと。それでこりゃ違うわ、反対向いて走ったら帰られるやろうと思うて自転車こいどったら戻れたんやって言うてな。ゾッとしたんや」

本当に恐ろしい。
そのまま迷子になったら近所の人が総出で探し回ることになっていただろう。
それにその事を得意そうに話している時点でかなりヤバいじゃないか。
そんなことがあり光三さんがこのままだと近所に迷惑をかけるからと入所させることを決めたそうだ。

「やっぱり動けるボケが一番厄介やんな!」

かっ・ゆ「そうやがな。帰り道が分からんようになったら困るんやから家で居りなよって言うてもじっとしとけんでな」

「ほんま一緒や!ばあさんはまだ家が分からんことはないけど、じっとせえって言うても言う事聞かんし、パジャマでウロウロして恥ずかしいんや」

「いろんなことが面倒くさいんやろな。炊事や掃除は面倒くさい。着替えるのも面倒くさい。けど畑に行くのは好きなんや」

「パジャマで畑に行くんやで。それでドロドロのままベッドで寝るんや」

かっ「そういえば前にここに来たとき、上は普通の服やったけど下はパジャマやったわ」

「そやろ。そんなんも恥ずかしいと思わんようになるんやなぁ」

どんどん綿子さんの悪口が出てくる。

「じいさんが入所して居らんようになって、もっと酷くなってきたわ。家で居ったら好きなもんを好きなだけ食べてぶくぶく太って」

ゆ「ええっ!あの年で!すごいなあ」

「食欲は旺盛なんや。一時は毎晩ビールも飲んどったし。太り過ぎを指摘されてしばらくは止めとったけど、まただんだん復活してきとったし」

かっ「綿ちゃんビール飲むん?」

「飲める口なんや。じいさんが居った時はそこまで飲んでなかったんやけどな。居らんようになったら我慢することもないんやろ」

かっ「お母さんも食欲は落ちんのや。よう食べるんで」

「数くんが言うとったけど胃腸が丈夫な人は長生きするんやって」

「こりゃあ二人ともまだまだ死にそうにないな」

かっ・ゆ「そうや、まだまだ生きるで~」

「うわ~こわ~」

「ところで光三さんはどうなん?」

「一時はしょっちゅう電話がかかって来とったけど、ぱったりかかってこんようになったんやけど?」

かっ「そやろ~。しょっちゅう電話かけて来とったやろ~。でもやっと慣れて落ち着いたみたいで、かけてこんようになったんや。ほんま一時は電話恐怖症になったわ~。時間とか関係なくかけてきて、夜中の3時とかに電話が鳴ったりして困っとったんや。電話の音がしたら動悸がするようになっとったんや」

「うわ~分かるわ~。ばあさんは電話かけんと直接うちに来るんや。大した用でもないのに。ザッザッって足音が聞こえてきただけで心臓がキューってなっとったんや」

かっ「そうや。私もや!」

ゆ「今は落ち着いて元気にやっとるわ」

「それは良かった」

「おじさんはナンボになるんかな?」

ゆ「96や」

「うわ~すごいなぁ」

「じいさんもそこまで生きそうやなぁ。こわ~」

ゆ「かつおもまだまだ親の世話から逃れられんな」

「お互いな」

とにかく茂造さんの家系も綿子さんの家系もかなり丈夫な遺伝子を持っているようだ。
光三さん以外みんなボケてはいるが胃腸が丈夫で食欲は全然落ちていない。
まだまだ長生きしそうだ。
嬉しいような、恐ろしいような。
それにしてもこの3人(かつおさん、かっちゃん、ゆきちゃん)は、そのハイブリッドなのでもっと最強では?
末恐ろしい…。

続く
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8月30日 水曜日

昨夜、出張先のかつおさんから電話がかかってきた。

「悪いんやけど、田んぼに水入れてくれる?」

はぁ?
土曜日に入れたんでなかったん?
かつおさんの話によると一応入れたけど一枚だけ不十分な田んぼがあったそうだ。
金曜の夜に帰宅する予定だけど、それまでもたないと思うから水を入れてくださいとの事だった。
不十分なのが分かってたんなら、ちゃんと入れてから遊びに行けよ!!
結局、頼んだ者勝ちじゃないか!!

ムカつくけどやらないわけにはいかない。
なので今日は仕事から戻ると急いで田んぼへ向かった。
まずは誰か他の人が田んぼに水を入れていないか確認しなくては。
そして水口を開け、水路をさかのぼりながら堰を開けたり、分岐に堰を入れたりしていく。
なので自転車は必需品だ。
この自転車を納屋から出すのにも気を使う。
もうすでに納屋の扉は綿子さんによってキッチリ閉められている。
そっと開けて自転車を取り出したら、またキッチリ閉めておかないと。
開けっ放しには出来ないのだ。
わたしが田んぼに行っていることを知られたら、また面倒なことになりそうだ。
「好子さんが水入れよんな!悪いから私がするわ」と言って田んぼへ行くだろう。
去年経験済みだ。

  ※去年の経験はこちら
  
  
  

なので綿子さんに気付かれないよう気を配らないといけないのだ。

とりあえず水は順調に入れ始めることが出来た。
一旦家に戻り、また2時間後に止めに出かけた。
もう真っ暗だ。
これまた気付かれないよう静かに出て行く。

水口をふさぎ、水路をさかのぼりながら堰を抜いたり、入れたりしていった。
水がじゃんじゃん流れている時に堰を抜くのには結構、力がいる。
懐中電灯を傍らに置き、両手で思いっ切り引き抜いた。
はずみで懐中電灯に当たってしまい、懐中電灯が水路に落ちた。
ギャー!!
泣く泣く水路に入り拾い上げたのだった。

なんでこんな事しなきゃなんないんだ!
元はといえば全て綿子さんのせいではないか!
歳をとってもいつまでも営農集団を引退しないもんだから皆が迷惑して、かつおさんに名義を変えてくれと頼んできたんじゃないか。
散々迷惑をかけていた事を知ったら、断るに断れなくなって、引き受けてしまったんじゃないか。

  ※かつおさんが営農集団に入った経緯
  
  
  
  
  
  

営農集団はほとんどが仕事をリタイヤした人達で、かつおさんのようにまだ現役の人は数人しかいない。
リタイヤ組だって80歳オーバーの人はまずいない。
皆、そこそこで辞めていく。
綿子さんだってもうちょっと早く、自ら辞めてくれていたら、かつおさんにお鉢が回ってくることもなかったのに。
その上、まだ口を出してくるからバレないように気まで使わないといけないなんて、なんてことだ。
本当にムカつく。
カツオと綿子テメーのことだ

ひたすらブラックな感情に支配された。
だめだこりゃ。
早く寝よう。


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「綿子さん大丈夫?!」

綿「痛たたたたたた・・・」

「どこ打ったんや?」

綿「腰の辺が痛いんや」

「立てるか?」

綿「いや、立てれん」

マジかーーー!!

土曜日の夕方だし、ほとんどの病院は閉まっている時間だ。
かつおさんはとりあえずみどり整形に電話をかけてみた。
幸い先生がいらっしゃったようで診てくれることになった。
かつおさんが綿子さんを担ぐようにして車に乗せて病院へ連れて行った。

そして診てもらった結果...

「骨盤が折れてるね

はい入院決定!!

しかしもし股関節が折れていたらもう二度と歩けなくなるところだったそうだ。
不幸中の幸いといったところか。
自損ならべつにいいや

かつおさんは綿子さんが転んだ時すぐそばにいたのに、とっさに助けられなかった自分を責めてしばらく元気がなかった。
わたしもまさかあそこでしかもあんな転び方をするとは想像もしなかった。
手が出なくても仕方ないと思う。

とにかく綿子さんにはもう自転車はあきらめてもらわないと。
せっかく買ってきた自転車。
購入1日目にして主を失ったと思ったが、翌日から茂造さんが嬉々として乗るようになっていた。
昨日の一連のやり取りは全く知らないし、突然出現した自転車に何の疑問も持たず乗ってしまうところはさすが茂造さんだ。
まっ自転車が無駄にならずに済んで良かったわ。



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ふつう自転車で転んで顔面から落ちて頬骨陥没骨折なんかしたら自転車に乗るのは怖くなると思うじゃない。
しかし綿子さんは全く恐怖心を持たないらしい。
顔の痛みが引くとまた自転車に乗るようになった。
その頃乗っていたのは24インチのママチャリ。
わたしがたまに自転車に乗る時のために中古で状態がいい物を買ってきて納屋に置いていた物だ。
それまでは娘の通学自転車のおさがりに乗っていた。
その自転車は26インチだった。

綿「好子さんの自転車、乗りやすいんや。貸してつかな」

まあ小さい方が乗りやすいんだろう。
乗りやすい自転車の方が転びにくいだろうからええわと思っていたのだがこの自転車でも転ぶのならもう自転車に乗るのは無理やろ。
茂造さんにも三輪車を買ってやってくれと言われていたので三輪車を買いに行った。

しかし三輪車を置いている店が全然なかった。
そこで自転車屋さんに聞いてみた。

「母が自転車でよく転ぶようになったので三輪車を探しているんですが」

自「今まで自転車によく乗っていた方ですか?」

「そうです。買い物に行ったり、ほぼ毎日乗っています」

自「それだったら三輪車はやめときなさい」

「えっ?」

自「三輪車はかえって危ないんやで。二輪と三輪では乗り方や扱い方が全く違うから自転車に乗り慣れている高齢者にはその切替えが出来ないから、なお一層危ないんやで」

「そうなんですね」

ネットで買わなく良かったーー!!

そして自転車屋さんは高齢者向きの自転車を勧めてくれた。
「本当はもう乗らないのが一番やけど、どうしても乗りたいって言うのならこういうのにしときな」と教えてくれた自転車は
20インチでフレームがまたぎやすい低床となっていてタイヤも太目で安定しているんだそうだ。
これなら綿子さんも転ばずに乗れそうだ。
でもこの自転車新車だと5万円近くする。
「高いなあ~」
お試しで買うにはちょっと手が出ない。
どうしようかと思っていたらちょうど中古で同様の自転車があった。
お値段1万円。
「ラッキー!!」
即、購入した。
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いい買い物をしたぞ!とウキウキで自宅に戻りちょっと汚れているところを磨いていた。
そこへちょうど綿子さんがやってきた。

綿「この自転車どうしたん?」

「おかんにええわと思うて買うてきたんや!」

綿「ほんまか!うわ~嬉しいわ~!!今日また自転車でコケてのぉ~。自転車がめげた(壊れた)から困っとったんや~」

ええっ!
またコケたとな!マジか!!

「これやったら小さいし、年寄り向きに作られとる自転車やから乗りやすいと思うぞ。乗ってみるか?」

綿「いや~ほんまに良かったわ~。ちょっと乗ってみようか」

満面の笑みで自転車にまたがる綿子さん。
喜ぶ綿子さんを見てこれまた嬉しそうなかつおさん。

庭を行ったり来たりとしばらく走り、サドルの高さなどを調節し、最後にもう一回試乗しようとした時だった。
一歩目を踏み込んだ綿子さんは自転車ごとひっくり返ってしまった。
ペダルに足を乗せたまま、手はハンドルを握ったままの格好でそのままに横に倒れてしまった。
手も足も出ない。
これはもう自転車に乗ったらアカンやつやん。
ガックリ_| ̄|○

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このブログを始めた初期の頃、綿子さんの過去のケガの遍歴について書いていたんだけど、現在進行中の話が尽きなくて途中になっていました。
ここからはその続きを書いていきたいと思います。
  
  ※過去の話はこちら
  
  
  
  

という事で一昨年(R2)の11月から昨年(R3)の2月まで腰椎圧迫骨折で入院していた綿子さん。
2月半ばに退院してきた時はもう二度と犬走りは通らないし、自転車にも乗らないと言っていた。
こんなに長期間入院したのは10数年ぶりだったので、わたしもかつおさんもその言葉通りに受け取っていた。
けれどその言葉がすぐ反故にされたのはみなさんご存じの通り。
退院して早々に動き回り犬走りを通り自転車に乗っていた。
見かけると注意するのだが現行犯でないとすぐ嘘をつく。

「また自転車乗ったやろ」

綿「乗っとらへん」

「また犬走り通ったやろ」

綿「通っとらへん」

足元を見れば履いている靴ですぐ分かる。
サンダルは勝手口にしか置いてないから。
本当に小さい子どものようだ。
もう何を言っても無駄だと悟ったわたし達は言うのをやめた。
星に願っても無駄

そしてまたケガをした。
4月の半ば会社から戻ったわたしは庭の植木に水やりをしていた。
そこへ茂造さんがやって来て言った。

「あのの~また綿子が自転車でコケたんや」

「えっ?また?!」

「もう自転車は危ないから三輪の自転車買うてやってくれ」

「いやいや、それより綿子さんは大丈夫なん?」

「痛いって寝よるわ。顔を打ってお岩さんみたいになっとんや」

「えー!!それ病院行った方がええんとちがうん?」

「とにかく三輪車頼むな!」

質問に答えろよ!
全く話がかみ合わない。
とりあえず残業中のかつおさんに連絡した。

「今、茂造さんから聞いたんやけど、綿子さんまた自転車でコケて顔を打ってお岩さんみたいになっとるって」

「ええーーっ!!」

「頭の辺りを打ったみたいやし病院に連れて行った方がええんとちがうかな?」

「すぐ帰るわ」

急いで帰ってきたかつおさん。
今から診てくれる病院を探して、比較的近くて救急で見てくれる病院に連れて行った。

その結果・・・
右目の下の頬骨が陥没骨折していたのだった。
脳には異常はなさそうだという事でこの日はとりあえず帰宅し、次の日に眼科を受診しこちらも特に異常はないということでホッとしたのだった。
そして後日、入院して頬骨陥没骨折の整復手術を受けたのだった。

「もう今年に入って何回有休とったと思っとんや!」

そりゃ入院時、退院時、通院時、手術日には必ず付き添わなくてはならないもんな。
頼むからじっとしていてほしいと願うばかりだった。


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