かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:行こうか

6月20日 土曜日

かつおさんと午後2時過ぎにいぶきの森へ。
1階で受付をしていると4階の顔なじみのスタッフさんが通りかかった。
丁度いい、綿子さんのことを聞いてみよう。

「綿子さん、調子はどうですか?」

ス「う~ん、今日もイマイチなのよ。ちょっと寝るわって言うのでさっき部屋に連れて行ったんですよ。今、ベッドで横になってます」

「あらら、じゃあ今日は茂造さんのところに連れて行くのは無理かな?」

ス「いや~どうだろ?もしかしたら行くって言うかも。本人さんに聞いてみてください」

というのでとりあえず4階、綿子さんのところへ。

綿子さんは横になってはいるが寝てはいなかった。
あのお気に入りの歌の本を見ていた。

「お~ばあさん、歌の本見よったんか~」

綿「お~これええんや~」

やっぱ買ってよかった。

「今日も茂造さんのとこに一緒に行く?」

綿「ほな行こうか」

おっ⁉
以前は顔も見たくないという様子だったのにホント変わったよね。
体調がイマイチでも行く気になるぐらいなんだから。
どういう心境の変化なんだろう。

さっき1階で話をしたスタッフさんが来て綿子さんを車いすに座らせてくれた。

「じゃあ2階に行ってきます」

ス「は~い、ごゆっくり~」

スタッフさん達も夫婦仲良くしてくれる方が変な気を遣わなくてすむからいいよね。
けど旦那さんに会いたがらない人も結構いるみたいだ。
綿子さんは会いたがらなかった人。
過去形になってよかった。

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5月16日 土曜日

今日もかつおさんと二人で茂&綿の面会へ。
いぶきの森に向かいながら

「今日も綿子さん、茂造さんに会いに行くっていうかな?」

「もう言わんやろ~」

「とりあえず今日も会いに行く?って聞いてみようで」

「そやな」

綿子さんが茂造さんに会いに行ってくれたら面会が一度で済むのでわたし達としては有難い。

早速、4階綿子さんのもとへ。
淡~い期待を抱きながら

「今日も茂造さんに会いに行く?」

綿「そやなぁ。行こうか」

ええっ!
マジで!
いや~ビックリだ。
けどラッキー!
早速2階へ向かった。

今日も4階のスタッフさん達並びに2階のスタッフさん達がビックリしながらも喜んでくれた。
特に畑田さんがたいそう喜んでくれた。
大井さんは先週いなかったのでこの光景を見るのは初めて。
「いや~どうしたん!けどいい事や~」
みんな同じ気持ちだと思う。

今日は茂造さんはデイルームの指定席にいた。

畑「茂造さん、今日も奥さんが来てくれたよ」

「違う。こんなんと違う」

本人の目の前で失礼極まりない。
とりあえず部屋に行っておやつ食べよう。
ぞろぞろと部屋に移動した。

今日のおやつは酒蒸し饅頭。
一口サイズのお饅頭が8個入り。

「美味いのぉ~」

食べるスピードが速い!
あっという間に4個食べてしまった。
残りを狙っているが

「これはばあさんのや」

と言うとあっさり聞き入れた。
優秀じゃん(笑)
そして綿子さんをまじまじと見ながら「綿子と違う」と言う。

「違うことないで綿子さんやで。綿ちゃんやで」

「違う。こんなん違う」

茂造さんの中の綿子さんはもっともっと若いのだ。

「違う事ないで」

綿「私、分からんの?」

「・・・・」

しばらく考えていたようだ。

「ほんまか?ほんまに綿子か?」

綿「そうや」

「ほうか。年取ったのお」

「そりゃそうや、じいさんやって93やろ。ばあさんやって90やが」

「ほうか~。頭が白いとこと黒いとこがあるのぉ」

どした?
急に観察を始めた。
よく分からないが一応綿子さんだと理解したようだ。
やれやれ。
1週間前とほぼ同じやり取りやん。
ちゃんと憶えといてよね。
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