かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:衣替え

ようやくかつおさんがブラウスを持って戻って来た。
それを引き出しの一番手前のよく目立つところに入れて衣替え完了だ。
さあ帰ろう。

「綿子さん喜んどった?」

「おお、喜んどったわ。いや、わしてっきりよっちゃんが下りてくるもんやと思とったわ」

「今日は体調がイマイチやから会うのは控えるって言うたやろ」

「えっ?いや、ばあさんにちょっと待っとって言うてもうたわ」

「えっ?ウソやろぉ」

ほんと人の話をちゃんと聞いて無いんだから!!

1階に降りるとロビーのテーブル席に綿子さんが座っていた。
わたしに気付くと「好子さんありがとなぁ」と言う。
無視するわけにもいかないじゃん。
仕方なく綿子さんのそばへ。
マスクをしてるから大丈夫だと信じよう。

それにしても綿子さん、今日もダウンのベストを着ていた。
思わず「暑くないん?」と聞いたが「いやぁ」とのことだ。
ホント茂造さんにしても綿子さんにしてもこの暑さを感じないのか?
わたしなんてタンスの整理をするだけで汗だくなのに。
脱水になっても知らんで。
やはり高齢者は気温の変化を感じにくいのか?
周りが適切な衣類を用意しないといけないのね。

家に戻り、お昼ご飯を食べていたらかつおさんがキッチンスケールを出してきた。
ごはん65gを量るためだ。
実際に目にした65gのご飯はやはりかなり少なかった。

「ばあさんの言う通りや。これホンマに3口やわ!」

これを見ると毎回「ここのご飯は少ないんやって」言うのも無理はない気がする。
早く痩せてご飯の量が増えるといいね。

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なんだかんだで2階でずい分時間がかかってしまった。
が、色々収穫があって有意義な時間だった。

そしてやっと4階へ移動した。
こちらも分厚いアクリル毛布から綿毛布に取り換えた。
春夏物の洋服もたくさん持って来た。
七分袖のカットソーやブラウス、軽いベストや薄手のズボンなど。
春夏物は薄いのでたくさん入る。
よりどりみどりだ。
これでちょっとは楽しみが増えるかな?

衣替えのついでにタンスの整理もする。
この間からちょくちょく見るあの小さな手紙はまた増えていた。
これは勝手に捨てるわけにもいかないのでそのままにしておいた。
それにしてもこれを書いている人はどの人だろう?
綿子さん以外の人にも渡してるのかな?
それとも綿子さんにだけ渡しているのだろうか?
そうだとしたらちょっと怖い。

こうして衣替えをしている間にかつおさんには1階にいる綿子さんに1週間遅れの母の日のプレゼントを渡しに行ってもらった。
衣替え中はかつおさんは役に立たないしね。
2階でずい分話し込んだので1階も食事はとっくに終わっているだろう。
プレゼントは先週かつおさんが届けるのを忘れたブラウスだ。
責任を持って届けてください(笑)

わたしは衣替え&タンスの整理が終わったがかつおさんが戻ってこない。
しばらく待ったが戻ってこないのでたまらず電話をかけた。

「まだ?話がはずんどるん?」

「えっ?わし、よっちゃんが下りてくるん待っとったんや」

「は?綿子さんに見せたらタンスにしまうから持って上がって来てよって言うたやん!」

「あっ!そうやったなぁ」

ホントにもう!
他人の話はちゃんと聞け!
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昨日の続き

いぶきの森に着くと綿子さんはもう1階ホールに降りてきていた。
もう少しで昼食が始まるようだ。
なのでまずは2階から。

スタッフさんの詰め所で借りていた靴と茂造さんの来週分の牛乳を渡し、デイルームへ。
茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。
こちらももうすぐ昼食なのでスタンバっているようだ。
茂造さんの横を通り抜け部屋へ。
分厚い毛布をはぐり、持って来た綿毛布と入れ替えた。
茂造さんはどう見ても暑いやろと思うのに未だに毛布と布団をきっちりかぶって寝る。
暑さ寒さに鈍感なのにもほどがある。
けどそのまま放っておいたら脱水になりそうなのでせめて綿毛布に替えることにしたのだ。
毛布を取っ払ってしまって夜寒いと騒いだらスタッフさんに迷惑をかけることになるので綿毛布を用意したのだった。
あと服は冬物の分厚いトレーナーやスウェットの羽織ものやズボンを回収し、持って来た薄手のズボン等と入れ替えた。
これも多めに用意した。
とにかく汚して着替える頻度が酷いので洗濯が間に合わなくて足りなくなったら困るからだ。

こうして衣替えをしている最中、茂造さんはこの間のようにデイルームからわたし達の方をボーっと見ていた。
何をしているのか分かってないだろうと思っていた。
が、帰りに横を通っていると「ありがとう」とお礼を言ってくれた。
あら、分かってたんだ。
こうやってちゃんとお礼が言えるところが茂造さんのいいとこだね。
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5月17日 土曜日

今週初め、ゆうくんが40度の熱を出した。
もれなくハルちゃんも体調不良。
実は水曜日、会社を休んで子守りをした。
そのためか昨日から喉が腫れてきた。
ヤバいなあ。
いぶきの森へはかつおさん一人で行ってもらいたいところだが、今日こそは衣替えをしなくては。
今週は日中の気温が25度を超える日が続き、かなり暑かった。
いぶきの森では毎年この時期に衣替えをしてくださいとお願いされる。
昨年までは部屋に立ち入ることができなかったので衣替えする日時をあらかじめ決めて伝えておく必要があった。
そうすれば1階までタンスが運ばれてきてそこで衣類を入れ替えたのだが、今は部屋に入れるのでいつでも入れ替えることが出来る。
なので延び延びになっていた。
が、こんなに暑くなってきたら早急に入れ替えないと。
毛布だってアクリルの2枚合わせの分厚いもののままだし。

で、衣替えをするため、わたしも行かねばならず二人で行くことにした。
こればっかりはかつおさん一人では頼りにならない。
もっとしっかりしてほしいものだが。

という事でまずは恒例の実家の買い物同行へ行き、それから戻るとすぐかつおさんと二人でいぶきの森へ向かった。
時間は11時過ぎ、そろそろご飯時だが仕方ない。
午後からはゆうくんの子守りをしてハルちゃんをゆっくり休ませてあげないと。
なので今日はおやつはありません。
申し訳ないけどご協力をお願いします。

続く
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昨日の続き

いぶきの森へ茂造さんを送り届け、スタッフさんに託した。

ス「さあ、茂造さん、もうお昼ご飯やで」

素直に中へ戻って行った。
やはりあしらい方が上手い。

そしてわたし達は衣替えに取り掛かった。
茂造さんのタンスと綿子さんのタンスがホールの横のロビーに運ばれてきていた。
冬物を取り出し、春夏物に入れ替える。
せっせと作業していたらホールの方から茂造さんの声が聞こえてきた。
茂造さんの声は大きいのでとてもよく聞こえる。
何をしゃべっているのかしっかり聞き取れるのだ。
茂造さんはテーブルについていたのだが、向かいの席の人に向かって「あんたわしの息子かな?」と言っていた。
向かいの席の人が何か話しているが聞き取れない。

「あんたかつおやろ?かつおでないんな?」

さっきまでかつおさんに向かって「秀夫、秀夫」と言っていたのに、今度はかつおさんの名前を何度も言っている。
意味不明だ。
それにかつおさんがそんなによぼよぼの年寄りな訳ないやん。
けれど茂造さんは何度も向かいの人に「かつおやろ?」と話しかけていた。
もう面白過ぎてこちらは笑いをこらえるのに必死だ。
作業がはかどらないではないか。

茂造さんの入所している2階のフロアはとても賑やかだ。
以前スタッフさんが茂造さんはアイドルですって言っていた意味が少し分かる気がした。

今度は外出して家に帰ろうね。
そしてゆうくんにも会ってやってね、茂造さん!
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