かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:衣替え

引き続き27日のこと

いぶきの森から戻ると綿子さんちへ行った。
2日の木曜日に衣替えに行くことになったので今日の内に春夏物をチェックして、足らないものがあれば買いに行かないと。
29日にハルちゃんと赤ちゃんが退院したら、しばらくはうちで過ごすことになっているので忙しくなるだろう。
今日と明日で衣替えの準備を済ませなくては。

綿子さんの春夏物の服はまずまずあった。
これなら買い足さなくても大丈夫そうだ。
あとは肌寒い時に羽織れるものが必要だ。
外出用のジャンバーやジャケットではダメだろうし、ニットのカーデガンは洗濯に困る。
なにかいい物はないかお店を見に行こう。

茂造さんの物は思った通り、揃っていたので大丈夫だ。
昨年揃えた物がある。
便汚染もほとんどなくなったのでどれもキレイだ。

ということで綿子さんの羽織ものを探しに出かけた。
近くのスーパーの衣料品コーナーやしまむらなどを見て回ったが、なかなかいい物がない。
みんなどんなものを着ているのだろう?
今度マネージャーかスタッフさんに聞いてみよう。
とりあえず今日は買うのをやめた。
後日届けよう。

それにしてもだ。
外出許可が下りたんなら早急に教えてよ!
さっき聞いて本当にびっくりした。
てっきりまだ外出禁止だとばかり思っていたので、そのつもりでいろいろ予定を立てたのに。
このゴールデンウイークは典さんは帰省しない。
外出できるなら典さんだって帰省したかも知れないのに。
ちゃんと知らせてくれるものと思っていたのに。
忙しいからうっかりしたのかな?
やはり次に外出禁止になった時は時々こちらから声をかけようと思う。

2日の茂造さんとの面会も3日の綿子さんとの面会も翔ちゃんが同行することになっている。
そのつもりで面会の予約もとったので今回は外出させて家に連れて帰るのはあきらめようとかつおさんと話し合った。
外出禁止のつもりで決めた当初の予定通りにしておこう。
退院直後のハルちゃん達のお世話もあるだろうから手が回らないだろう。

だけどやっぱり連絡だけはして欲しかったと思う。
知っていたらまた違った対応ができたかもしれない。
今回は仕方ないから連休明けの土曜日にでも家に連れて帰って赤ちゃんに会ってもらおうと思う。
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4月20日 土曜日

17日水曜日の地震の後、日が変わった18日木曜日の深夜に帰宅したかつおさん。
次の出張は来週月曜日からなので、また日曜の夕方に出発する予定だった。
しかし金曜日、和歌山の客先でトラブルが発生し、急きょ向かうことになったそうだ。
一度家に戻る間もなく会社から直接駅へ向かい、電車に飛び乗ったそうだ。
その電車も途中人身事故の影響で90分ほど足止めされたそうだ。
そのため到着するのが遅れ、帰ることが出来なくなり、結局出張先で泊ることになってしまったそうだ。
やっと家に帰って来たのが今日の夕方だった。

実は水曜、木曜にいぶきの森へ洗濯物を回収に行くとどちらも靴があった。
いぶきの森では月に一度、靴を洗うことになっていて、洗濯物の袋に靴が入った袋が括り付けてあることがある。
靴が戻って来たらなるべく早く洗って、また届けないといけない。
このところ茂&綿の洗濯の事など頭に無いかつおさんに少々ムカついていたので、土曜日(今日)に靴ぐらい洗って貰おうと思っていたがそうもいかない。
結局しぶしぶ靴も洗った。
本当にわたしも出張とか行ってみたい。
家にずっといる人間に結局全部つけが回ってくる。
たまには解放されたい。

そして夕方ようやく戻ってきたかつおさんといぶきの森へ洗濯物を回収しに行った。
かつおさん一人で行って来てよとも思うが、そうしたらスタッフさんに自動ドアを開けてもらわないといけないので結局わたしも一緒に行った。
するとゴールデンウイークの入浴予定の張り紙があった。
5月3日から6日は入浴は中止になるそうだ。
そして7日と8日で3フロアの人達を入浴させるそうだ。
茂造さんは7日火曜日、綿子さんは8日水曜日に入浴するようだ。
変則的なので気を付けないと。

そしてもう一つお知らせが貼ってあった。
衣替えのお願いだ。
5月11日までに春・夏服へ衣替えを行ってくださいとのことだった。
そろそろかなとは思っていたが、まだ準備が出来ていない。
茂造さんのは昨年の物があるのでほとんど揃っているが、綿子さんの物は一度確認してみないと。
しかし綿子さんはこのところ暖かいというより暑い日が続いているのにいまだに冬物の分厚いズボン下をはいている。
春・夏物はまだ不要なんじゃないだろうか?
けれど期限内には衣替えを行わないと。
なるべく期限ぎりぎりを狙おう。

そして衣替えの張り紙のことをかつおさんに伝えたら

「よっちゃんがおって良かったわ~。わしでは分からんが~」

衣替えも丸投げかい!
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10月14日 土曜日

わたしはいつものように午前中は実家の買い物へ、かつおさんはさくら苑といぶきの森へ9月分の利用料を支払いに行った。
いぶきの森には午後から衣替えに行くからその時に支払えればいいのだが、土曜日は午前中しか事務員さんがいらっしゃらないので昼までに行かなければならない。
振込対応もしていないので二度手間だが仕方ない。

で、いぶきの森で支払いをしていた時のこと。
スタッフさんから「今日、衣替えにいらっしゃるんですよね。そのときに、茂造さんを外に散歩に連れて行ってあげてください」と頼まれたそうだ。
『家に帰りたい病』もずい分良くなっているので、家族との交流も大事なのだそうだ。

「それ、わたしも行って大丈夫?」

「大丈夫やろ」

「また、綿子さんと間違って騒いだりせんやろか?」

「さあ?なんとかなるやろ。一緒に来てよ」

不安を抱えながらいぶきの森へ向かった。

1時半の約束で、5分前に着いたのだが、すでにロビーにタンスが運ばれてきていた。
さあ、早速取り掛かろうと思っていたら、階段から茂造さんが降りてくるのが見えた。
両脇にスタッフさんが付いている。
えっ?どういうこと?
茂造さんは散歩に行く気マンマンで現れた。
てっきり衣替えを終わらせてから散歩に行くのだとばかり思っていたのだが違っていたのだ。
そこでかつおさんが茂造さんと散歩に、わたしが衣替えをする事にした。

せっせと夏物を取り出し、棚を拭いているとスタッフさんに話しかけられた。

ス「ありがとうございます。ところで茂造さんをたまには家に連れて帰ってあげて欲しいんですが、どうでしょうか?一泊とか」

「えっ?外泊ですか?いや~それはちょっと難しいと思います。おしっこも出なくてバッグを下げているようですし、なにかトラブルがあっても対処できないんで。それに綿子さんが嫌がると思うんです」

ス「綿子さんねぇ」

いぶきの森も綿子さんがデイサービスにで通うさくら苑も佐藤病院が経営していて隣接している。
いぶきの森スタッフさんもさくら苑の利用者の事もある程度は分かるようだ。
それに綿子さんはこのいぶきの森でショートステイをしたこともあるので知っているようだ。

「綿子さんは茂造さんが入所してせいせいしているようなんです。一人の生活を満喫してイキイキしてまして。ここ3カ月で3キロも太りましたし。今まで茂造さんのことが嫌で仕方なかったみたいで、今日も一緒に行く?って声をかけたんですが「いや、ええ」ってキッパリ断られたんです」

ス「あら~」

「そんな感じなので家に連れて帰っても面倒は見ないと思うんです。でもわたしとしては以前から連れて帰ってあげたいなとは思ってたんです。なので、泊りではなく外出じゃダメですかね?午前中に連れて帰ってお昼を食べて、夕方こちらに送ってくるぐらいなら何とかなるかなと思うんですが」

ス「ぜひそれでお願いします」

「でも一度家に連れて帰ったら、また『家に帰りたい病』がぶりかえして、こちらにご迷惑をおかけするんじゃないかと思って。それも気になってたんです」

ス「それは大丈夫です。多少、不安定になるかも知れませんが任せてください。その辺はご心配頂かなくても大丈夫ですから。それよりぜひお家へ連れて帰ってあげてください」

「分かりました。主人と相談して日程を決めますね。ほんとにねぇ、夫婦の仲が良かったら連れて帰るのも、もうちょっとスムーズに運ぶんでしょうけど。とにかく綿子さんの拒否が強いもので。なかなか難しくって」

ス「そうなんですね。仕方ないですね。では、外出だけでもご検討ください」

「分かりました。今後もどうぞよろしくお願いします」

スタッフさんは2階のフロアへ戻って行った。
すっかり話し込んでしまったので、衣替えが全く進んでいない。
早く入替えなくっちゃと思っていたら茂造さんたちが散歩から戻って来た。
衣替えが終わったらスタッフさんを呼び出すことになっていたがまだ終わっていない。
茂造さんをロビーのソファーに座らせ、急いで整理したのだが「もうベッドで寝たいが~」と言い出してしまった。
とりあえずスタッフさんを呼んだ。
急ピッチでタンスの整理をし、スタッフさんが2階から降りてくる前になんとか終わらせた。
ふぅ~~~。

忙しすぎてなんだか頭の中がグルグルする。
また一つ難問が降ってきた。
茂造さんを家に連れて帰るとして、いつ、何時から何時まで?
家に滞在中、どこでどう過ごしてもらう?
それに綿子さんにいつ、どう伝える?
実はかつおさんは茂造さんを連れて帰るのには後ろ向きだ。
きっと大変だという事が目に見えているからだろう。
けど、スタッフさんからお願いされたし、やはり少しでも自分の家で過ごさせてあげたいじゃないか。
かつおさんのお尻を叩いてしっかり決めていかないと。
それにしても忙しい....。
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ひき続き13日のこと

今日は綿子さん食料品を届ける他にも用があった。
実は明日、いぶきの森へ衣替えに行く予定なのだ。
タンスから茂造さんの秋冬物の衣類を取り出し、買い物かごへ詰めていった。
すると綿子さんが「どうしたんな?」と尋ねてきた。

「明日、茂造さんのところへ行って衣替えするんや」

綿「ほうな。なんやかんや面倒かけてすまんなぁ」

「しゃあないがな」

綿「私はじいさんのとこ行けんからな。かつおが行ったらイカンって言うんや。私が行ったらじいさんが家に帰るって言うて困るんやと」

「もう大分落ち着いてきとるから大丈夫やで。会いたかったら明日一緒に連れて行ってあげるで」

綿「いや、ええ!」

即答だった。
行きたくないくせに、かつおさんのせいにするなよ!
かつおさんに止められてるから仕方なく行けない体にするとは。
自分は悪く無いみたいに言うな!
バレバレですから。
そういう所が尚更ムカつく。
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引き続き5月13日のこと

そして慌ただしくかつおさんといぶきの森へ向かった。
翔ちゃんはその間に車の修理をしてくれるそうで、一緒に行かなかった。

いぶきの森へはなんとか1時5分前に着いた。
タンスが運ばれてくるのを待っていると、ちょうど畑田さん(茂造さんの担当マネージャー)が通りかかった。
私服に着替えていたので、退勤したところのようだ。
畑田さんはわたし達に気づくとそばに寄ってきて、茂造さんの様子を話してくれた。
茂造さんは今、絶賛『帰りたい病』を発症中で「家に帰るんや!なんで帰らせてくれんのや!」と怒鳴り散らしたり、かと思えば「これをしたら家に帰らせてくださいね」と穏やかに要求してくるそうだ。
それからおしっこはやっぱり自力で出ないそうで、管を入れたままにしているそうだ。

「勝手に除けたりしないですか?」

畑「それはないですね。少々引っ張っても抜けないような仕組みになってるんですって。無理に引っ張ると痛いそうですよ」

「うんこの袋は大丈夫ですか?」

畑「そちらは相変わらず勝手に除けています。なので数が足りなくなってしまって。この間は無理を言ってすいませんでした」

「とんでもない!こちらこそ申し訳ありません」

「このところ便汚染の洗濯物がなかったので落ち着いたのかと思ってました」

畑「いえいえ、勝手に除けるので凄いことになってます」

「申し訳ないです」

そして畑田さんは今後のことを相談していきたいと言った。
茂造さんのようにストーマを持つオストメイトで、その上おしっこの管理が必要な要介護者を受け入れてくれる施設はあまりないそうだ。
特に医療行為を行えるところはかなり少ないのだとか。
そして特養に入るには、今の介護度が②なので変更申請をして③にあげる必要があるが、茂造さんは自分で歩くことが出来るので③が認められるかは、微妙なところなのだそうだ。
畑田さんは茂造さんにとってベストな方向を各所に相談しながら探していきたいと思いますと言ってくれた。
本当にありがたいことだ。
お前の席ねえから!

そしてタンスが運ばれてきたので畑田さんと別れ、衣替えを行った。
てっきりタンスと言っても衣装ケースに毛が生えたような物かと思っていたが、なかなかしっかりした棚だった。
下にキャスターが付いているのでエレベーターに乗せ1階に運んでこれるようだ。

秋・冬の衣類をどんどん取り出し、除菌シートで棚を拭き、春・夏物を入れていく。
収納力はたっぷりだ。
入所した当初、着替えを多めに用意してほしいと言われたので、大量に持って来ていた。
ズボンやズボン下や靴下はそれぞれ10は用意した。
それら全てタンスに収まっていた。
けれど水筒やコップは持ってきた時のまま、ナイロン袋に入ったままで、使った形跡がなかった。
とりあえず入れ替えが終わったので近くにいたスタッフさんに声をかけた。
水筒やコップは必要ないそうだ。
持ち物リストには載っていたから用意したのだが要らないのなら持って帰ろう。
リストが古いのだろう。

ところでこのスタッフさん、先日、茂造さんのおしっこのことで話しかけてきた方だった。
看護師の資格を持つ方のようだ。
今日も茂造さんのおしっこについての話をしてくれた。
「いつもありがとうございます。父が無理ばっかり言ってるようですいません」
と伝えると、驚く返事が返ってきた。

ス「茂造さんはここのアイドルなんですよ」

ええっ!耳を疑った。

ス「たまに難しい時がありますが、普段は温厚で可愛らしいんですよ。なのでみんなのアイドルなんですよ」

たしかに憎めない、お茶目で可愛いところはあるが、それを帳消しにするぐらいのことをやらかすじゃないか。
でもそう言っていただけて本当にありがたい。
これからも茂造さんをどうかよろしくお願いします。



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