かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:記念硬貨

みきさんとのビデオ電話を終えた後、麦さんが少し席を外した。
すると綿子さんも立ち上がり、フラフラと自分の部屋へ入って行った。
急いでかつおさんが追いかけ、部屋の入り口からそっと見張る。
金目のものとかをポケットに入れやしないか見とかないと。
綿子さんは昔、記念硬貨を集めるのが趣味だったそうで、そういった物はまだ部屋に置いてある。
なので注意が必要なのだ。
こっそり施設に持ち込んでお気に入りのスタッフに渡したりしたら面倒だ。
幸い硬貨類には触らなかった。
が、ボールペンとハサミを手に台所に戻って来た。

綿「これ、あそこに持って行くんや」

いやいや、ハサミはアカンやろ。

「刃物は持ち込み出来んのと違う?」

「そや、それはイカンやろ」

孫達にたしなめられるが「いや大丈夫や」と言いながらポーチに入れた。
まいったなぁ。
頼みの麦さんが席を外しているので上手くたしなめる人がいない。
どうにかして取り上げなくては。
でも今はせっかくのいい雰囲気が壊れるのもなんだから後にしよう。

そして3時過ぎ、麦さんを迎えに娘のきいちゃんがやって来た。
みんなで外まで見送りに出ると

綿「きいちゃんに会えると思わんかったわ~。うわ~会えてよかった~」

とまたも泣いた。

麦さんを見送った後、急いで台所に戻りハサミの入ったポーチを食器棚の引き出しに隠した。
きっともう忘れているはず。
このまま目に入らなければ「ハサミどこ置いたっけ?」と言い出すことは無いだろう。
そして綿子さんがかつおさんと戻って来た。
やはり思った通り、ハサミのことは忘れているようだ。
テーブルの上にあったハサミが無いことに気づかない。
やったぜ!
心の中でガッツポーズをしたのだった。

その後、典さんにもビデオ電話かけた。
またも感激して泣く綿子さん。
今日は一体何回泣いたんだろう。
何度も感激しては泣きを繰り返して疲れたんじゃないだろうか。

そしていぶきの森に戻るにはまだ早いのでゆったりと過ごしていたら急にかつおさんが

「ばあさん、ハサミはイカンぞ!」

と言い出した。
ゲッ!
せっかく忘れているのに言うな!!
寝た子を起こすんじゃない!
わたしとハルちゃんと翔ちゃんは一斉に誤魔化そうと違う話を振る。
かつおさんに必死で目配せする。
勘の悪いかつおさんでもさすがに気付いたようだ。

「ばあさん、施設では何をしよんや?」

唐突に話題を変える。
が、なんとか誤魔化せたようだ。
ほっ。
本当、焦った~。

で、結局綿子さんはハサミのことは忘れたまま手ぶらで施設へ帰って行ったのだった。
やれやれ。
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その後もとにかく家中のチェックに余念がない綿子さん。
しまいには洗濯機の中まで覗き込んでいた。
は?何のため?
とにかくまだこの家に執着があるようだ。
ここは私の家だ!という意識が強いのだろう。
ま、まだ入所して3カ月、もう少し時間が必要か。

会食後もまた自分の部屋へ行き、そこら中の棚を漁っていた。
そして「財布が無いんや」と言う。
財布をしまってあるところは分かるがお金を施設に持ち込まれては困るから出すわけにいかない。
そっと見守りながら気が済むまで探させていたら記念硬貨のセットを見つけたようだ。
実は綿子さんは記念硬貨と切手を集めるのが趣味だったようでそういった物がたくさんあった。
それは手を付けずにそのままにしていた。
そして見つけた記念硬貨のセットを翔ちゃんに差し出し「これやるわ。売ったら結構な値になるはずや」と言った。
そうか翔ちゃんに小遣いを渡したくて財布を探していたのね。
財布が見つからなかったので記念硬貨を渡すことにしたという事のようだ。
しかし翔ちゃんは「いや、ええわ」と断った。

綿「そんなん言わんと。結構価値があるんやぞ」

綿子さんはそう信じているようだが後で調べてみると『内閣制度創始100周年記念硬貨セット』はほとんど価値が付いていなかった。
ま、ここでも綿子さんのあげたがりが発揮されたわけだ。
翔ちゃんは綿子さんがしつこいので渋々受け取ったのだった。
流通量が多すぎて…

今回は翔ちゃんに渡すだけで終わったから良かったが、いぶきの森に持ち帰りスタッフに渡そうとしたら大変だ。
やはりお金や金目のものは全て回収しておかなくては。
次回までの課題だな。


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