昨日の続き
いぶきの森へ着くと綿子さんはスタッフさんに付き添われ4階へ戻って行った。
かつおさんはそれを見送った後、草野マネージャーからここ一週間の綿子さんの様子を聞いた。
草野さんの話によると、綿子さんは「家に帰りたい」とは言わず、穏やかに過ごしているそうだ。
そして米さんとは再会し、二人とも喜んでいたそうだ。
その事はさっき車の中で綿子さんからも聞いていたそうだ。
綿子さんは米さんのことを「ちょっと痴呆が進んできたみたいや」と言ったそうだ。
ちょっとどころでないはずだ。
もうかなり進んでいると聞いている。
数年前のこと、まだ米さんが自宅にいた頃、かつおさんが綿子さんに「米さんボケとるって噂に聞いたけどほんまか?」と尋ねると「そんなことないぞ。ボケとらへんわ」と言っていた。
米さんちはすぐ近所なので綿子さんはしょっちゅう顔を合わせていた。
綿子さんは本当に気付いてないのか、それとも認めたくないのかよく分からなかった。
デイサービスでさくら苑に通うようになって、入所していた米さんと再開した時も米さんがボケているとは言わなかった。
が、とうとう気付いたのか?認めたようだ。
やっとかい!
そして茂造さんとはやはり会おうとしないそうだ。
が、茂造さんのことを物陰からこっそり見ていたそうだ。
なので草野さんは「お父さんに会ってみる?」と声をかけたそうだ。
すると明らかに不機嫌そうな顔になり「ええ!!」と首を横に振ったそうだ。
そして急いで立ち去りながら後手でしっしっというように手を振ったそうだ。
あちゃ~。
よっぽど嫌なんだろうなぁ。
けど気にはなるという事かな。
茂造さんも嫌われたものだ。
そして茂造さんは綿子さんが同じいぶきの森にいる事を知らない。
ちょっと可哀そうな気もする。
とにかく綿子さんはいぶきの森で生活すると覚悟を決めたようだし、わりと楽しく過ごしているようだ。
大勢いるから夜、怖いという事もなくなっただろう。
なんとかなじんでいるようで一安心だ。
覚悟ができたのなら綿子さんも時々面会したり、家に連れて帰ったりできそうだ。
けど二人一度にという訳には行かないようだ。
めんどくさいなぁ。
倍の時間が必要になるじゃないか。
仲良くしてくれたらいいのに。

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かつおさんはそれを見送った後、草野マネージャーからここ一週間の綿子さんの様子を聞いた。
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そして米さんとは再会し、二人とも喜んでいたそうだ。
その事はさっき車の中で綿子さんからも聞いていたそうだ。
綿子さんは米さんのことを「ちょっと痴呆が進んできたみたいや」と言ったそうだ。
ちょっとどころでないはずだ。
もうかなり進んでいると聞いている。
数年前のこと、まだ米さんが自宅にいた頃、かつおさんが綿子さんに「米さんボケとるって噂に聞いたけどほんまか?」と尋ねると「そんなことないぞ。ボケとらへんわ」と言っていた。
米さんちはすぐ近所なので綿子さんはしょっちゅう顔を合わせていた。
綿子さんは本当に気付いてないのか、それとも認めたくないのかよく分からなかった。
デイサービスでさくら苑に通うようになって、入所していた米さんと再開した時も米さんがボケているとは言わなかった。
が、とうとう気付いたのか?認めたようだ。
やっとかい!
そして茂造さんとはやはり会おうとしないそうだ。
が、茂造さんのことを物陰からこっそり見ていたそうだ。
なので草野さんは「お父さんに会ってみる?」と声をかけたそうだ。
すると明らかに不機嫌そうな顔になり「ええ!!」と首を横に振ったそうだ。
そして急いで立ち去りながら後手でしっしっというように手を振ったそうだ。
あちゃ~。
よっぽど嫌なんだろうなぁ。
けど気にはなるという事かな。
茂造さんも嫌われたものだ。
そして茂造さんは綿子さんが同じいぶきの森にいる事を知らない。
ちょっと可哀そうな気もする。
とにかく綿子さんはいぶきの森で生活すると覚悟を決めたようだし、わりと楽しく過ごしているようだ。
大勢いるから夜、怖いという事もなくなっただろう。
なんとかなじんでいるようで一安心だ。
覚悟ができたのなら綿子さんも時々面会したり、家に連れて帰ったりできそうだ。
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