かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:誕生日

7月22日 月曜日

今日の茂造さんの洗濯物の回収はかつおさんに行ってもらった。
それと27日の土曜日に茂造さんを外出させる件を畑田マネージャに伝えてもらった。

わたしが買い物をして家に戻ったらかつおさんはもう帰って来ていて洗濯を始めていた。
みると防水シーツも持ち帰っている。
あらら、また汚しちゃったのね。

「まいったが~。久しぶりにうんこを撒いてわややったんや!もうシャツは捨てようかと思うんや」

あちゃ~便汚染だったのかー。
しかも大量だったようだ。
お疲れかつおさん。

「それと27日OKや。畑田さんにちゃんと言うといたから」

「了解」

「畑田さんに27日はじいさんの誕生日やから家に連れて帰ってやろうと思うですって言うたんや。そしたら畑田さんがじいさんに「茂造さん、もうすぐ誕生日やな」って声をかけたんや。そしたらじいさん「そうや、わしの誕生日は7月17日や」って言い出したんや」

「えっ?そうなん⁈」

茂造さんが誕生日を間違えるとは珍しい。
茂造さんはよく独り言で自分の名前や住所や誕生日をつぶやいている。
声にだして確認しているように。
それで間違っているのは聞いたことがない。

「それで畑田さんが「えっ?誕生日は27日やろ」って言うたら「そうやったかの?」やって。

茂造さんも徐々にボケが進行しているのだろうか。
怖いなぁ。
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昨日の続き

持って来たおやつのスイカを出した。
綿子さんは「うわ~~!」ととても喜んだ。
寝たままでは食べずらいだろう。
ベッドを起こそうとスイッチを探したがない。
このベッドリクライニング機能はあるが電動ではなく手動タイプのものだった。
足元にレバーがあってそれをぐるぐる回すと上がったり下がったりする。
とりあえずゆっくり回してベッドを起こした。
けれど30度くらい起こすとイタタと言い出した。
これが限界のようだ。
これじゃやっぱり食べずらい。
つーかこれが限界

「かつおさん、食べさせてあげなよ」

「おう。ばあさん、わしが食べさせてやるわ」

かつおさんがスイカをフォークに刺して綿子さんの口元に運ぶ。

綿「うわ~これ美味しいわ~」

「そうやろが~」

綿「えっ?これお前が作ったんか?」

「そうや!わしの肥えがかかっとるから美味いやろが!」

綿「ほんまか!美味しいわ~!」

おいおい、冗談もほどほどにしないと真に受けてるじゃないか。
そしてスイカを食べながら綿子さんが言った。

綿「今度じいさんの誕生日に家に帰って皆でご飯食べるときに・・・」

おいおい!この状態で家に帰る気か⁉
無理でしょ!

「そんなん無理やろが」

綿「いやじいさんの誕生日は末やろが。それまでには」

「そしたらそれまでに治るようにがんばろな」

数くんナイス!

「ちゃんとここの人の言う事聞いてじっとしときなよ。勝手に動いとったらなかなか治らんで」

綿「そやな~」

目標があれば言う事を聞いてじっと出来るかもしれない。
数くんのおかげで話をうまく持っていけた。

綿「今日もゆうくんに会えるとは思ってなかったわ~。ありがとな~」

色々話をしながら食べるので結構時間がかかったがしっかり全部食べ切った。
食欲は落ちてないようで一安心だ。
食べ終わったのでベッドをもとに戻す。
かつおさんがハンドルをぐるぐる回した。
このベッド、手元にスイッチが無いから綿子さんが自分で角度を変えることができないじゃないか。
これではちょっと起き上がってお茶を飲んだりしたくてもできない。
不便だ。
けれど勝手に動かして事故があったらいけないからわざと足元にあるタイプなのかもしれない。
きっとそういう事なのだろう。

続く

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昨日の続き

そして普段は入れない、茂造さんの部屋に入った。

「じいさん、今日は誕生日やろが。おめでとう!これ、ケーキ持って来たで」

「ほぉ~こらええ!」

と目を輝かせた。
「せっかくなら写真を撮ってはいかがですか」と畑田さんに勧められ、写真を撮った。
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待ちきれずにそわそわしていた茂造さんが

「もう食べてもええか?」

「おう、どうぞ」

「ありゃ~困ったが~。入れ歯が無いが~、下に忘れてきたが」

「取ってきます」

畑田さんが急いで取りに行ってくれた。

「もう食べてもええか?」

「入れ歯を取りに行ってくれとるから、ちょっと待てよ」

「そやの」

けれど10秒後には

「もう食べてもええか?」

「もうちょっと待てよ」

また10秒後に

「もう食べてもええか?」

この繰り返しだったそうだ。
そしてようやく入れ歯が届いた時には、ケーキの上のチョコのプレートはなくなっていたそうだ。
いつの間にか食べてしまっていたのだ。
歯も無いのに・・・。
待てなかったのね。
とにかくとても喜んでくれたそうだ。

そしてしばらく話をする時間を頂けた。

「綿子は何しよんや?」

「おかんは退院して家で居るわ。けど、まだあんまり動けんからここには来れんのや」

かつおさんは優しいウソをついた。
さすがに「行きとうない」と言っているとは言えない。

だんだん調子の出てきた茂造さんは

「私の名前は茂造。誕生日は昭和7年7月27日。91歳!」

と語り始めた。
そして

「私の嫁はフネ、父は為五郎、妹はうめ」

おいおい、フネは母親やないかい!
かつおさんが訂正しても何度も「私の嫁はフネ」と繰り返していたそうだ。
やはり認知症は進んでいるなと感じたそうだ。

「そろそろ下に降りてお昼ご飯を食べましょうか」

この部屋に入って20分は経っていた。
普段面会時間は10分までの決まりだ。
本当に特別扱いで対応してくれていた。

3人で1階に降り、茂造さんは元いた席に戻って行った。
別れ際に「お前も元気でやれよ!」と声をかけてくれたそうだ。
かつおさんはこの間のように「連れて帰ってくれ!」と言い出さないかとびくびくしていて、そんな言葉をかけられるとは思っても無かったのでとても驚いたそうだ。
そして席に戻った茂造さんが隣の人に「息子が来てくれたんや」と嬉しそうに話しているのを見て、本当に今日は来て良かったと思ったそうだ。

畑田さんによるとだいぶ理解できてきて、落ち着いてきたとのことだった。
けど今日はいつもよりずい分調子がいいようだとのことだった。
でもこの様子ならちょくちょく会いに来れそうだ。
ちょっと希望が出てきた。

こんな機会を特別に許可してくださり、いろいろ配慮してくださった畑田さんはじめスタッフの方々に本当に感謝だ。
ありがとうございました。


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7月27日 木曜日

今日は茂造さんの91回目の誕生日だ。
昨年は誕生日プレゼントにお寿司とケーキを買って届けたっけ。
お寿司よりなによりケーキを喜んで食べたよね。
なめるように食べたっけ。
とっても嬉しそうだったよな。

 ※昨年の様子はこちら
  

でも今年は入所している。
そしていぶきの森は食べ物の差入れは禁止だ。
どうしよう。
甘い物以外で何を持って行ったら喜ぶだろう?
先日からずっと考えていたが何も思いつかない。
そこでかつおさんと相談し、マネージャーの畑田さんに聞いてみることにした。
やはり誕生日でも食べ物の差入れは不可なのか?
他の方はどういったものをプレゼントしているのか?

「もうすぐ父の誕生日なんですが、去年はケーキを買ってきたらとても喜んだんです。今年も誕生日くらいはケーキとか甘いものを食べさせてやりたいんですがだめですかねぇ?」

「食べ物はやっぱり無理ですね。う~ん、でしたら連れて帰って・・・」

「それはムリです!」

「ですよね~」

「はぁ、他の物を考えてみます」

やっぱりだめか。
で、他の方がどうしているのかは聞くのを忘れたそうだ。
あまり喜ばないだろうけど、花でも買って届けるかと話し合った。

すると次の日、畑田さんから電話がかかってきて
「昨日の件ですが上の者と相談したら、特別に許可が出ました。なので27日の11時頃持って来てください。たくさんは持って来ないでくださいね」と伝えられた。

良かったー!!
畑田さんありがとうございます!

という訳で近所のケーキ屋さんでイチゴショートに『おたんじょうびおめでとう』と書いたチョコのプレートを乗せた物を作ってもらい、かつおさんが届けに行った。

いぶきの森へ着くと1階の広間に大勢の入所者さんがいて、茂造さんもその中にいたそうだ。
畑田さんの案内でかつおさんと茂造さんと畑田さんは2階の茂造さんの居室に向かったそうだ。
要は昼食の時間のため入所者が1階に降りている隙に部屋でこっそり食べさせようという事だったのだ。
他の入所者さんに見つかると不平不満が出るだろうから。
本当に特別に配慮してくれたのだった。
なんてありがたい事だ。
運び屋カツオ

3人で部屋に向かっている途中、畑田さんが茂造さんに「この人誰か分かる?」と尋ねたそうだ。
茂造さんは「分からん」と答えたそうだ。
「息子さんやがな」と言うとまた「分からんが」と言ったそうだ。
しばらく会わない間に、とうとうわしの事も忘れてしまったのか、終わったーとかつおさんは思ったそうだ。
けっこうショックだったそうだ。
けれどしばらくすると「おう!かつおか!」と言ったそうだ。
ほっとして嬉しかったそうだ。

続く


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6月8日 木曜日の続き

今日はかつおさんの誕生日だ。
なので仕事帰りにケーキを買った。
ケーキと言ってもショートケーキだが、一応、3つ買った。
ひとつは綿子さんにお裾分けだ。

じつは今朝、かつおさんが綿子さんにゆで卵を持って行った。
しかし、綿子さんは誕生日のことなど忘れているようで何も言わなかったそうだ。
「わしの誕生日はいつも忘れとる!」とかつおさんはブツブツぼやいていた。

そう、ここ近年、いつもかつおさんの誕生日は忘れられている。
翔ちゃんやハルちゃんやわたしの誕生日は覚えていて、毎年小遣いをくれるのだが、かつおさんには無い。
ま、三人は誕生日が近いから一人思い出すと他も思い出すのだろう。
かつおさんは「わしにはおめでとうの一言もないんや」とすねている。

「かつおさん、もうええ歳なんやから綿子さんに祝ってもらうんでなくて、生んでくれてありがとうって感謝する日やで」

「そっか。それもそうや」

こんなやりとりをした。
なので綿子さんにもケーキを買ったのだ。

かつおさんがいそいそと届けに行った。
ケーキを見れば思いだすだろう。

「おかん、これ食べてくれ」

綿「ありがとのぉ。もう晩御飯食べたから明日の朝、食べるわ」

「おかん、今日は何の日か知っとるか?」

綿「知らん」

かつおさんはがっかり。

「わしの誕生日やが」

綿「ほうか」

ほうかの一言で片づけられてしまったそうだ。

「わしを生んだ日やろが。忘れたんか?生んでくれてありがとのぉ。まあ、これ食べてくれ」

綿「ありがとのぉ」

最後まで小遣いはもらえず、おめでとうの言葉も無かったそうだ。
憐れ、かつおさん…。
一度で済んじゃう


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