12月2日 土曜日
綿子さんは今日もデイサービスに行く。
いつもとは違う、イレギュラーな事なので、朝、かつおさんからちゃんと電話してもらっていた。
なので問題ないはずだ。
わたしは綿子さんが出かけたら、冷蔵庫をチェックして足りない物を買ってこようと思っていた。
こないだ綿子さんは自分でいろいろ買ってきたようなので、何が足りないかよく分からないのだ。
また余っても困るので見てから買ってこようと思っていた。
実家の両親と買い物に行くのでそのついでに買えばいい。
なんて合理的。
洗濯、掃除を終えちょっと一息ついていた時、ふと窓の外に人影が見えた。
綿子さんと目が合った。
ヒェ~~~!
まさかうちまで歩いてくるとは思いもしなかったのでとても驚いた。
急いで外に出ると、杖に全体重をかけたような綿子さんが立っていた。
後ろにシルバーカーが見える。
シルバーカーを押してそこまで来て、庭の通路は狭いので杖に持ち替えたのだろう。
そこまでして何をしに来たんだ?
綿「これ持って来たんや」
差し出してきたのは宅配弁当の請求書だ。
宅配弁当は1ヶ月分をまとめて支払いしている。
末締めで請求書を発行し、月初に宅配弁当を届けた際に一緒に届けてくれている。
けれどここの支払いは口座振替にしてあるのでそんなに重要な書類ではない。
大体毎月似たような金額なので、すでに口座にお金は用意してある。
このことは何度も綿子さんに説明しているのだが未だに理解しない。
綿「私、お金が無いんや。だからかつおに払ってもらわないかんのや。これかつおに渡しといてくれんかな」
わざわざ持って来んでもええでってまた説明しようかと思ったがやめた。
言ったところで同じだろう。
好「分かった。かつおさんが戻ったら渡しとくわ」
受け取った請求書は茶色いシミがいっぱいついていた。
多分昨日届いたはずなのにもうこんなに汚してるのか。
そりゃ手づかみで食べてるんだからこうなるよね。
ハッキリ言って触りたくないが、仕方なく受け取った。
綿「もうなぁ、歩きかねてなぁ。ホンマいかんわぁ~」
好「それやったらわざわざ持って来んでもええのに。置いとってくれたら綿子さんちに行った時に貰って帰るのに」
綿「今日はいつものとこに行かないかんのや。」
おいおい、また話を替えたな!
綿「向こうの人が明日もおいでよって言うんや」
好「そうやで。綿子さん、ショートステイは嫌やって言うから、代わりに土日もデイサービスに行くことになったんやで。家で一人で居ったら心配やからな。かつおさんからそう聞いとるで」
綿「えっ?そうなん?」
好「家でおったらこうやってゴゾゴゾするやろ。じっと出来んやん。だからかつおさんが土日もデイに行けるように手配したんやがな」
綿「そうやったんな」
なんだか不服そうな顔をしていた。
デイは大好きなんやろ!
そう言うとったやん。
喜んで行っとったらええやん。
丸一日、家に居たら何をするやら分からない。
もう体と相談するという事が出来ないでしょ。
とにかく今日と明日はデイに行ってもらわないと困ります!

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綿子さんは今日もデイサービスに行く。
いつもとは違う、イレギュラーな事なので、朝、かつおさんからちゃんと電話してもらっていた。
なので問題ないはずだ。
わたしは綿子さんが出かけたら、冷蔵庫をチェックして足りない物を買ってこようと思っていた。
こないだ綿子さんは自分でいろいろ買ってきたようなので、何が足りないかよく分からないのだ。
また余っても困るので見てから買ってこようと思っていた。
実家の両親と買い物に行くのでそのついでに買えばいい。
なんて合理的。
洗濯、掃除を終えちょっと一息ついていた時、ふと窓の外に人影が見えた。
綿子さんと目が合った。
ヒェ~~~!
まさかうちまで歩いてくるとは思いもしなかったのでとても驚いた。
急いで外に出ると、杖に全体重をかけたような綿子さんが立っていた。
後ろにシルバーカーが見える。
シルバーカーを押してそこまで来て、庭の通路は狭いので杖に持ち替えたのだろう。
そこまでして何をしに来たんだ?
綿「これ持って来たんや」
差し出してきたのは宅配弁当の請求書だ。
宅配弁当は1ヶ月分をまとめて支払いしている。
末締めで請求書を発行し、月初に宅配弁当を届けた際に一緒に届けてくれている。
けれどここの支払いは口座振替にしてあるのでそんなに重要な書類ではない。
大体毎月似たような金額なので、すでに口座にお金は用意してある。
このことは何度も綿子さんに説明しているのだが未だに理解しない。
綿「私、お金が無いんや。だからかつおに払ってもらわないかんのや。これかつおに渡しといてくれんかな」
わざわざ持って来んでもええでってまた説明しようかと思ったがやめた。
言ったところで同じだろう。
好「分かった。かつおさんが戻ったら渡しとくわ」
受け取った請求書は茶色いシミがいっぱいついていた。
多分昨日届いたはずなのにもうこんなに汚してるのか。
そりゃ手づかみで食べてるんだからこうなるよね。
ハッキリ言って触りたくないが、仕方なく受け取った。
綿「もうなぁ、歩きかねてなぁ。ホンマいかんわぁ~」
好「それやったらわざわざ持って来んでもええのに。置いとってくれたら綿子さんちに行った時に貰って帰るのに」
綿「今日はいつものとこに行かないかんのや。」
おいおい、また話を替えたな!
綿「向こうの人が明日もおいでよって言うんや」
好「そうやで。綿子さん、ショートステイは嫌やって言うから、代わりに土日もデイサービスに行くことになったんやで。家で一人で居ったら心配やからな。かつおさんからそう聞いとるで」
綿「えっ?そうなん?」
好「家でおったらこうやってゴゾゴゾするやろ。じっと出来んやん。だからかつおさんが土日もデイに行けるように手配したんやがな」
綿「そうやったんな」
なんだか不服そうな顔をしていた。
デイは大好きなんやろ!
そう言うとったやん。
喜んで行っとったらええやん。
丸一日、家に居たら何をするやら分からない。
もう体と相談するという事が出来ないでしょ。
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