かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:迷惑

4階のスタッフさんと別れ、どんよりとした気持ちでエレベーターに乗った。
これは相当ヤバそうだ。
実際、調査に立ち会ったスタッフさんがああ言うんだから。
まさか要支援になることは無いとのんきに構えていたけど、もしかしたらもしかするかも。
それだけは勘弁してほしい。

2階に着き、ガラス扉を開けようとしていると畑田マネージャーに会った。

畑「今日、部屋を替わったんです。案内しますね」

と一緒に中に入った。
夕方かつおさんから「じいさん、近々部屋を替わる予定やって」と連絡はもらっていたが、さっそく替わったのね。
要看護が必要な人が入所することになり、詰め所に一番近い部屋、要は茂造さんがいる部屋に入ることになったので茂造さんに移ってもらったとの事だった。
と言う事はその人は耳が遠くないのだろう。

デイルームに茂造さんの姿があり、まだ食事中だった。
その横を通り抜け部屋へ案内してくれた。
新しい部屋は長い廊下の真ん中くらいの場所で、廊下の左側、二人部屋の廊下側だった。
いぶきの森は増築していて旧館と新館をつないでいる。
今度の部屋は旧館の一番端で、廊下は繋がっているが部屋は一方しか隣接していない。
なるほどここならまだマシだろう。
隣の部屋の人はうるさいかもしれないが、隣は一方だけだから。
そして多分相部屋の方は耳が遠いのだろう。
そうじゃなきゃ茂造さんと相部屋にはならないはずだもの。

畑「今日、こちらに替わったところなんです。部屋を替わるって言ったら怒るかなってちょっと心配してたんですけど、あっさり承知してくれたんですよ」

「へぇ~そうなんですね。けど今までずっと同じ部屋だったから覚えるのに時間がかかるかもしれませんね」

畑「そういえばさっき部屋の奥から出てきたようだったので隣の人のベッドで寝てたのかも」

部屋の入口とベッドの手すりに名前を書いた大きな紙が貼ってあった。
けどそんなの見てないよね。
今まで部屋の奥、窓側だったから奥に行っちゃったのだろう。
隣の人に迷惑が掛かるからはやく覚えてね。

「ところで最近、茂造さんの元気がなくてあまり喋らなくなったと聞いたんですが?」

畑「いえ全然そんなことないですよ。よく喋ってます!」

なんだそうなんだ。
良かった。
そういえばこの部屋にいてもデイルームにいる茂造さんの声が聞こえてくる。
一時的に元気がないことがあったということかな?
季節の変わり目だものね。
もう長くないかもと聞いた時は心配したが大丈夫のようだ。
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そうそう、かつおさんから聞いてはいたが、茂造さんの相方が代わっていた。
先々週、訪問した時(喉が痛いというのでわたしは面会しなかった時)には以前の人がいたそうだ。
その後、茂造さんのコロナ感染が判明し、いぶきの森全体で風邪?が流行っているとの事で一週間入浴が中止になったため訪問していなかった。
で、先週も念のためにと面会を控えたので、次に部屋に入ったのはその翌日の洗濯物の回収に行った時だった。
その時、相方が代わっていたそうだ。

以前の人は全くの寝たきりで、定期的な体位交換や痰吸引が必要な方だった。
茂造さんがコロナに感染したから部屋を移ったのかしら?
もしコロナに感染したらヤバそうな人だったもの。
もしかしたらお亡くなりになったのかな。
部屋を替わっただけだといいなと思う。

コロナが5類になって、わたし達が部屋に入れるようになって以降、とにかくこれで4人目だ。(短期の人は除いて)
茂造さんはここに入所して以来ずーっと同じ部屋のままだ。
詰め所のすぐ隣でデイルームにも一番近い。
居室としては端っこだ。
耳が遠くて声がでかく、夜中でもずーーっと独り言を言うので他の人の迷惑にならないように端っこなんだろうと思っている。
で、相部屋の人は基本耳が遠い人だ。
この方も耳が遠いのだろう。
そうじゃなきゃ無理だ。

隣の人はベッドの横に置いてあったパイプ椅子に座ってウトウトしていた。
しょっちゅう痰が絡んで「ヴォー」とか「ゴホッゴホッ」とか擬音を発していた。
茂造さんは気になってないようだ。
うん、これならお互いさまで大丈夫そうだ。
良かった。
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これで何とか準備は整った。
やっと一息つける。
するとかつおさんが「今日、ばあさんがまた訳の分からん事言うとったんや」と切り出した。

「えっ?なんて?」

「入棺に連れて行った時のことなんやけどな、ばあさんがかっちゃんに「私も帰って1週間ぐらい姉さんの横で寝ようと思うとったんや~」って言うたんやって。かっちゃんがわしに「綿ちゃんが恐ろしいこと言うんや~」って教えてくれたんや」

???

よく話を聞くと米さんがまだいぶきの森に入所してるときから体調がかなり悪いことを綿子さんも知っていたそうだ。
それで施設では毎日米さんを見舞って付き添っていたんだそうだ。
(あんなに茂造さんがいる2階へ行くのを避けていたのにどうやって米さんの部屋に行ったのかは不明)
それで火曜日から自宅へ戻った事も知っていたそうだ。
綿子さんがそこまで詳しく知っていたとはわたしもかつおさんも知らなかった。
そういえばこの間の土日の面会はわたしは行かなかったからなぁ。

とにかくそれで米さんちに泊まり込むという考えに至ったのね。
米さんを思ってのことなのかもしれないが周りはいい迷惑だ。
せっかく母娘水入らずで残されたわずかな時間を過ごしているのに。
そういう事に思いが至らないところがやっぱりボケているんだなぁと感じる。
けどしんみりした中に笑いを提供してくれてちょっとありがたいかも。
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ひき続き10日のこと

その後2階へ。
今日も茂造さんには会わずにアルバムだけ言づけて帰ろうと思っていた。
エレベーターを降りると詰め所の前にちょうどスタッフさんが二人いた。
よく見るとそのうちのひとりは綿子さんの担当マネージャーの草野さんだった。

「いつもお世話になっております」

「いえいえ、こちらこそテレビをお持ちいただいたり、お茶をお持ちいただいて助かります」

「いや~あのまま一人でボーっと部屋で過ごしていたらボケが進みそうで。テレビでも見る方がいいかと思いまして」

「その方がいいと思います。そうそう昨日は娘さんが赤ちゃんを連れて来てくださって、綿子さんすっごく喜んでました」

「そうみたいですね。娘も今は育休中なので時間がありますので。それに日中赤ちゃんと二人きりだと煮詰まるようで、ここに来るのは気分転換にもなるからって言ってくれてるんで、またちょこちょこ寄ると思います」

「ありがたいです!やっぱり刺激になりますからね」

「赤ちゃんはやっぱり珍しいんですかね。昨日も1階で大勢の人に囲まれたって言ってました(笑)。みんなが可愛いって言うてくれたって。デイサービスの方ですかね」

「そうですね。1階ならデイの利用者さんだと思います。いや~でもほんと可愛いわぁ~」

みんなゆうくんにメロメロのようだ。
これでみんなが元気になれるのなら喜ばしい。

「娘があんまり赤ちゃん連れてきたら迷惑なんじゃないかと気にしてまして」

「全然!!また連れてきてあげてください」

だって。
ハルちゃんそういう事でよろしくお願いね!
お邪魔します



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8月26日 土曜日

かつおさんは午前中、営農集団の仕事に出かけていた。
午後からは通り雨が降った。
その後、少し涼しくなったのでまた田んぼで草抜きに精を出していた。

夕方、戻って来て外で作業服を洗っていたら綿子さんがやって来たそうだ。
散歩に行っていたそうだ。
そしてかつおさんに

綿「〇〇の田んぼが草だらけやないか。刈らなイカンやないか」

と言ったそうだ。
〇〇の田んぼは稲を植えていない。
休耕田なのだが雑草が茂るので時々草刈り機で刈っていた。

かつおさんだって分かっている。
忙しくてそこまで手が回らないのだ。
今日だって遊んでいたわけじゃない。
そろそろ刈らないととは思っていたのに綿子さんに指摘されると腹が立つ。

「自分は何もせえへんのやから言うな!」

ブリブリ怒っている。
本当に要らぬお世話だ。

それにしてもむっちゃ元気になったもんだ。
〇〇の田んぼはうちから一番遠い。
そこまで杖も持たず手ぶらで歩いて行ったのだ。
その田んぼは、車がよく通る広い道路を渡らなくてはいけない場所にある。
横断歩道を通ろうとするとかなり遠まわりしなくてはならない。
きっと横断歩道も無いところを渡ったんだろうと思う。
危険極まりない。

綿子さんが言うには
「また入院して迷惑かけんように足腰を鍛えよんや」
という事らしい。

「これで転んで入院したらそっちの方が迷惑や!」

鍛えるのもほどほどにお願いします。
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