部屋でワイワイと過ごしていると入り口に見知らぬおばあさんがやってきた。
車いすに乗っている。
かつおさんが相部屋の方かと思って「入りますか?」と尋ねた。
おばあさんはそれには答えず「あの子どこの子な?」と質問してきた。
どこの子?って言われても…。
うちの子やん、見たら分かるやろ。
とりあえず

「この人のひ孫です」

と答えた。
が、おばあさんからは返事がない。

隣のベッドの人じゃないの?
入りたいんじゃないの?
なに?どうしたらいいんだ?

かつおさんが綿子さんに「この人ばあさんの隣の人か?」と尋ねた。

綿「違う」

なんだ、そうなのか。
じゃあこのおばあさんは何しに来たんだ?

するとおばあさんが「子供の声がするから来たんや」と言った。

「うるさくてすみません」

それには何も答えない。
会話が成り立たない。
困ったなぁ。
そこへスタッフがおばあさんを連れ戻しにやってきた。

ス「さあ、向こうに戻りましょう」

ばあ「いや、子供の声がしたから。あれ、どこの子な?」

ス「綿子さんのところの子やで」

さっきも言うたやん!
このおばあさん、どうも自分の孫じゃないかと思っているようだった。
綿子さんのひ孫と聞いて不服そうだ。
この人もかなり痴呆がきているのだろう。
自分の孫と他人の孫の区別がつかないようだ。
ホント痴呆って恐ろしい。
幸い綿子さんはここまで進んではいない。
どうかこのまま現状維持できますように。
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