かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:邪魔

実家について母から説明を聞いて謎が解けた。
父が物干し場を作ろうとしていた場所は縁側の東の方だったのだが、母が西側に作れと言い出したからだった。
西側の方が日当たりが良い。
なので母の言い分も分かるが、西側は大きな掃き出し窓が並んでいてクギを打てる場所がない。
東側なら柱があるから大丈夫なのだが。
なので違う方法を考えと行けない。
天井と床を突っ張るのはどうかと考えたが縁側の天井は突っ張りに耐えられそうもない。
それじゃ床置きの台を置くか?
けれどそうしたら縁側を通る時に邪魔になると言う。
父が夜中にトイレに行くときにこの縁側を通るそうだ。
じゃあやっぱり無理じゃん。
縁側の東側で我慢しろよ。
ということで初めの父の案のとおり、東側に板を打って竿を吊るして物干し場を作ったのだった。

母はこうして欲しいと意見を言うばかりで、実際作ることはしないので簡単にできると思っている節がある。
西側に物干し場を作るのは素人には無理だ。
父はそれが分かるが上手に説明できない。
なので母はわたしに頼めばできると思っていたのだ。

二人の老化を実感した。
やれやれ。
こっちの二人も大分きてるなぁ。
これからますます手がかかりそうだ。
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これで何とか準備は整った。
やっと一息つける。
するとかつおさんが「今日、ばあさんがまた訳の分からん事言うとったんや」と切り出した。

「えっ?なんて?」

「入棺に連れて行った時のことなんやけどな、ばあさんがかっちゃんに「私も帰って1週間ぐらい姉さんの横で寝ようと思うとったんや~」って言うたんやって。かっちゃんがわしに「綿ちゃんが恐ろしいこと言うんや~」って教えてくれたんや」

???

よく話を聞くと米さんがまだいぶきの森に入所してるときから体調がかなり悪いことを綿子さんも知っていたそうだ。
それで施設では毎日米さんを見舞って付き添っていたんだそうだ。
(あんなに茂造さんがいる2階へ行くのを避けていたのにどうやって米さんの部屋に行ったのかは不明)
それで火曜日から自宅へ戻った事も知っていたそうだ。
綿子さんがそこまで詳しく知っていたとはわたしもかつおさんも知らなかった。
そういえばこの間の土日の面会はわたしは行かなかったからなぁ。

とにかくそれで米さんちに泊まり込むという考えに至ったのね。
米さんを思ってのことなのかもしれないが周りはいい迷惑だ。
せっかく母娘水入らずで残されたわずかな時間を過ごしているのに。
そういう事に思いが至らないところがやっぱりボケているんだなぁと感じる。
けどしんみりした中に笑いを提供してくれてちょっとありがたいかも。
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8月15日 火曜日

今日は実家へ仏さん参りに行った。
台風接近中でどうなることかと思ったが、そこまでの雨&風じゃ無かったので予定通り訪問した。
今日から我が家に帰省してきた翔ちゃんも一緒に行った。

皆でお昼ご飯を食べてから家にもどり、やっとゆっくりできる時間がとれた。
かつおさんも翔ちゃんも疲れがたまっているようで、昼寝するわと二階へ上がっていった。
わたしは明日から仕事だ。
なんだか慌ただしい盆休みだった。
結局、なんやかんやで綿子さんの顔を見ない日はなかった。
今から僅かだがゆっくりできるとリビングで溜まっていたビデオを見ていた。
ついウトウトしていたらチャイムが鳴った。
ゲッ!
案の定、綿子さんだ。

綿「あそこに車が停まっとるけど誰か帰って来とんな?」

なぜ疑問形?
翔ちゃんの車って分かっているくせに。
寝入り端を起こされたので一層イライラする。

「翔ちゃんが帰って来とんや」

綿「翔ちゃん帰って来とんな!!うわ~会いたかったんや~」

「今、寝よるわ」

綿「そうなんな。いや~顔が見たいと思っとったんや」

今にも起こしに行きそうな勢いだ。

「起きたら顔見せに行くように言うとくわ」

綿「そうなぁ」

渋々帰って行った。
時計を見ると2時半過ぎだ。
いつも休みの日の午後、家でくつろいでウトウトしていたらこうやって邪魔される。
今日は典さんがいるから大丈夫だと思っていたのに。
甘かった。
やっぱりデイサービスを休ませるんじゃなかった。
結局、今日も綿子さんの顔を見ることになってしまったのだった。

それにしてもこんな雨の中ウロウロするなよ!
そろそろ翔ちゃんが来るんじゃないかと綿子レーダーが働いたのだろうか?
綿子レーダーの性能の高さが恐ろしい。

典さんがいるじゃないか!
典さんとまったりしとけよ!
たまには解放してくれ!

そして4時過ぎにもまたも我が家にやって来た。

綿「かつおは居るんな?」

「かつおさんも寝よるわ」

(わたしも寝よったんや!)

綿「かつおにお金貰おうと思うてな。明日お金が要るんやけど、手元に全然無いんや」

(どこでお金使うんや!買い物には行ってないのに無くなる訳ないやん!それにこないだから親せきが仏壇を参りに来てご仏前を持って来たから十分あるやろ!)

もう少しで心の声をぶちまけそうになった。
グッと我慢。

「起きたら伝えるわ」

綿「ほうな。頼むわな」

結局、盆休み最終日もゆっくり休むことは出来なかった....。
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話は戻るが、ゴミの回収をしながらやっとのことで倉庫横の畑の草刈りを終えた。
思ったより時間がかかったのでもうひろこさんが来る約束の時間が迫っていた。
なので一旦休止し、家の前の畑の草刈りは夕方から行った。

ここは綿子さんがキュウリやナスやトマトを植えていた場所だ。
ここの畑も膝丈を超えるほどの草に覆われていた。
こちらは野菜はもう終わっているので気にせずガンガン刈れるだろうと思いきや、ここにもパイプやら波板やら邪魔なものが落ちている。
本当にだらしない。
結局気を遣いながら刈っていかなければならなかった。
そうしてため息をつきながら草刈りをしていると綿子さんがやって来た。

綿「好子さんまで刈ってくれよんな。すまんなぁ」

そう思うのなら片付けぐらいちゃんとしろよ。
そうか畑なんてやめてしまえ。
けどさすがに口には出せない。

「だいぶ草が伸びとるからな」

そう返すのが精いっぱいだ。
そしてまた草刈りに精を出していると綿子さんがカマを手に戻って来た。
自分も手伝わなくてはと思ったようだ。

そんな事せんでええのに。
機械で刈ったらすぐやのに。
まっ不要物が落ちて無ければだが。

かつおさんもわたしもどうせ止めてもやめないのは目に見えていたので放っておいた。

だが朝はかつおさんと二人で
「なんでやったらやりっぱなしなんや!」とか
「さつまいもやって一回掘っただけで忘れとるやん!」とか
ブツブツ文句を言いながらできたので良かったが、綿子さんの目の前で言うわけにもいかず、ひたすら黙々と作業をするのはしんどかった。
やっぱりグチを口に出すのは大事なのだ。
かなりストレス発散になることが分かった。

そうして黙って作業を続けていると

綿「もう止めんかな。暗くなってきたし」

と言い出した。

イヤイヤ誰も仕切ってくれって言うてないし、
手伝ってくれとも言うてないし、
勝手に止めたらええやん。
じゃまだよきみ

夕方の草刈りは朝の何倍も疲れたのだった。


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先週の日曜日の夕方、かつおさんが軽トラに大きな箱を積んで帰って来た。
会社で不要になった鉄製の大きな工具箱を貰ったそうだ。
我が家では先日から納屋の片づけをしていて大量の工具が出てきていたのでそれを整理して収納するのにちょうどいいと思い貰ったそうだ。
しかしこの工具箱もの凄く重い。
会社ではフォークリフトを使い軽トラに積み込んだそうだがうちにはフォークなどない。
わたしとかとおさんとハルちゃんの三人で力を合わせて人力で降ろすことになった。
もし手を滑らせて足の上に落としたりしたらとんでもないことになる。
三人息を合わせなければと集中して降ろそうと持ち上げた時だった。

綿「何しよん?私も手伝うわ」

と綿子さんが割って入って来た。

ゲッ!マジか!無理無理!!

「ばあさんはええわ!危ないから向こう行ってくれ!!」

綿「手伝うわ!」

「ばあさんには無理や!!はよ、よけてくれ!!」

余裕のないかつおさんが叫んだ。

綿「私やって出来るわ!」

「ええから!!よけてくれ!!」

わたしとハルちゃんは黙っていたが内心
来るな!! 邪魔じゃ!! 重いー!!
と思っていた。
殺す気かてめえ

綿子さんがブツブツ言いながらもよけたので

せえの!!

でなんとか降ろすことが出来た。
綿子さんが登場したおかげで一層緊張感が増したわ!
ホンマ勘弁してよ。

しかし綿子さんはのけ者にされと感じたようでまだ文句を言っている。

綿「わたしやって持てるわ!見てん!」

と言いながら工具箱を押して動かして見せる。
全体重をかけて押すものだから重い工具箱が傾いている。

ヒェーーー!!
そんなんええから、やめてくれーー!!

かつおさん、綿子さんのプライドを傷つけてしまったようだ。
本当に年寄りの相手は難しい....

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※これが工具箱の現物です。重そうでしょ。

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