旅館の夕食は部屋食だった。
なのでゆっくりくつろいで楽しみながらおいしい料理がいただけた。
約1カ月ぶりの再会なので話も弾んだ。
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綿子さんもほとんど残すことなく食べてしまった。

そして食事が終わりしばらくするとスタッフさんが布団を敷きに来てくれた。
部屋が広いので5組の布団を敷いてもゆったりしている。
綿子さんが「私、夜中に何べんもトイレに行くからトイレに近いところがええわ」というので、一番出入り口に近いところに寝てもらうことにした。
綿子さんは早速布団に寝転んだ。
今朝、6時頃に起きて以来、やっと横になったのだ。
いつもならしょっちゅうベッドで横になっているのだから、しんどかったことだろう。

そしてここで気付いたのだが、綿子さんにはベッドがある部屋を取ればよかった。
畳の上に敷いた布団から立ち上がるのは一苦労だった。
いつもはベッドなので足をおろして立つので、すっと立てるのだが、床からだと踏ん張らなくてはならないので辛そうだった。
あちゃ~。気が付かなかったなぁ。
次回(あるとすればだが)は和洋室にしよう。

綿子さんの寝る場所が決まると後は自然にみんなの寝場所が決まった。
疲れているのか10時半ごろにはみんな寝てしまった。
若い翔ちゃんだけは11時過ぎに起きて大浴場へ行っていたが。

翌朝、温泉好きのかつおさんは5時には起きて大浴場へ行った。
その後典さんも部屋を出て行った。
わたしは枕が変わるとあまり寝れないたちだ。
なのでこうやって周りが動くと目が覚めてしまう。
それにかつおさんはあまり周りに気づかいができないので、扉をそっと閉めたり、足音を立てずに歩いたりできない。
なので目が覚めてしまう。
けど、典さんはとても静かに部屋を出て行った。
兄弟なのに本当に性格が全く違う。

6時過ぎ典さんが先に戻ってきた。
綿子さんも目が覚めたようだ。
寝ころんだままで

綿「典夫か?」

「お風呂入ってきたんや」

綿「そうか」

「かつおさんは?」

「まだお風呂や」

と言っていると
綿子さんが「誰か居るんな?」と言った。

えっ?

「好子やで」

綿「えっ?好子さん?」

もそもそと起き上がりこちらを見てポカンとしている。
そしてわたしの横でまだ寝ている翔ちゃんを見て

綿「これはかつおな?」

「いや、翔ちゃんやで。かつおさんはお風呂に行っとるで」

綿「へっ?」

寝て起きたら昨日のことは忘れてしまったのか?
狐につままれたような顔をしている。
が、だんだん思い出したようだ。

「みんなで旅行に来たやん」

綿「そうやったわ」

せっかくみんな綿子さんを喜ばすために頑張ってるんだから忘れないでくれーー!!


続く

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