かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:飴

昨日の続き

綿子さんはどうしても家に帰りたいのかしばらく粘っていたが、かつおさんがけんもほろろに断るのでようやく諦めた。
が、次に

綿「スーパーに連れて行って欲しいんや」

と言い出した。

綿「ここで居ったらみんなが飴やらお菓子やらくれるんや。私も・・・」

「それはできん!」

かつおさんは綿子さんの話を遮った。

「それはいかんの!食べもんを置いとくのもいかんし、他人にやったらいかんのや」

綿「飴かなんか買うて来て皆に配りたいんや」

「そんなん以ての外や。そういうことは禁止されとんや。貰うばっかりが気になるんやったら貰わんかったらええが」

「イカンことは分かっとるからみんなこっそり食べよるやろ?それで喉に詰めたりしたら危ないやろ」

「アホなことばっかり言うのやめろ」

綿「はぁ」

大きなため息をついた後黙り込んだ。
だから出来ることと出来ないことがありますってば!
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ところで先日気付いたのだが、緒方さんの名前がない。
緒方さんと言えば綿子さんと仲が良くてこっそり飴やおやつをくれていた人だ。
以前、飴玉の入ったポーチを落してしまい、スタッフに見つかって怒られてたっけ。
あの緒方さんの名前が無くなっていた。
部屋の入り口のネームプレートにないのだ。
部屋を移動したのかと思って各部屋のプレートを見たがない。
この施設では1カ月ごとに靴を交換して洗う事になっているんだけど、交換したら日にちを記入する表がある。
そこに入居者の名前がずらーっと並んでいるのだが、そこにも緒方さんの名前は無かった。
やっぱり居ないよね。
車いすの方だったから家に戻ったとは思えないし、他の施設に移ったのだろうか?
それともひょっとして亡くなったのか?
けど元気そうだったのに。

ずっと気になっていたので綿子さんに聞いてみた。
ロビーや他の人がいる所ではちょっと聞きづらい。
この部屋ならデイルームからも一番遠いし他の人に聞かれることもないだろう。

「綿子さん、緒方さんどうしたん?居らんようになったやん」

綿「緒方?」

「綿子さんと仲の良かった人やん。車いすに乗っとってさ、時々飴くれよったやろ」

綿「私、他の人と話するの好きでないから仲のええ人はおらんのや」

はぁ?
話するのが好きでないだって!!
嘘つけ!!

結局綿子さんに尋ねても緒方さんのことは何も分からなかった。
あの『マサコ』さんのことも聞いてみたかったがやめた。

それにしても綿子さんは答えたくなくてとぼけているというよりは、本気で緒方さんと言う人など知らないといった感じだった。
すっかり忘れてしまっているようだ。
ここに入所してからの付き合いだから1年程度と短いからなのか?
茂造さんと一緒で古い事は覚えているけど直近の記憶は忘れていくのだろうか?
ちょっと怖い。
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そして4階、綿子さんのもとへ。

「今日も散歩に行くか!」

綿「おう!」

綿子さんとっても嬉しそうだ。

先週と同様コンビニへ。
で、またも店内をぐるぐるぐるぐる。
あれもこれも気になって仕方ない(笑)

ようやく選んだのはプリンだった。
それだけ?
物足りないのでは?

「それだけでええんか?」

綿「そしたらもう一つ貰おうか」

またも店内を徘徊する。
そして小さいカップケーキが10個ぐらい入った袋を手にした。

綿「これ、あそこに持って帰って・・・」

「他人にやるつもりやろが!それは買わん!」

渋々棚に戻し、結局シャルロットサンドを選んだのだった。

綿「あと飴が欲しいんや」

「それも他人にやろうと思うとるやろが!」

綿「持っとる人おるが。私、貰うばっかりで・・・」

「それはルールを破っとる人や。わしはそんなこと出来ん!施設のいう事聞かんで追い出されたら困るが」

ホント飴なんてとんでもない!
それにしても懲りないねぇ。
却下されるの分かっとるやろ。
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2月22日 土曜日

今日はかつおさんと二人で茂&綿の面会に行った。
ゆうくんを連れずに行くのは久しぶりだ。
綿子さんは「お~来てくれたんか~」とは言ってくれたが、やはりちよっとつまらなそうだ。
こちらもゆうくんがいたら話のネタを探さなくても場がもつので助かっていたんだけど、大きくなってきたら毎回連れてくるのは難しい。
徐々に間隔を開けていかないと。
今の時代、週1でもひ孫に会える方が珍しいんじゃないかなとも思う。

今日のおやつは来る直前にコンビニで買ったほっかほかのあんまんだ。
「美味しいわ~」と喜んでくれた。
やはり温かいと美味しさが倍増するのだろう。
おやつを食べていると綿子さんが思い出したように「そうや、かつおに会うたら言おうと思っとったんや」と言い出した。

「なんや?」

綿「頼みがあるんや。今度来るとき飴を一袋持って来てくれ」

「それは出来ん」

綿「いや、皆がお母さんにくれるんや。そやから私も皆に・・・」

「それはイカンっていつも言うとるやろが。みんなはイカンことしよるんや」

「そやで。食べ物は目の前で食べきるだけしか持って来ないでくださいってここの人から言われとるからな。置いて帰ることはできんのや」

綿「・・・・」

もうこのやり取り何度目やねん!
そりゃいつも貰ってばかりだから返したいって気持ちは分かるが、もしそれで事故が起きたらと思うとやっぱり持ってくるわけにはいかない。
こっそり持ち込む人は他人に配らずに自分だけで食べろよ!
そういう人もきっと痴呆なんだろう。
いくら禁止だと言っても危険だと言っても理解できないのだろう。
ホント困るなぁ。
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綿子さんの家を出て車に乗り込むまでには納屋を通り抜けるのだが、その時に言った一言がこれだ。

綿「かつお、納屋の扉はちゃんと閉めといてくれよ!」

ゲッ!
まだ言うか!!
どれだけ閉めることにこだわってんねん!
うんざりする。

そして綿子さんが出て行ったあと翔ちゃんはグチっていた。

「ばあさんに「翔ちゃんやと思わんかったわ~。ハルちゃんの旦那かと思たわ~」って10回以上言われたで!何回言うんや!で、何が言いたいんや。それ言うて誰が得するん?」

本当にくどいぐらいそのセリフを繰り返していた。
それを聞かされて翔ちゃんは気分がいいわけないじゃないか。
何度も聞かされるとますます気分が悪くなる。
何のためにそれ言うの?
意味が分からない。
これもボケから来ることなのか?

そしてかつおさんから聞いたのだが、朝、綿子さんを迎えに行き、車に乗せ、走り出した途端、綿子さんが買い物に連れて行けと言い出したそうだ。

「買い物?何を買うんや?夕方には施設に戻るのに買うてもしょうがないやろが」

綿「飴を買うんや」

「アホか!それはイカンっていつも言うとるやろが!」

綿「皆持っとるが」

「それはイカンことなんや!言う事きかんで追い出されたらどうするんや!」

いきなりバトルとなったそうだ。
ほんとに全然理解していない。
疲れるったらありゃしない。
次回の外出は当分先だな。
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