かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:高い

二人との面会を終えると11時半過ぎだった。
そこで以前から綿子さんを連れて行こうかと検討していた喫茶店へ行ってみることにした。
その喫茶店はいぶきの森から歩いて10分ほどのところにある。
車いすを押して連れて行ける範囲だ。
しかし一度も入ったことがないので中の様子や車いすで入店できるか分からない。
なので視察を兼ねて入ってみることにしたのだ。

まず入り口に2段ほど階段がある。
スロープは無い。
ま、2段くらいなら二人で車いすごと担げばなんとかなりそうだ。
中に入ると誰もいない。お客さんも一人もいなかった。
奥からお店の人が出てきて「お好きな席にどうぞ」と言うので窓際の席に座った。
通路はそんなに広くはないが、車いすでも通れなくはなさそうだ。
椅子もダイニングチェアのようなタイプなので簡単に動かせる。
これなら連れてきても大丈夫そうだ。

今日は日曜日だがタイムランチがあるそうで、今日のメニューを渡された。
その中からかつおさんが「豆皿定食」、わたしは「ハンバーグ定食」を注文した。
すると店員さんは「お時間かかりますけど」とぶっきらぼうに言った。
は?
タイムランチなのに?
今、お客さん一人もいないしなんで?
そうは思ったがグッと飲み込んで「はい、分かりました」と答えた。

待っている間、店内を見渡したりメニューを見たりした。
今、一押しなのかいちごのパフェのチラシが貼ってある。
綿子さんと来るなら食事じゃなくてお茶を飲みに来ることになるだろうからパフェはいいかも。
いちごがたっぷりで美味しそうだ。

「これ綿子さん喜びそうやな」

「そうやな」

などと話していたらかつおさんのランチが運ばれてきた。

う~~ん。
豆皿に色々なお惣菜がのっているのを想像していたのだが、一応メイン?の少し大きな皿に少量の豚の生姜焼きが。
あとは本当に小さい皿が4つほどお盆に載っているのだが、卵焼き一切れ、漬物、いちご1個、ポテトサラダといったラインナップ。
いちご以外は業務用のやつでしょといった感じ。
これにごはんと味噌汁だ。
明らかに量が少ない。
これで1200円。
ハズレじゃん。

その後運ばれてきたわたしが注文したハンバーグ定食は、ハンバーグが鉄板に載っていて見た目は美味しそうだ。
が、食べようとすると鉄板に触れている部分がガチガチでパッサパサ。
なんじゃこれといったものだった。
これもハズレだ。

かつおさんもわたしも黙々と食べた。
食べている途中お客さんが入ってきた。
常連さんのようだ。
お店の人は笑顔で応対していた。
わたし達の対応をしていた時と明らかに違う。

会計時に「車いすの人を連れてきてもいいですか?」と尋ねようかと思っていたのがやめた。
ここは無いな。

店の外に出てかつおさんと意思確認したらかつおさんも同様に思ったそうだ。
綿子さんを喫茶店に連れて行こうっていいアイデアだと思ったのに、あれじゃコンビニでコーヒーを買って公園で飲む方がマシだ。
ホント残念。
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ところでこの旅行中、大阪へ向かう新幹線で綿子さんの褥瘡についてかつおさんと話をした。
結局、完全に二人のことを忘れることは出来ない…。

実はハルちゃんから円座が仙骨部の褥瘡にあまり良くないことを聞いた後、ネットで何かいい物はないか検索してみた。
それで見つけたのがU字型の座布団。
なかでもエクスジェルの『ザ・アウルスタンダードU』という製品が口コミも良くて綿子さんに良さそうだ。
しかしかなり高価!!
¥17,980-
座布団が約2万円もするとは!
どうしたものか?
けれどここはひとつ奮発して買ってもいいのでは?
そう思ったのでかつおさんに提案した。

かつおさんは初め「へ~U字型の座布団があるんや~」と好意的に聞いていたのだが、値段が1万8千円と聞いた途端「そんな高いのはばあさんにはもったいないわ!」と興奮しだした。

「あんな褥瘡が出来るんは、ばあさんの座り方が悪いせいやのに!」

「えっ?どういうこと?」

「大井さんが言うとったんや。ばあさん、椅子に座る時によくお尻を前にずらして背中丸めて、背もたれにもたれかかっとるんやと。そんな座り方をしとったらお尻に傷が出来るからちゃんと座りなよって声をかけるんやけど、見たらいつもその姿勢になっとるんやって」

「ああ~それで仙骨部に褥瘡が出来たんやな。なんでこんなとこに褥瘡ができるんやろ?って不思議やったんや。なるほどな」

この座り方、『ずっこけ座り』とか『仙骨座り』という名前がついているそうだ。
いかにもな名前だ。

「本人がちゃんと座らんせいやのに、そんな高い座布団やもったいないわ!」

綿子さんがお尻が痛いってスタッフに言わなかったのはこのためか。
いつも注意を受けていたのに無視してずっこけ座りを続けていたから言えなかったようだ。
なんかいろいろ腑に落ちた。

それにしてもこの話初めて聞いたんですけど?
こういう事はちゃんと共有してよね。

「それっていつ大井さんに聞いたん?」

「電話で話した時や」

「えっ?それって一番最初やん」

「はじめ大井さんはわしに責められよると思ったみたいで、ばあさんが変な姿勢で座るから仕方ないんやみたいに言うとったんや。いやいや、責めるつもりは無いって伝わってからは普通に話が出来たんや。それで傷があるのは知っとったし、時々薬塗ったり処置はしよるんやって。けど本人がちゃんと座らんからイカンのや。ま、でも円座を使ってみたら調子ええって言うとるからそれでええんと違う?」

「けど円座の穴のところに傷があるところを持ってきたら、それこそずっこけ座りになるやん。それでええんやろか?」

「わしもよう分からん」

今度訪問時に要確認だな。
それにしても相変わらずかつおさんは綿子さんのことに関心が薄い。
イヤイヤやってる感が伝わってくる。
もう少し頑張ろうよ。
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父と皮膚科へ行った後、お昼ご飯を食べに回転寿司屋さんへ行った。
父は握り寿司が大好きだ。
けれど母は生の魚は得意じゃない。
なので二人で外食するなら断然寿司屋だ。

父は握りずしが好きだと言っても食べる物は限られている。
いつも生エビとエンガワだ。
ほぼこの2種類しか食べない。
たまにホタテを食べる事があるくらい。

どうせ今日も生エビとエンガワでしょ。
タッチパネルで注文するのはわたしの役目なので

「生エビから注文しようか?それともエンガワ?」

父「エンガワがええの」

タッチパネルを操作しているとエンガワが2種類あった。
ヒラメのエンガワとカレイのエンガワだ。
珍しい。
ここの回転寿司屋に来たのは久しぶりだがこんなメニューあったっけ?
たまたまかな?

「ヒラメのエンガワとカレイのエンガワがあるで。どっちにする?」

父「ヒラメやの」

即答だった。
けどこれ値段が倍くらい違う。
もちろんヒラメの方が高い。
ま、たまにだからいっか。

父はヒラメのエンガワを食べて「美味い」と言った。
いつものエンガワとは少し違うようだ。

「次、何を頼もうか?」

父「ヒラメがええの」

これまた高い!
ま、いっか。

このヒラメもかなり美味しかったようだ。
この後「何を注文しようか?」と尋ねると「ヒラメのエンガワ」と「ヒラメ」と交互に返ってきて結局今日はヒラメとヒラメのエンガワしか食べなかった。
「エビは?」と尋ねても「ええわ」と言って頼まなかった。
なんて偏った注文なんだ。
全部で5枚しか食べなかったが結構なお値段となった。
ま、父が出してくれたからいいんだけど。
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1月13日 土曜日

今日の午前中、かつおさんは茂造さんと綿子さんの12月分の利用料の支払いに行った。
いぶきの森とさくら苑と佐藤病院の3か所を回って来たそうだ。
3か所と言ってもどれも近くにあるのでそう大変ではない。

まずはいぶきの森へ茂造さんの分の支払いし、その次にさくら苑へ綿子さんのデイサービスの利用料を払いに行った。
12月の9日から佐藤病院に入院したので料金は知れているだろうと思っていたが、思いのほか高かったそうだ。
よく考えると12月の初めごろはかつおさんが出張なので土日もデイサービスを利用させてもらったじゃないか。
1カ月前のことだがすっかり忘れていた。
もうずっと前の様な気がする。
あの時は本当にありがたかった。

支払いをしているとスタッフさんから「綿子さん、いぶきの森に入所されるそうですね。できればここに入ってもらいたかったんですけどねぇ」と言われたそうだ。

「はい。ここなら慣れているし、入れればよかったんですが、ここは高いんでねぇ」

「そうですよねぇ。高いですもんねぇ」

「年金では全然足りないんでねぇ」

「ところで綿子さんはずい分元気になられたようですね。また家に帰るって言ってるそうですよ」

「えっ⁉またそんな事を言ってるんですか?ついこないだ会った時は入所することに同意してたんですけどね」

「ころころ変わるのはいつものことですから」

「そうですね」

さすが!さくら苑のスタッフさんは綿子さんのことをよく分かっている。
本当にもう少し料金が安ければここに入所させてあげたかったが、ちょっと無理だ。
先方も分かっているから無理に勧めない。

「今、ここでお預かりしている綿子さんの荷物は、いぶきの森に移られたらそちらへ持って行きますね」

「よろしくお願いします。今までお世話になりました」

これでさくら苑とも縁が切れる。
綿子さんがさくら苑に通い始めたのが令和4年の2月だ。
それから約2年間、本当にお世話になりました。
スタッフの皆さん本当にありがとうございました。
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昨日の続き

その後、かつおさんも家に戻って来た。
暫くすると綿子さんがまたもやって来た。
手にまんじゅうを持っていた。

綿「これ、昨日大北が持って来たんや。半分わけしたから食べて」

「えっ!大北が来たんな?へえ~。でもこれ大阪のでないな」

綿「そうなんや。こっちで買ったもんやけどって言うとったわ」

このまんじゅうはわが県の名物だ。
前もって買っていた物ではないという事だ。
しかも2000円程度のものだし、仏壇にお供えを持って来たわけでもなかった。
だったら無理矢理来なくてもええやん!
またムカついてきた。

そして綿子さんはかつおさんに向かって

綿「かつお、昨日、大北が仏壇参りに来たんや。お前が居らんかったから米を持って帰らそうと思うたのに取れんかったんや。だから送ってくれ」

「なんでわざわざ送らないかんのや。もうええやないか」

綿「でももう大北に送るって言うとるが」

「しゃあないのぉ。そしたら10㎏ぐらい送っとくわ」

綿「1袋送ってくれ」

「はあ?10㎏で十分やないか。1袋(30㎏)も送ったらなんぼ送り賃がいると思とんや。だいたい米を送るんはアホやで。もっと軽い物を送れよ」

綿「今度、親せきにも送ってもらわないかん」

「どこに送るんや?もうどこも」送るとこないわ。花さんも「もう止めよう」ってことになったやないか。それに梅ちゃんとこからも「もう米はええからって」電話かかって来たぞ。たいして美味くない米を送ってどうするんや」

綿「いや、みき(綿子さんの妹)のとこに送らないかん」

みきさんの所にはここ2~3年送ったことなどない。
何を言い出すんだ。
もういい加減にして欲しい。
言い出したら聞かないのだから。
もう一度言うが、自分で作ってない、購入した米をわざわざ高額な送料を払ってまで送るのはバカだと思う。
とびっきり美味しいならともかく、たいして美味しくもない米を。
お米券を送った方がよっぽどマシじゃないか。

まあ、それはおいといて、綿子さんにはとりあえず「10㎏送っとくわ」と言って帰らせた。
しかしかつおさんには米を送る気などサラサラない。
大北氏にハッキリ「来るな」とは言ってないが、普通の人なら理解して遠慮するだろう。
なのに訪ねてくるとは。
綿子さんが毎回、手厚くもてなし、米を持ち帰らせるのも一因では?と思う。
この際、米は送らない方がいいだろう。
綿子さんは痴呆が進んでいると伝えてあるから、米を送ると言ったことも忘れたことに出来るし。
米を貰えないなら来なくなるかもしれないし。
これでもう来なくなることを祈るばかりだ。
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