かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:黒飴

会もお開きとなり麦さんも帰って行った。
わたしは洗い物をしたり片付けをしたりしていたので後からハルちゃんに聞いた話。

リビングのソファーに綿子さんとハルちゃんと翔ちゃんが居た時のことだ。
かつおさんは隣の畳の上でゴロンと横になってスマホをいじっていた。

ハルちゃん達が「施設に仲のええ人居るん?」とか「どんなことしよん?」などと話題を振ったそうだ。
すると綿子さんは「あそこではあんまり甘いものが食べられんのや。仲のええ人が5人くらい居るんやけど、みんなと居る時に飴とか分け合って食べたりしたいんやけどのぉ」と言い出したそうだ。

「でも食べ物の持ち込みは禁止されとるんやろ?」

綿「でも飴ちゃんくらい~~」

「いやいや、誤嚥も怖いし、人にあげてもし事故が起きたらどうするん」

そう言っていたらかつおさんが「なんや、飴が食べたいんか」と話に入ってきた。
それでハルちゃんが経緯を説明したら「それはアカン!今ここで食べるんやったらええけど」となり、かつおさんがわたしに飴あるかな?と聞きに来た。

今回お昼が多かったのでおやつは出さずにおこうと思い用意していなかった。
が、たしか家に黒飴があったはず。
綿子さんが入院後に綿子さん家から回収したものだ。
「ちょっと待っとって。取ってくるわ」
自宅に戻り飴を見つけ持って行こうとしているところにかつおさんが追いかけてきた。
ちょうどいいい、「これ持って行って。わたしちょっと洗濯物を取りこんでから行くわ」とかつおさんに飴を託した。

用を済ませてわたしが茂造家に戻るとリビングのテーブルの上に飴の袋が置いてあった。
袋ごと渡したのね。
かつおさんはまたも隣の部屋でゴロンと寝転がっている。
翔ちゃんもソファーでウトウトしていた。
綿子さんとハルちゃんはテレビのマジックのショーを見ていた。
わたしは大丈夫かなと思いながら座敷のテーブルの片付けをした。
ハルちゃんも手伝ってくれた。

しばらくするとリビングの方からガサガサと音が聞こえた。
もしかして⁈
急いでリビングへ行くと綿子さんが手にいっぱい飴を握っていたように見えた。
わたしの顔を見ると飴が見えないようにもう片方の手で包み込み、手をそっとテーブルの下に隠した。
目が泳いでいる。
情けねえ

どうしよう?
ハルちゃんと顔を見合わせた。
一旦座敷に戻りどうする?と打ち合わせ、とりあえずかつおさんに報告することにした。
かつおさんをそっと呼び出し今見たことを説明する。


「たぶん結構握りこんどるで」

「ほんまか!ホンマにばあさんは!!」

かつおさんはいきなりリビングへ行き

「ばあさん!アカンぞ!」

と叱りつけた。

綿「何がや」

「飴持って行くつもりやろが!イカンって言うたやろが」

綿「ちょっとくらいかまんやろが!」

「何を言うとんや!アホか!」

観念した綿子さんは飴をテーブルに放り投げた。
やれやれ。

それにしてもかつおさんだ。
いきなりお怒りモードでストレートに叱りつけるとは。
こっそり報告した意味が…。
もうちょっと上手いやり方ってものを考えて欲しい。

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そして迎えた30日。
綿子さんは「アニキは夕方来るから」と伝えていたのでデイサービスに行った。
綿子さんが出かけたのを見計らって茂造家の掃除に取り掛かる。
まずは典さん用の布団一式を干し、しばらく滞在する部屋に掃除機をかける。
そして座敷やトイレの掃除だ。
綿子さんは自分で掃除をしているつもりだがあまりにも汚いので掃除しておかないと典さんが気の毒だ。

典さんの布団はちゃんと干したり洗濯して布団ダンスに片付けてある。
もちろんわたし達が。
しかし、今回綿子さんは典さんの帰省を前もって知ってしまったので布団を準備しなくてはと思ったらしい。
座敷に布団がひっぱり出されていた。
そして押入れを開けると中の布団やシーツ類がぐちゃぐちゃになっていた。
仕方なく畳み直して入れ直した。
ハガキを見られたせいで手間が増えてしまった。
とにかく急ピッチで掃除を済ませて、昼前に駅まで典さんを迎えに行かなくては。

茂造さんは今日からデイサービスはお休みだ。
なので典さんを迎えに行くついでにお昼ご飯に茂造さんの大好きなうどんを食べに行くことにした。
茂造さんに「うどんを食べに行こう」と声をかけた。

「食べるんか?」

「そうや。うどん食べに行こう」

「ほうか。食べようか」

と言ってベッドから降りたのだが台所へ向かう。

「違う、違う、うどん屋さんに行くんやで」

「食べに行くんな?そらええ」

と嬉しそうにズボンをはいた。
そしてさっさと外へ出て行った。
あんよがじょうず

「ちょっと待って」

掃除をしていたので外出するような恰好ではない。
ちょっと着替えさせてくれー!
急いで家に戻り着替えた。
茂造さんはウキウキで車に乗り込んだ。
そろそろ典さんが到着する時間だ。急いで駅に向かった。
駅に着くとわたし達のように帰省してくる家族を迎えに来ているのだろう、駐車場は一杯だった。
少し離れたところに車を停め駅の中まで迎えに行った。
茂造さんは全く状況が分かっていないがうどん屋さんでないことは分かるようだ。
「ちょっと待っとってな。この後でうどん屋さんに行くからな」
と声をかけた。
そして典さんと合流して車に戻ると茂造さんはまた固まった。
典さんだと分かっていないようだ。
何度も「典さんやで」と伝えやっと理解した。

「典夫かー。1年ぶりやのぉ」

いやいや今年は何度も帰って来てくれたやん。
8月にも会ったやん。

そして久しぶりのうどん&典さんに再会で嬉しかったのかきつねうどんを「旨いのぉ」と完食してしまった。
そんなに食べて大丈夫か?
いつもはチビチビ何回にも分けて食べるのに一度にそんなに食べたら胃がビックリするのでは?
しかし心配をよそにしっかり食べきってしまった。
おつゆも結構飲んでいた。
この後が心配になる。
実はこの後茂造さんを散髪に連れて行こうと思っていた。
もう何カ月も髪を切っていなかったのでバックトゥザフューチャーのドクの髪を限りなく減らしたような髪型になっていた。
正月前に整えよう。
散髪屋さんは空いていたので10分程度で終わった。
その後、隣のスーパーに寄った。

スーパーでは「腹減ったの~」と言い出したので、
「さっきうどん食べたやん」と言うと「そやったかのぉ」と言う。
大丈夫か?
で、飴ちゃんを2袋買って車に乗り込むとさっそく食べ始めた。
大粒の黒飴を口に入れると「ゴロゴロ」と大きな音を立てながらなめている。
もちろん隣に座っている典さんに一つどうぞと勧めることはしない。
どこまでもマイペースな茂造さんだった。


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